英語の代名詞とは?例文&間違えやすいポイントも

英文法
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りこ

英会話講師として7年間勤務し、0歳から80歳まで200人以上の生徒を担当。現在はフリーライターとして、英語学習に関する記事を執筆したり、英語を使って海外のコンテンツ制作会社と一緒に仕事をしています。

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昔国語の時間に「こそあど言葉」という言葉を習ったのを覚えていますか?

こそあど言葉とは「これ」「それ」「あれ」など人やものなどを指示するのに使う言葉のこと。別名「代名詞」とも呼ばれていますね。

実は英語にも代名詞はあります。特に英語は性質的に代名詞を多用する言語なので、代名詞の分野はしっかりマスターしなければいけません。

そこで今回は元英会話講師の私が、英語の代名詞の概要や勉強法についてまとめました。

代名詞は文法用語が多く難しいイメージがあるかもしれませんが、初心者の方でも分かりやすいように丁寧に解説していきます!

本記事で分かること

・英語の代名詞とは?
・英語の代名詞の勉強法
・英語の代名詞の間違えやすいポイント
・英語の代名詞に関するQ&A

英語の代名詞とは?

英語の代名詞とは、日本語で言うところの「これ」「それ」「あれ」などといった「こそあど言葉」のこと。英語にすると、「this 」「that」などが該当しますね。

代名詞は「代名詞」という字の通り「名詞の代わりをするもの」といった意味があります。

ここでは、代名詞の概要と例文についてみていきましょう。

英語の代名詞の概要

代名詞は名詞の代わりになります。例えば、

I bought a new keyboard. It is really easy to use.
(私は新しいキーボードを買った。それは本当に使いやすい)

この例文では、文中に代名詞である「it」が使われていますが「it」は「それ」の意味があり、前の文「a new keyboard(新しいキーボード)」を指しています。

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この文では後ろの文を「it」ではなく「The keyboard(そのキーボード)」と書いても間違いではありません。

ただし、一度出てきた「keyboard」という言葉をもう一度使ってしまうと、文中にキーボードという単語が連続してしまい、少しくどい印象を与えてしまうという欠点が。

そこを「it」で代用すれば文を自然に流すことができます。

特に英語は同じ言葉の繰り返しを嫌う傾向がありますので、代名詞を使うことでより英語らしい文章にすることができるでしょう。

英語の代名詞は大きく分けて5つです。

  • 人称代名詞
  • 所有代名詞
  • 再帰代名詞
  • 指示代名詞
  • 不定代名詞

これらをまとめて「代名詞」と呼びます。

所有代名詞については、下記の記事をご覧ください。

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中学校で習う所有代名詞。一体どのような用法なのか気になっている人も多いのではないでしょうか。本記事では元英会話講師の私が、所有代名詞の使い方や勉強法についてまとめました。所有代名詞と独立所有格の違いについても解説していきますので、ぜひ参考にして下さい。

再帰代名詞については下記の記事で解説しました。

英語の再帰代名詞とは?例文&間違えやすいポイントも
再帰代名詞と聞くと難しそうな感じがしますよね。しかし、再帰代名詞は暗記が多い分野ですが、実はシンプルなんです。本記事では再帰代名詞の使い方や勉強法についてまとめました。さらに、なぜわざわざ再帰代名詞を使うのか?という点についても解説していきます。

英語の代名詞の例文

ここでは代名詞の例文についてみていきましょう。実は「I」や「we」などの主語も主格の用法で使われている人称代名詞なんですよ!

We have never been to Tokyo before.
(私たちは今まで一度も東京に行ったことがありません)

I recommend this for those who like coffee.
(私はコーヒーが好きな人にこれを勧めます)

There are two tents.One is for the boys, and the other is for the girls.
(ふたつテントがあります。ひとつは男の子用、もうひとつは女の子用です)

This is all what I’d like to tell you.
(あなたに伝えたいことはこれがすべてです)

My friend lives in Kyoto.
(私の友達は京都に住んでいます)

Please call me Tomo.
(私をトモと呼んでください)

This bag is mine.
(このバックは私のものです)

I did my homework myself.
(私は、自分で宿題をしました)

That car is mine.
(あの自動車は私のものです)

These are my books, but those books are my sister’s.
(これらは私の本ですが、あれらの本は私の妹の本です)

英語の代名詞の勉強法

では、代名詞はどのように勉強していくのが効果的なのでしょうか?代名詞をスッキリ理解するためのおすすめ勉強法は下記の通りです。

英語の代名詞の勉強法

・全ての代名詞をまとめて学習する
・リスニングで代名詞の内容をキャッチしよう
・代名詞を使って英語を話してみよう

ここでは、代名詞の勉強法について解説していきます。

全ての代名詞をまとめて学習する

代名詞には5種類あると冒頭でも解説しました。それぞれの代名詞には複数の用法があり、その全てを学習することが大切です。

例えば不定代名詞には、下記のようにさまざまな種類があります。

不定代名詞 the other
another
the others
others
some/any
all/every/each

日本の6年間の英語教育では、これらの代名詞を一度に学習する訳ではありません。人称代名詞は中学1年生の分野ですし、不定代名詞は中学2年生の分野となっています。

もし、学校英語以外で英語を学び直しする場合は、代名詞は全てまとめて学習するのが良いでしょう。

まとめて学習することで、それぞれの代名詞を比べることができますし、まとめて理解もしやすくなります。

リスニングで代名詞の内容をキャッチしよう

代名詞の内容について理解できたら、次はリスニングで代名詞が何を指しているのかをキャッチできるようにしましょう。

代名詞で示されているものというのは、基本的に必ず代名詞の前に出てきます。つまり、常に名詞をきちんと聞き取れていることが、代名詞の内容を理解するカギとなるのです。

特にTOEICなどのテストでは、代名詞の内容を問う問題が多く出題されます。初心者の方は、まずは参考書に付属しているCDなどを使い、代名詞が指す内容を捉えられているか確認してみましょう。

代名詞を使って英語を話してみよう

最後は、インプットした内容をアウトプットする段階です。例えば自分のことについて伝える時でも、代名詞は非常に多く使われています。

There are 3 people in my family, father, mother, and me. There are the picture of my parents. They live in Hokkaido, and I live in Tokyo by myself.

(私の家は、父と母そして私の3人家族です。これらは私の家族の写真です。彼らは北海道で暮らしており、私は東京で一人暮らしをしています)

英文が長くなればなるほど、代名詞の数は多くなり、代名詞が指し示す名詞との距離も遠くなります。スピーキングは、選択すべき代名詞を頭の中で探す良いトレーニング。

同じ名詞を繰り返さないように意識しながら、スピーキングの練習をしてみましょう。

 

英語の代名詞のポイント

英語の代名詞は5種類あり、それらがごちゃごちゃになってしまうことが多いです。

5種類の代名詞というのは、

  • 人称代名詞
  • 所有代名詞
  • 再帰代名詞
  • 指示代名詞
  • 不定代名詞

これら5つでしたね。それぞれの違いを簡単に確認してみましょう。

人称代名詞

人称代名詞は、「I」「you」「he」「she」「it」など、人やモノを指す代名詞です。人称代名詞の中に主格(~は)、目的格(~の)、所有格(~を、~に)があります。

(例)I like Japanese food.(私は日本食が好きです)

所有代名詞

所有代名詞は、「~のもの」を意味する代名詞です。「所有格+名詞」と同じ働きをします。

(例)This bag is mine.(このバックは私のものです)

再帰代名詞

再帰代名詞は、「~自身」を意味する語のことで、強調するときや、動詞の目的語として使ったりします。

(例)I did my homework myself.(私は、自分で宿題をしました)

指示代名詞

指示代名詞とは、人、モノ、コトを指す代名詞です。例えば、This is a pen.(これはペンです)の「This(これは)」が指示代名詞になります。

(例)What is this?(これは何ですか?)

不定代名詞

不定代名詞とは、特定のモノを指さずに、漠然と人やモノ、数量などを表す代名詞です。「one」「some」「any」「all」「each」「both」などがあります。

(例)Kyoko bought a new bag. I want one too.
(キョウコが新しいバッグを買った。私もバッグが欲しい!)

 

代名詞に関するQ&A!

ここからは、代名詞に関する疑問について答えていきます。

代名詞を使うのと「the〜」を使うのでは印象は変わりますか?

人体に使う場合と、物に使う場合とで印象は変わります。例えば、

  1. She says her arm is bruised.(彼女の腕には痣ができた)
  2. She says that the arm is bruised(彼女の腕には痣ができた)

このような2つの文があったとします。1番の文は「所有代名詞」2番の文は「定冠詞」です。

2番目の文のように、人体に対して定冠詞である「the」を使うと、それは人間ではなくただの物体のような印象を受けてしまいます。

そのため、1番のように「her」という所有代名詞を使うことで印象を優しくすることができます。

名詞と代名詞の違いはなんですか?

名詞とは、モノの名前であり、代名詞は、人、事物、場所、方向などを直接指示する言葉です。例えば、

本はありますか?

そこにあります。

このような会話の中で「本」は名詞であり「そこ」は指示代名詞という代名詞になります。
さらに違った例えでは、

新しいパソコンを買った。このパソコンは素晴らしい!

という文があるとします。間違いではありませんが、少しくどい印象になってしまいます。そこで、

新しいパソコンを買った。これは素晴らしい!

とすることもできます。このときの名詞は「パソコン」であり、「これ」が代名詞です。

代名詞を使いこなせないデメリットはありますか?

同じ繰り返しをすることがNGということではありませんが、同じ繰り返しが染みついてしまうと少しデメリットが生じてしまいます。

デメリットとは、

  • 英語のスキルが上がらない
  • 稚拙な印象を与えてしまう

といった点です。

まず、英語力を成長させるためには、さまざまな表現を使うことが大切。同じ表現を使い続けてしまうと、そこで成長が止まってしまいます。

さらに、同じ言葉を使いまわしすぎてしまうと、稚拙な印象を与えてしまうことも。日本語ではそんなことはないのですが、英語では同じ表現が繰り返し出るのをなるべく避ける傾向にあるためです。

 

代名詞をしっかり習得しよう!

今回は、英語の代名詞について解説しました。最後にもう一度今回の内容を簡単にまとめてみましょう。

本記事のまとめ

・代名詞とは、日本語の代わりをするもの。日本語でいう「こそあど言葉」
・英語の代名詞は5種類「人称」「所有」「指示」「再帰」「不定」代名詞
・「the〜」を使うよりも代名詞を使った方が印象がよくなることも
・代名詞を使うことで英文の印象がスマートになる!

特に、代名詞は5種類もありますが、大事なのはこれらの名前を覚えることではなく、使い方をマスターすることです。

代名詞の分野は人称代名詞や所有代名詞など専門用語が多く、「難しい」と感じてしまうかもしれません。文法用語にとらわれることなく、自分のペースで使い方を習得していきましょう!