英語の分詞構文とは?例文&間違えやすいポイントも

英文法
この記事を書いた人
りこ

英会話講師として7年間勤務し、0歳から80歳まで200人以上の生徒を担当。現在はフリーライターとして、英語学習に関する記事を執筆したり、英語を使って海外のコンテンツ制作会社と一緒に仕事をしています。

りこをフォローする

突然ですがクイズです。

「友だちが家に来るのを待っている間、私は料理をしていた」

この日本語を英語にしてみましょう。

I was cooking while I waited for my friend.

という英文を作った方は大正解。しかしこの英文、実はもう少しスッキリさせることができます。

そこで今回は、主語や接続詞をカットして作ることのできる省エネ用法である「分詞構文」についてまとめました。冒頭の英文は分詞構文を使うと

I was cooking, waiting for my friend.

と表すことができます。

本記事では分詞構文の勉強方法や間違えやすいポイントについても解説しました。5分くらいで読めますので、この機会に分詞構文を使えるようになりましょう!

本記事で分かること

・英語の分詞構文とは?
・分詞構文の勉強法3つ
・分詞構文の間違いやすいポイント
・分詞構文に関するQ&A!

英語の分詞構文とは?

分詞構文とは、文字通り「分詞を使った構文」です。

分詞には、現在分詞(〜している/ing形)、過去分詞(〜される、された/ed形)があります。

分詞構文は接続詞が消えるなど省略が多くなるため、訳すことが難しいという特徴も。ここでは、分詞構文の概要と例文についてみていきましょう。

分詞構文の概要

分詞構文とは「分詞を使った構文」です。まず、分詞の種類は以下の2つ。

分詞の種類

①現在分詞 ing形
(例)playing, typingなど
②過去分詞 ed形

(例)tired, surprisedなど

続いて分詞構文の作り方を理解しましょう。

分詞構文は以下の3つの手順で作ります。

分詞構文の作り方
  1. 接続詞を消す
  2. 主節の主語と従属節の主語を比較して、同じならば従属節の主語を消す
  3. 動詞をVing(現在分詞)にする
りこ
りこ

S V(主語と述語)の部分を主節、接続詞 S V(主語と述語)の部分を従属節と言いますよ。

たとえば、

When I arrived at the station, I saw him.
(わたしは駅に着いた時に、彼に会った)

という文を考えてみましょう。作り方に沿って考えてみると

Arriving at the station,I saw him.

が答えとなります。訳し方は、分詞構文か否かにかかわらず同じです。

分詞構文は原則として現在分詞(ing形)を用いることになりますが、過去分詞(ed形)を用いた分詞構文も存在します。基本的には「現在分詞が原則、過去分詞が例外」と考えましょう。

最後に、分詞構文には以下の3つの用法があります。下記では例文も紹介していますので、どの用法が使われているのか確認してみてくださいね。

分詞構文の3つの用法

①時を表す 〜して…した
(例)その子どもは彼を見て泣き出した

②理由を表す 〜なので…した

(例)とても疲れたので早く寝た

③結果を表す 〜により…だ

(例)大雪のため学校は休みだ

分詞構文の例文

ここでは分詞構文の例文を10個ご紹介します。

りこ
りこ

肯定文だけでなく否定文がどのように作られているのか確認してみましょう。

Seeing him, the kid cried.
(その子どもは彼を見て泣き出した)

Too tired, I went to bed early.
(とても疲れたので早く寝た)

It  being heavy snow, the school is closed.
(大雪のため学校は休みだ)

Seeing a policeman, the thief ran away yesterday.
(警官に見られたので、昨日泥棒は逃げ去った)

Living next door, they knew him well.
(隣に住んでいたので、彼らは彼をよく知っていた)

Being very kind, she is popular with her classmates.
(とても親切なので、彼女はクラスメートに人気がある)

Seen from the distance, the sight is beautiful.
(遠くから見ると、その景色は美しい)

Written in simple English, this book is easy to understand.
(簡単な英語で書かれているので、この本は理解するのが簡単だ)

It being Sunday, there is no school.
(日曜日なので、学校が休みだ)

Not knowing what to say, he kept silent.
(何を言えばよいのかわからなかったので、彼は黙ったままだった)

分詞構文の勉強法3つ

今回ご紹介する分詞構文の勉強法は下記の3つ。

分詞構文の勉強法

・分詞構文を作れるようにする
・分詞構文から元の文章に戻す
・4択問題を中心に問題演習をする

ここでは、分詞構文を効率的に習得するための勉強法についてご紹介します。

分詞構文を作れるようにする

冒頭部分でも紹介しましたが、分詞構文の作り方は3ステップあります。

分詞構文の作り方
  1. 接続詞を消す
  2. 主節の主語と従属節の主語を比較して、同じならば従属節の主語を消す
  3. 動詞をVing(現在分詞)にする

まずはしっかりとこのステップを理解し、正確にできるようにしましょう。

また、ステップ2で主語が同じであれば消す流れとなりますが、言い換えれば主語が異なる場合には主語を残すことになります。

りこ
りこ

こうした分詞構文を「独立分詞構文」と言います。

たとえば、

It being Sunday, there is no school.
(日曜日のため学校がない)

の場合、従属節の主語がIt、主節の主語がno schoolで異なるため、従属節の主語であるItが残っています。

分詞構文を勉強するときは、独立分詞構文にも気をつけましょう。

分詞構文から元の文に戻す

分詞構文を、接続詞付きのもとの文に戻す練習をするのもおすすめです。この作業は想像以上に難しいでしょう。

まずは、文脈に応じて接続詞を適切に補います。

りこ
りこ

接続詞は種類がとても多く「時・条件・譲歩・仮定・理由」などさまざまな意味を持つ接続詞が存在します。

では実際に

Arriving at the station,I saw him.
(わたしは駅に着いた時に、彼に会った)
を分詞構文から完全な文に直してみましょう。
まず「駅に着いた時」なので接続詞は「When」です。また、彼に会ったのは「わたし」ですので「I」を補いましょう。すると
When I arrived at the station, I saw him.

となります。

問題集などでは完全な文を分詞構文に直す問題が多いですが、逆に分詞構文を完全な文章にするのも良い練習になりますよ。

4択問題を中心に問題演習をする

基本を押さえた以上は、問題演習をしていきましょう。分詞構文では下記のような4択問題がよく出されます。

(  ) stars the way she does, Jesica became a physicist.

1.Like 2.Liked 3.Liking 4.To like

りこ
りこ

「the way she does」は直訳すると「彼女がする方法=彼女の振る舞い」という意味です。つまり「そんな振る舞いをするほど好き=こんなにも星が好き」という意味になりますね。

答えは分詞構文の「3」。

Liking stars the way she does, Jesica became a physicist.
(星が好きでたまらないので、ジェシカは物理学者になった)

が正解です。問題を解くだけでなく完成した文章を書き写して丸ごと覚えるなど、問題集を最大限に活用するようにしましょう。

 

分詞構文の間違いやすいポイント

分詞構文には「現在分詞を使った分詞構文(ing形)」と「過去分詞を使った分詞構文(ed形)」があります。これらの使い分けを間違えてしまう人が多いので気をつけましょう。

「現在分詞を使った分詞構文(ing形)」と「過去分詞を使った分詞構文(ed形)」の使い分けのポイントは下記の2つです。

進行状態→ing形/完了状態→ed形
(例)smiling man(笑っている男性)→進行
(例)amazed man(驚いた男性)→完了
〜させる→ing形/〜させられる→ed形
(例)boring comedy(つまらないコメディ)→つまらない思いをさせるコメディ
(例)bored woman(つまらない女性)→つまらない思いをさせられている女性
上記の2つのポイントを覚えておくと、ひっかけ問題などに引っかかることなく対応できるようになりますよ!

分詞構文に関するQ&A!

ここでは分詞構文に関するよくある質問に答えていきます。

質問 分詞構文の否定形はどのように作るのですか?

分詞構文で否定文を作る場合は先頭にnotを持ってくることで解決します。たとえば、

Studying hard, you can be happy.
(一生懸命勉強すれば、あなたは幸せになれる)

は、

Not studying hard, you can be happy.
(一生懸命勉強しなければ、あなたは幸せになれる)

となります。分詞構文では「not」の代わりに「never」を使って

Never thinking negative thing, I’m always optimist.
(ネガティブなことを考えなければ、私はいつもポジティブな人でいられる)

のように言うこともできます。

質問 分詞構文に慣用句はありますか?

はい。慣用的分詞構文というものがあります。慣用的分詞構文には、

  • generally speaking 「一般的にいえば」
  • strictly speaking 、「厳密にいえば」
  • frankly speaking 「率直に言えば」

などがあります。テストにもよく出題されますし、日常英会話でも良く使われますので覚えておきましょう。

 

分詞構文をしっかり習得しよう!

今回は英語の分詞構文について解説しました。

分詞構文は完全な文章から接続詞と主語を削って作ることのできる「省エネ的」英文法です。物事を簡単に言い表すことができますので、日常英会話でも良く使われています。

分詞構文は比較的マスターしやすいですので、きちんと習得すれば「テストで必ず点を取れる種類の英文法」とすることも可能。ぜひこの機会に分詞構文をマスターしてくださいね。