
英検4級を受験予定なのですが、おすすめの勉強法はありますか?

短期間で対策をしたいのですが、合格するコツなどがあれば知りたいです!
本記事はこのような悩みをお持ちの方に向けて書いていきます。
日本においてメジャーで多くの方が受験をする「英検」。レベルは5級から1級までがあり、級が上がると面接試験も課されます。
また最近は英語4技能化(読み・書き・話す・聴く)が重要視されるようになり、いままでのようにある分野に特化した力があるのみでは合格ができない、言い換えると総合的に得点をとる必要のある試験に変わりました。
英検4級に合格するには、傾向と対策を知り計画的かつ継続的に訓練をしていく必要があるでしょう。
そこで今回は元英会話講師の私が、英検4級対策の勉強法やその合格のコツをご紹介してきます。英検4級を受験予定の方はぜひ参考にしてください。
本記事で分かること
・英検4級とは?
・英検4級の勉強法
・英検4級を短期間で合格するコツ
・英検4級対策おすすめ教材5選
英検4級とは?
英検4級は中学2年終了レベル。合格のためには正答率60~65%が必要です。全体の合格率は70%ほどとなっています。
また、話す・聞く・読む・書くの4技能が総合的に問われ、リーディング・リスニング・ライティングでバランスよく得点しなければ合格をすることはできません。
英検4級の勉強法
英検4級は、中学校2年生終了程度で、高校受験などで利用をすることもできます。最近では子ども英会話に通う子どもも増えており、中学校1年生や小学生でも取る人も。
英検4級はリーディング・リスニング・ライティング力が総合的に試されますが、基本となるのは語彙力・文法力。今回ご紹介するおすすめの勉強法は以下の3つです。
- 単語力をつける
- リスニング力をつける
- 書く力をつける
ここでは、英検4級合格への具体的な勉強法についてご紹介していきます。
単語力をつける
英検4級合格をするには単語力をつけることが大切。英検4級対策に関わらず、英語力全般をつけるために語彙力養成は不可欠だからです。
語彙力というと、細かく分けると単語力と熟語力に分かれますが、まずは単語力をつけることに集中しましょう。
英検の大問1は、主として単語の知識が問われます。4つの選択肢の単語の意味が分からなければ、仮に問題文の意味が分かったとしても正答を導けないという事態に陥ってしまうでしょう。
単語力をつけることにより、間違いなく正答率が高まります。英検4級対策用の単語帳も販売されていますので、そうしたものを利用して効率的に勉強をしていってください。

リスニング力をつける
英検4級合格をするには、リスニング力をつけましょう。英検ではリスニングもある程度の配点を占めます。
まずは英語になれること、英語を多く聞き耳に慣らしていくことが必要です。
もっとも、聴きとるためにはまずは読まれる文章の意味自体がわからなければなりません。意味が分からない、ないし発音やアクセントがわからないものは聴きとることはできませんよね。
そうした観点からも、語彙力強化は必須ですので、語彙力養成と並行してリスニング対策を行なっていきましょう。

書く力をつける
英検4級合格をするには「書く力」をつけましょう。近年英検では、ライティング力も従来にも増して問われるようになってきました。
英作文力をつけるための方法はさまざまですが、
- 実際に書いてみること
- 英会話講師による添削を受ける
- 自分で答え合わせをしながら確認する
などの方法で力がついていくでしょう。
普段読んでいる文章をいざ英語にするとなると、想像以上に高いハードルがあります。思ってもみないところで悩んだり引っかかることが出てくるでしょう。
そうした点でもアウトプット、すなわち実際に書いてみることをおすすめします。

英検4級を短期間で合格するコツ3つ
英検4級の勉強法についてみてきました。英検も検定・テストであることから、英検に向けた勉強をすることが合格への近道。
ではより短期間で英検4級に合格するにはどうしたら良いのでしょうか。今回ご紹介するコツは以下の3つです。
- 文法の勉強はほどほどに
- 過去問演習に時間を割く
- 長文読解力の養成
ここでは、英検4級に短期間で合格するためのコツをご紹介します。
文法の勉強はほどほどに
英検4級対策を短期間で行うには、あまり文法の学習に時間をかけすぎないようにしましょう。
英語の勉強は大きく分けると語彙力、文法力、英文解釈力、長文読解力を順にないし並行して高めていくことになりますが、先述の通り英検4級合格を見据えるとまず取り組むべきは語彙力養成です。
もちろん文法力をおろそかにしても良いということではありませんが、文法の勉強に時間をかけるよりも、文法を理解をしたうえで演習を繰り返す必要があります。
学校の授業で習っている場合や、中学校の英文法を総まとめといったテキストでやり直している方は特に問題はありません。しかし、英検合格のための勉強として文法に力を入れすぎることは、実力アップの遠回りともなりかねないのです。
英検4級の中でも、文法問題も出題は少ないですので、文法の勉強はほどほどにすることをおすすめします。
過去問演習に時間を割く
英検4級対策を短期間で行うには、過去問演習に時間を割くようにしましょう。過去問を解くことで効率的にテストの準備をすることができるからです。
過去問を解く前に必要なのは、過去問に取り組むための基礎力をつけること。それから実際に過去問を解いてみましょう。
実際に時間を計って取り組むことで、自分に何が足りないか、どの分野の知識を補っていく必要があるのかが明確になります。
そのうえで、リーディング・リスニング・ライティング各々の勉強に時間と労力を割いていくのが有効です。
長文読解力の養成
英検4級対策を短期間で行うには、長文読解力を養成するようにしましょう。長文読解は英検4級においても一定の配点を占めるため、長文問題で点数を取れるかどうかは非常に重要だからです。
長文はその内容を理解し読むことができただけでは当然得点にはなりません。問題を解くことができてはじめて得点となります。
そのため問題を先に読む、段落ごとに要旨をつかむなど解くために読むという意識を持ち、演習をしていくことが大切です。実際の過去問や実戦問題集を通して、いかに効率よく得点するために読むかという練習をしていきましょう。
英検4級対策おすすめ教材5選
目標達成のためには、計画的かつ継続的に勉強をしていく必要があります。その際には自分に合ったテキストを利用することが不可欠。
今回ご紹介する英検4級対策教材は以下の5つです。
- DAILY2週間 英検4級集中ゼミ 四訂版 (旺文社英検書)
- 英検4級 でる順パス単 (旺文社英検書)
- 英検4級総合対策教本 改訂版 (旺文社英検書)
- 英検4級 を たった7日で総演習 予想問題集 新試験対応版
- 2020年度版 英検4級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)
向き不向きや好みの問題もありますので、必ず内容をしっかり確認し、継続的に取り組むことができそうなものを選択しましょう。ここでは、おすすめの教材を5つご紹介します。
DAILY2週間 英検4級集中ゼミ 四訂版 (旺文社英検書)
Point
・2週間集中講座
・1日30分
・CD付
本書は1日30分、2週間で終えるというコンセプトのもと作成されたテキスト。勉強を続けるコツは、毎日短い時間であっても継続させることです。
その点本書は1回で取り組む量が明確に区切られているため、しっかりと取り組むことで力もつき、成長していることが特に感じられるでしょう。
CDもついていますので、繰り返し聞いて英語耳を養っていくことができますよ。
DAILY2週間 英検4級集中ゼミ 四訂版 (旺文社英検書)
英検4級 でる順パス単 (旺文社英検書)
Point
・出る順で効率よく暗記
・ミニテスト付き
・音声アプリ付き
本書は英検4級対策用の単語帳ということで、必要な単語を効率よく学ぶことができます。構成も出る順となっているので効率的に単語を学ぶことができるでしょう。
過去問の分析により、より出題頻度の高いものから収録されていますので、着実に力をつけていくことが可能です。
また、ただ単に暗記するだけでは、本当に頭に入っているか不安になることもあるでしょう。その点本書はミニテストがついていますので、本当に覚えることができているかを確認しながら先へと進むことができます。
音声アプリつきですので、効果的に利用してください。
英検4級総合対策教本 改訂版 (旺文社英検書)
Point
・傾向と対策が学べる
・問題集というよりは導入本
・CD付で演習
本書は、英検4級の勉強を始める人がまず真っ先に読むべき本。
合格のためにはまずは問題を知ることが大切です。その上で自分に足りないものを補っていくことで、最短距離で合格へと向かうことができます。
本書は傾向と対策がかなり具体的に書かれており、英検を初めて受験する人であっても、その後の流れを明確に把握することができるでしょう。
問題もついていますので、解きながら読み進めていってください。
英検4級 を たった7日で総演習 予想問題集 新試験対応版
Point
・7日間完結
・弱点補強
・小学生でも利用可
本書は、7日間で英検4級レベルを総ざらいするというテキスト。弱点補強という点が強調されており、合格の目に必要な力、埋めるべき力を具体的に知ることができます。
対象としては中学生のみならず小学生も可能で、幅広いニーズに応えることのできるテキストとなっていますので、短期間で英検4級対策を行いたい方におすすめです。
2020年度版 英検4級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)
Point
・過去問集
・総仕上げに利用
・ロングセラー
本書には過去問が6回分収録されています。
英検4級に合格するためには過去問をいかに利用するかがカギ。過去問が6回分ついていますので、勉強を始めたばかりのタイミング、中間地点での実力チェック、本番前の最終確認などさまざまな利用の仕方をすることが可能です。
また過去問は最高の教材であり、ただ単に解いて解きっぱなしにすることは、大きく学習効率・効果を下げてしまいます。解説を熟読し、周辺知識についても頭に入れていくようにしましょう。
2020年度版 英検4級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)
英検4級はしっかり対策すれば短期間でも合格可能!
今回は英検4級対策についてご紹介しました。
英検4級合格にはまずは語彙力強化が大切。語彙力は、リスニング・リーディングなど全てのスキルにおいて重要な基礎力となりますので、この先の英語学習を見据えてしっかり取り組んでいきましょう。
テキスト選びが肝心ですので、本記事を参考に自分に合ったテキストを選択し継続的に勉強をしていってくださいね。