最近、仕事で急に英語が必要になったという方も増えているのではないでしょうか。趣味や週末の予定を話す日常英会話とは違い、ビジネス英会話は失敗が許されませんので緊張感も違いますよね。
そこで今回は

ビジネス英会話を効率良く勉強したい!
という方に向けて、元英会話講師の私が効率的な勉強法を解説していきます。
もちろん正しい文法やビジネスらしい言い回しを覚えることは大切です。しかし結論から申し上げると、よほどフォーマルな場でない限り、意外とビジネス英語は失敗も許されます。
正しい英語を話すことよりも、何を英語で話すかの方が大切ということですね。
では、それを踏まえおすすめのビジネス英会話勉強法をみていきましょう。
この記事で分かること
・ビジネス英会話でやってはいけない勉強法
・ビジネス英会話で使えるフレーズ
パート別ビジネス英会話の勉強法
ここではビジネス英会話における
- スピーキング
- リスニング
- 英単語
の勉強法についてご紹介していきます。
ビジネス英会話スピーキングの勉強法
ビジネス英会話のスピーキング力は「言いたいことを覚える」ことでつけていきましょう。例えば仕事をする中で、英語で言いたいことって必ずありますよね。
- 引き続きよろしくお願いいたします
- お手数をお掛けします
- 今担当者の者が参ります
など。これらの表現はネットで検索すればすぐに調べることができます。
新しい表現を覚えたら、実践の場でどんどん使っていきましょう。覚えたフレーズが相手に通じたらそれは大きな自信になるはずです。
英語で言いたかったけど言えなかったことなどをメモしておく習慣をつけ、調べて覚えるようにすると実践的なスピーキング力をつけることができますよ。
ビジネス英会話リスニングの勉強法
ビジネス英会話のリスニング力は単語力をつけることで上げていきましょう。
ビジネス英会話で使われる単語は知らないと分からないようなものが多く、まずは知識をインプットすることが何よりも大切だからです。
ビジネス英会話の相手はネイティブスピーカーとは限りません。さまざまな国のアクセントの英語を短期間で攻略するのは至難の技。
単語が聞き取れれば会話の内容の概要を理解することができ、業務もスムーズになります。
リスニング力を上げるにはまずは語彙力の構築。語彙力がついてきたらシャドーイングをして音声としても意味としても英語を認識できるようにしましょう。
シャドーイングとは
イヤホンなどで音声を聞いた後、即座に復唱するトレーニング方法。本来は通訳者などが行うトレーニングとして用いられていたが、現在は英語力を上げるために幅広く用いられている。
ビジネス英会話単語の勉強法
ビジネス英会話のための単語力は、使う単語だけを覚えるようにしましょう。
ビジネス英会話においては「使える」ことが一番大切。例えばIT企業に勤める人がホテルの接客英語を覚えても使う機会が訪れないということです。
お仕事をされている方は、仕事でよく使う名詞があるはず。飲食店の方なら道具の名前やメニューの名前、Web関係の方ならCMSの名前や文章の校正用語などです。
一般的に動詞は言い換えやすいですが、名詞はなかなか言い換えができません。
業務で使う単語をコツコツ覚えていくことが、ビジネス英会話の語彙力を上げるには最も大切です。

ビジネス英会話でやってはいけない勉強法2つ
ビジネス英会話を勉強するとき
- 若者言葉を覚える
- 実用的でないフレーズを勉強する
これらの勉強法を続けていると、ゴールまで最短距離で進めない可能性があります。
ここでは、ビジネス英会話を効率的に勉強したい人がやってはいけない勉強法についてみていきましょう。
若者言葉を覚える
若者言葉を覚えるのは、ビジネス英会話の目的と離れてしまいますので止めましょう。
例えば英語には

Like seriously(てゆうか)

kmt(キモい)
などの若者言葉が存在します。(”kmt”は”kiss my teeth”の略です)
これらのフレーズを覚えてもビジネスの現場で使えませんし、実用的ではありません。
洋画などを観ているとこれらのフレーズは多く出てくるかもしれませんが、ビジネス英会話を勉強する際は「使えるかどうか」で判断し、若者言葉を覚えることに時間を費やすのは止めましょう。
実用的でないフレーズを勉強する
ビジネス英会話を勉強するときに実用的でないフレーズを覚えるのは止めましょう。
先ほどの若者言葉もそうですが、逆に試験に出てくるような小難しい英単語もNGです。
日本語では堅苦しい前置きをすることが、相手に対するマナーと考えられますが、世界ではフレンドリーであることが相手に対するマナーという考え方もあります。
それと同じで、小難しい英単語をひけらかすよりも、難しいことを簡単な言葉で言い換えることのできる人の方が評価が高い場合も多いです。

Oh, that’s “enigma”!
(それは不可思議ですね!)
というよりも

I have no idea.
(さっぱり分かりませんね)
と言った方がスッキリしていて嫌味がないという場合もありますので、実用的でないフレーズなどを覚えるのに時間を割くのは止めましょう。

ビジネス英会話で使えるフレーズ5選!
ここでは、ビジネス英会話で使える5つのフレーズをご紹介します。
ぜひ覚えて使ってみましょう。
Thank you for your continued support.
「引き続きよろしくお願いいたします」という意味。直訳すると「これからもサポートをお願いします」という表現です。
こんな風に使いましょう。

OK.I’ll leave it to you.
(では任せますね)

Thank you for your continued support.
(はい。引き続きよろしくお願いいたします)
Could I get you to〜?
「〜していただけますか?」という表現。ネイティブも非常によく使います。
Can you〜?やCould you〜?でもOKですが、Could I get you to〜?の方が「いただけますか?」というニュアンスが出ますね。
こんな風に使いましょう。

Could I get you to finish making the PPT by tomorrow?
(パワポを明日までに作成していただいていただけますか?)

understood.
(承知いたしました)
Do you have a minute?
「お時間よろしいですか?」という表現。「a minute(1分間)」ですが、意味としては「ちょっと」という意味になります。
こんな風に使いましょう。

Do you have a minute?
(お時間よろしいですか?)

Is something wrong?
(何かありましたか?)
She/He will be right with you.
「今担当者の者が参ります」という表現。「参ります」というと「coming」と言いたくなってしまいますが「She/He will be right with you」は決まり文句ですので、そのまま覚えましょう。
ちなみに「I’ll be right with you」は「私が今参ります=少々お待ちください」という表現。
こんな風に使いましょう。

Is Mr.Adams available?
(アダムスさんはいらっしゃいますか)

He will be right with you.
(今参りますので少々お待ちください)
I’m sorry for the trouble.
「お手数をお掛けします」という意味。注意しておきたいのは、あまり言いすぎると「自信がない人なのかな」とマイナスイメージに取られてしまう可能性もあるということ。
こんな風に使いましょう。

I’ll get down to a keyboard.
(今キーボードに打ちますね)

I’m sorry for the trouble.
(お手数をお掛けします)
その他のビジネス英会話で使えるフレーズ
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事でもっと細かなフレーズを紹介しています。





ビジネス英会話は意外と伝わればOK!?
今回はビジネス英会話の勉強法というテーマで解説しました。
ビジネスの場で行う英会話は「失敗してはいけない」というプレッシャーがあるかもしれませんが、海外では英語のエラーに関しては意外と寛容です。
大切なのは英語のミスをしないことではなく、英語で何を発言するか。正しい英語を話すに越したことはありませんが、あまり過剰に気にしすぎる必要はありません。
ぜひ本記事を参考に、少しずつ表現の幅を増やしていきましょう。
