英会話に苦手意識をお持ちの方は、下記のような悩みをお持ちではありませんか?

英語を話すとき、毎回英文法が正しいかどうか不安になってしまいます…

相手の言っている英語が聞き取れなかったらどうしようと心配で、英会話に集中できないんです。
実はこのような悩みを持つのは苦手意識の根源や克服方法を知らないことが原因です。
結論から申し上げると、苦手意識解消のステップやコツを知ることで着実にステップアップすることができます。
そこで今回は、英会話に苦手意識を持つ方に向けて、その克服方法をご紹介します。マイナス思考をプラス思考へと変えるヒントも解説していきますので、ぜひ試してみてくださいね。
本記事で分かること
・英会話に対する苦手意識を克服する5つのステップ
・英会話への苦手意識をポジティブな考えに変換する方法
・英語学習に対する苦手意識と実態調査
英会話に対する苦手意識を克服する5つのステップ
英会話に苦手意識をお持ちの方は、以下の5つのステップで少しずつ苦手を克服してみましょう。
- 語彙力をつける
- 文法力をつける
- 短い文を確実に訳せるようにする
- 日常会話に必要なフレーズを頭に入れる
- 音読しながら英語耳を作る
ここでは、英会話に対する苦手意識を克服する5つのステップについてみていきましょう。
語彙力をつける
英会話に対する苦手意識をなくすには、語彙力をつけることをおすすめします。
知っている単語量が少ないことにより、英語で話すことを躊躇してしまうことが多いでしょう。日本語に対応する英単語を知らなければ、自分が伝えたいことを伝えることは難しいです。
高校受験や大学受験、各種の検定で求められるような語彙力は必要ありません。日本語レベルで考えても、表論文や論説文に出てくるような表現を日常会話で使うケースはほとんどないですよね。
日常会話に必要なレベルの英単語、中学校で習うレベルの英単語をまずは頭に入れてしまいましょう。

ちなみに中学校で習う英単語の数はおよそ1,200語となっています。

文法力をつける
文法力をつけることでも、英会話への苦手意識をなくすことができます。
正しい文法になっているかを気にするあまり、話すことを躊躇してしまうこともあるでしょう。文法的に正しいことはもちろん大切ですが、何よりも伝わること、自分の考えや伝えたいことが相手に届くことが大切。
一方、内容が相手に伝わらないほど文法的に誤りが多いことは問題です。こちらも中学英語レベルの文法事項で十分ですので、短期間で習得できるテキストを用いて勉強をしましょう。
短い文を確実に訳せるようにする
英会話への苦手意識をなくすには、短い文を確実に訳すトレーニングをするのがおすすめです。
精読単語力や文法力を生かして、短めの英文を確実に日本語に直せるようトレーニングを行いましょう。
意味の分かる単語をつなぎ合わせるだけで、理解できる、ある程度訳すことができることもあり得ますが、文法的に各文を分析できているかにより、正確な日本語に訳せるかどうかが決まってきます。

複雑な構造の文を訳せるようになる必要はありませんので、着実に正確に訳すことのできる英文のレベルを上げていきましょう。
日常会話に必要なフレーズを頭に入れる
日常会話に必要なフレーズを頭に入れるのも有効です。
日本語の会話においても、よく使う表現などがあります。

例えば「久しぶり!(It’s been a while!)」や「また後で連絡しますね(I’ll text you later)」などがありますね。
そうしたものをフレーズ単位で覚えてしまうことで、余計な単語や文法を考えずとも、ある程度の会話をすることはできます。
自分が使いやすいフレーズを覚えてしまい、常に引き出しからすぐに引き出せるようにすると、英会話への抵抗感が少なくなりますよ。

音読しながら英語耳を作る
英会話に対する苦手意識をなくすには、英語耳を作るのがおすすめ。テキストを用いて音読をすることで、自分が発した英文を自分の耳で聴くことにもなりますので、リスニング力強化にもつながるからです。
会話は英語日本語を問わず、言葉のキャッチボールですので、自分が言葉を発することはもちろんとして、相手の言っていることも聞き取れる必要があります。
聞くことと話すこと、リスニング力とスピーキング力は表裏一体ですので、いわゆる英語耳を作れるよう、音読をしながら英語にどんどん触れていきましょう。

英会話への苦手意識をポジティブな考えに変換する方法
英会話に対して苦手意識のある方は、下記のようなマイナス思考に囚われていませんか?
- また文法を間違えてしまった…
- 相手の言っていることが聞き取れず聞き直してしまった…
- 会話が止まってしまった…
- 1文が短くなってしまった…
- 同じ単語ばかり使ってしまった…
- 複数人の会話に入れなかった…
- どうしても話すのがゆっくりになってしまった…
- ボディランゲージが多くなってしまった…
このようなマイナス思考は下記のようにポジティブに変換しましょう!
マイナス思考 | プラス思考 |
また文法を間違えてしまった… | 今回間違いに気づけて、また英語力が上がった! |
相手の言っていることが聞き取れず聞き直してしまった… | 聞き直す回数を次回は減らそう! |
会話が止まってしまった… | 言いたいことは相手に伝わっていた! |
1文が短くなってしまった… | 長文を勉強するチャンス! |
同じ単語ばかり使ってしまった… | その単語の使い方はわかったから、さらに語彙力を高めよう! |
複数人の会話に入れなかった… | 言っていることは聞き取ることができた! |
どうしても話すのがゆっくりになってしまった… | スピードが上がるようにフレーズをさらに覚えよう! |
ボディランゲージが多くなってしまった… | さらに伝えられるように純粋な会話力を高めよう! |
ここでは、苦手意識をプラス思考に変えるヒントについてみていきましょう。
文法ミス→今回間違いに気づけて、また英語力が上がった!
文法の間違いを犯してしまうと気まずいですよね。間違いが見つけられたこと、間違いに気づいたことはチャンスだと考えましょう。
勉強はインプットとアウトプットが両輪で、双方のバランスが実力アップのカギとなります。ちなみに英会話はアウトプットのスキルになりますね。
インプットをして理解できていたと思っても、実際にそれを発揮することができないということは多々あります。この部分はどうしても経験となりますので、経験値を高めるべくさらに会話をしていきましょう。
一度で聞き取れない→聞き直す回数を次回は減らそう!
聞き取れずに聞き返してしまうと落ち込みますよね。
しかし、聞き取れずに、なんとなく会話を続けることほど意味のないことはありません。内容がわからなければ、日本人同士での日本語での会話でもそうですが、会話をする意味がありませんからね。
一度で聞き取れずに聞き返してしまうと自信がなくなってしまうかもしれません。
しかし、自分の弱点や聞き取れなかったフレーズを知ることができた!と前向きに捉えていきましょう。
会話が止まってしまった→言いたいことは相手に伝わっていた!
英会話が止まってしまうと、気まずいですよね。しかし会話がテンポよく進まなかった、間があいてしまったとしても、言葉のキャッチボールはしっかりと出来ているわけですので、その点は自信を持つべきです。
盛り上がってきたり、話が合うと会話はどんどんと進んでいきますので、そうした会話ができるよう次に向けてトレーニングをしていきましょう。
1文が短くなってしまった→長文を勉強するチャンス!
はじめは1文1文が短めになってしまうことは致し方のないことです。特にフレーズベースで暗記をしているような場合には、覚えているフレーズ自体が短いですので、どうしても発する英文の長さは短くなってしまいます。
1文を長くするには、覚えたものをカスタマイズして、修飾部分・説明部分を加えていくという流れになりますので、まずは覚えたものをしっかりとアウトプットができたという点に目を向け、さらなる勉強につなげていきましょう。
同じ単語ばかり使ってしまった→語彙力を高めよう!
「同じ単語ばかり使ってしまった…」こんな風に落ち込むこともありますよね。
語彙力をさらに高めるチャンスと考えましょう。日本でもより小難しい表現をするためには語彙力がなければなりませんし、口語(話し言葉)と文語(書き言葉)では性質が全く異なります。
同じ単語ばかり使ってしまった時は、単語帳や熟語帳で語彙量を増やしていきましょう。
複数人の会話に入れない→言っていることは聞き取ることができた!
複数人での会話に入れない…こんな風に落ち込むこともあるでしょう。
1対1での会話に比べてハードルがかなり上がりますので、すぐにできるようにはなりません。
基本問題が解けなければ応用問題に取り組むことができないように、まずは基礎トレーニング、つまり1対1でしっかりとした会話ができるようになることが必要です。焦らずに進めていきましょう。
話すのがゆっくりになってしまった→フレーズをさらに覚えよう!
話すのがゆっくりになってしまうと、英会話への自信がなくなってしまいますよね。
インプットとアウトプットという観点では、アウトプットスピードを上げる訓練も必要になります。
反応速度とも言いますが、CDを聞き、それに瞬時に対応する英語の表現が思いつくかをトレーニングすることは1人でもできますので、さらなるステップアップのために取り組みましょう。
ジェスチャーで伝えてしまった→会話力を高めよう!
言いたいことが英語で言えずに、ボディランゲージばかりになってしまうこともあるでしょう。
ボディランゲージは言いたいことを伝えるための、非言語的要素としてとても大切なものです。もっとも、それなしで伝わるに越したことはないですよね。
フレーズや語彙力などを高めることで、非言語ではなく言語能力を使ってコミュニケーションが取れるようになります。まずは純粋な会話力を高められるよう勉強をしていきましょう。
英語学習に対する苦手意識と実態調査
グローバル化や、東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、日本人の英語熱は高まり、また英語力自体も上がってきています。
ここでは、TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会が行なった調査をもとに、英語学習者の英語学習に対する苦手意識や実態をみていきましょう。
国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、「英語学習の実態と意欲」に関して全国の20代~50代のビジネスパーソン男女500名を対象に調査を実施しました。
それによると、全体の53.6%にあたるビジネスパーソンが「英語が好き」と回答した一方で、全体の69.0%(約7割)が「英語が苦手」と回答したとの結果が出ています。

国際ビジネスコミュニケーション協会 英語学習の実態と意欲より
具体的には、英語が「好き」と回答した人が17.6%、「どちらかと言えば好き」と回答した人は36.0%で、合計53.6%という結果でした。他方で、英語が「得意」と回答した人は8.0%、「どちらかと言えば得意」と回答した人は23.0%で、合計31.0%との結果が出ています。
さらに、英語が「苦手」「どちらかと言えば苦手」と回答した人が69.0%と、約7割が英語に対して苦手意識を持っていることも判明しています。

国際ビジネスコミュニケーション協会 英語学習の実態と意欲より
英語を学ぶ意欲の高い人がどのような手段で勉強しているかについては、割合の高い順に、「YouTubeなどの動画を観る(44.8%)」「教材・テキスト本を購入して学習する(39.6%)」「英語/英会話スクールに通う(35.4%)」という結果となっています。

国際ビジネスコミュニケーション協会 英語学習の実態と意欲より
勉強時間については、1週間の現在の学習時間は、「1時間未満(29.2%)」「1時間以上~2時間未満(21.9%)」「2時間以上~3時間未満(18.7%)」と、3時間未満という回答が全体の69.8%でした。

国際ビジネスコミュニケーション協会 英語学習の実態と意欲より
まだまだ日本人全体でみると、英語に対する苦手意識があり、勉強はしているものの力がつかない、勉強を継続できないという人が多くいることがわかります。

英語への苦手意識は克服できる!
今回は、英会話への苦手意識をなくすためのヒントについて考えてみました。
英語力は一朝一夕に力がつくものではありません。自分に合う勉強法を試行錯誤して、まずは量をこなすことを念頭に効率的に学習を進めていきましょう。