英語を勉強中のみなさん、現在どれくらいの語彙力があるか把握していますか?単語を覚えるのって単調でつまらないので、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。
しかし、英語学習において「語彙力=英語力」と言っても過言ではないほど、ボキャブラリー力をつけることは大切。英語力を今以上に伸ばしていくには、単語の暗記は絶対に避けられないのです。
そこで今回は元英会話講師の私が、英単語の暗記方法についてまとめました。
語彙力がつけば、英語を目で見ても耳で聞いても楽に理解できるようになり、英語学習がさらに楽しくなりますよ。英単語を効率よく覚えたい方は、ぜひ参考にしてください。
本記事で分かること
・英単語の効率的な覚え方3つ
・英単語のNGな覚え方3つ
・英単語を暗記するためのおすすめアプリ5選
・英単語力がつくことのメリット
英単語の効率的な覚え方3つ
英単語を覚えるにはさまざまな方法がありますが、今季あおすすめするのは以下の3つです。
- 書いて覚える
- 文章の中で覚える
- 声に出して覚える
ここでは、英単語の効率的な覚え方についてみていきましょう。
書いて覚える
英単語の暗記法はさまざまですが、見て覚えるだけでなく、実際に単語を書いて覚えることをおすすめします。
英語4技能(読み・書き・話す・聞く)を総合的に高めていくためには、基礎力として語彙力の養成が不可欠です。
仮に見て覚えるということだけをしてしまうと、英単語を見て日本語訳はすぐに思いつくレベルに持っていけるかもしれませんが、英作文を書いたり、リスニングをする際に支障が出ることも考えられます。

英単語は目で見ても耳で聞いても理解できるように覚えましょう。また、覚えた英単語は必ず口に出せるようにしてください!
英単語を書いて覚えることのメリットは、スペリングも覚えることができるところ。
スペルを覚えることでライティング力も上がりますし、学生の方は資格試験にも対応することができるでしょう。
文章の中で覚える
「英単語」「日本語訳」といった1対1対応で、英単語に対応する日本語訳を覚えるだけでなく、英文の中で英単語の意味を覚えていく方法もおすすめです。
各英単語の意味それ自体を知っていても、その使い方や英文の中でどのように使われるのかを知らなければ、不都合が生じることも多々あります。
例えば
というように英単語と日本語訳をただ覚えるよりも
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というように、文章を丸ごと覚えてしまうのがおすすめです。

「定期購読する」という辞書的な表現で覚えるよりも、YouTubeでよく聞くフレーズで覚えれば「ああ“sbscribe”はとりあえずコンテンツを定期的に見る/聞く/読むことなんだな」と理解できますよね。
具体的な使い方を理解し、より使える形・アウトプットできる形で頭に入れるという点でも、文章の中で覚えるという作業をしてみましょう。
声に出して覚える
英単語を覚えるときは、声に出して覚えるのもおすすめ。
声に出すことで、発音やアクセントへの意識が向くのみならず、自分が発した単語を自分の耳で聴くことになるのでリスニングのトレーニングにもつながるからです。
英語はそもそもコミュニケーションツールですので、単に読み書きができるだけでは、ツールとしての役割を十分に果たすことができないかもしれません。
音読を通して、音で英単語を覚えていきましょう。

英単語のNGな覚え方3つ
以下の3つの方法は多くの人がやりがちですが、効果があまり期待できません。
- だらだらと時間をかけて覚える
- 見て覚えるだけ
- 一度やっただけで終わりにしてしまう
これらの方法は避け、無駄な時間を費やすことのないようにしましょう。ここでは、英単語のNGな覚え方についてみていきます。
だらだらと時間をかけて覚える
単語の暗記はある程度短期間でやることをおすすめします。期間を決めて暗記に取り組まないと、暗記が定着せず学習へのモチベーションも下がってしまうからです。
英単語を暗記する際は1日の量を決め、しっかりとコツコツ続けていくことが、単語力強化の近道。

ちなみに脳のメカニズムとしては、単語を覚えた次の日、3日後、1週間後に復習をすると記憶が定着するそうですよ。
単語力がつくことで、読解やリスニングなど他の勉強にもつながり、他の勉強がよりスムーズに進むことになりますので、短期間で仕上げることをおすすめします。
見て覚えるだけ
五感をフルに使わず、見て覚えるだけという勉強法はおすすめできません。見て覚えるだけだと、目で理解できているに過ぎませんので、聞いたときに理解ができないからです。
例えば“exhausted”という単語があります。目で見て「疲れた」という意味を覚えたとしましょう。
しかしこの単語は「イグゾースティッド」という難解な読み方をするのです。目で見て意味を覚えただけでは、英会話で「イグゾースティッド」と聞いても理解することができません。
英単語を暗記するときは
- 目で見て
- 耳で聞いて
- 口に出して
覚えるようにしましょう。例えば移動中などで声に出して英単語を読めないときは、脳の中で呟くだけでもアウトプットの効果があります。
英単語は見て覚えるだけではなく、発音までしっかり覚えるようにしましょう。
一度やっただけで終わりにしてしまう
単語帳を1回やる、1周やるだけでは十分ではありません。何事も反復練習、繰り返しが大切ですので、1冊の単語帳をできる限り何回もやることが大切です。
何周もやることで、前には気づけなかったことに気づけるなど、1冊からより多くのことを学ぶことができます。
もちろん短期間で何度も繰り返すことで定着率も上がります。1冊やって終わりではなく、何度も繰り返し単語帳に向き合いましょう。
英単語を暗記するためのおすすめアプリ5選
英単語を効率的に覚えるならアプリを使うのがおすすめ。アプリを使えば移動中などのスキマ時間などに暗記を行うことができますし、何をどれだけ覚えたのか管理もしやすいからです。
今回ご紹介する英単語を暗記するためのおすすめアプリは下記の5つ。
- 最後の英単語学習 マジタン
- すごい英単語帳!
- ターゲットの友
- アルク英単語パス
- 英単語アプリ mikan
それでは、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。
最後の英単語学習 マジタン
収録後もかなり多く、何よりも10段階のレベル別で学習できることからとても使い勝手の良い英単語アプリ。
単語力・語彙力が基礎とはいえ、レベルに合わないもの、難易度が高すぎるものから取り組んでしまっては、挫折の原因となります。
本アプリは自分のレベルに合ったものから始め、徐々にレベルを上げていくことで達成感を得て、継続的に勉強することができるでしょう。
すごい英単語帳!
中学レベルから高校を超えるレベルまで、幅広いニーズに対応してくれるアプリ。
発音や例文など、単に英単語の意味をられるする形ではないので、いろいろな角度から英単語の暗記を進めることができます。
特に例文は1単語につき5つ掲載されているため、各単語の使い方を学ぶことが可能。フレーズや英文の中で英単語を覚えていきたい方に特におすすめです。
すごい英単語帳! Android 対応なし
ターゲットの友
主として大学受験生が用いる単語帳である、旺文社から出版垂れている英単語ターゲット。1200、1400、1900と3段階のレベル構成になっています。
単語帳を用いて暗記を進めることがどうしても難しい人、テスト形式で進めたい人におすすめです。
1900は後半になると難易度もかなり上がってきますので、難関大学や各種英語検定や外部検定で高スコアを目指す人に最適だと言えるでしょう。
アルク 英単語パス
有名な英単語帳を一挙に学習できる便利なアプリ。

複数の紙の単語帳を持ち歩くことは大変ですので、とても便利ですね。
入試対策や検定対策というよりも、実用的な、使える英語の習得を目指したい人に特におすすめします。
英単語アプリ mikan
初心者の方から留学を考えている方まで幅広く使える英単語アプリです。
単語カードでの暗記に加え、確認テストもついていますので、しっかりと暗記が進んでいるかを客観的に判断することができます。
収録後も15000語と豊富で、単語力養成にはうってつけのアプリです。スキマ時間を活用してどんどん取り組みましょう。

英単語力がつくことのメリット
そもそも、なぜ英語学習には英単語力が必要なのでしょうか。その理由は簡単。英語力をつけるには、単語力が全ての基礎になるからです。
例えば単語の意味が分からなければ、文章を読む際や、外国人との会話で聞き取る際にも支障が出ることを考えると分かりやすいでしょう。
英単語力がつくことのメリットは下記の3つ。
- 基礎力が身につく
- 4技能を総合的に高めていくことにつながる
- 部分部分を聞き取ることも可能
ここれは、なぜ英単語力をつけなければいけないのか?という点についてまとめました。
基礎力が身につく
英単語力は基礎力養成につながります。単語力がなければその後の勉強をするにも支障が生じてしまうでしょう。
例えば文法学習について考えても、時制や受動態、不定詞などさまざまな分野を勉強しますが、必ず英文が出てきます。
基本的な単語を覚えていれば、その英文を理解することにそう苦労はしませんが、単語力が不十分な場合、単語の意味をいちいち調べるという作業が生じてしまうでしょう。
文法学習を進めたいにもかかわらず、単語力がないことにより学習の遅れにつながってしまいます。語彙力はすべての基礎ですので、一定程度の語彙力をつけることが大切です。
4技能を総合的に高めていくことにつながる
先述の通り、英語の技能は「読む」「書く」「話す」「聴く」の4技能に分かれます。どれも語彙力、単語力を基礎としていますので、単語力がつけばその後の英語学習もとてもスムーズに進むでしょう。
英単語の暗記は、単なる暗記の考えずに、基礎力、その後の学習にどうつなげるかという視点で取り組むことで、その後の勉強が楽になりますよ。
部分部分を聞き取ることも可能
リスニングに限定する場合、単語の意味を知っていることで、単語単語を聞き取り、全体の意味を推測することも可能です。
例えば日本語で会話をする場合にも、話された内容の一言一句をすべて完璧に聞いているわけではありませんよね。状況や、前後関係から、その内容を理解することも多々あります。
英語においても同様。全てが聞き取れなくとも、ポイントを押さえることでコミュニケーションは可能となります。
そうした点でも、単語力をつけておくことでそのポイントを聞き取りやすくなりますので、単語力をしっかりとつけていきましょう。
英単語力をつけるのは英語学習の武器を得るのと同じ!
今回は英単語の覚え方などについてご紹介しました。
英単語力は英語学習における全ての基礎、武器を得ることと同じこと。暗記は挫折しがちですが、その後の勉強をよりスムーズにすると考えれば、積極的に取り組めるのではないでしょうか。
また、英語がコミュニケーションツールですので、英語ができれば世界中の多くの人とコミュニメーションをとったり、英語で情報を入手することも可能となります。
ぜひ本記事を参考に、効率的に英単語を暗記していきましょう!