英語の不定詞 名詞的用法とは?例文&間違えやすいポイントも

英文法
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りこ

英会話講師として7年間勤務し、0歳から80歳まで200人以上の生徒を担当。現在はフリーライターとして、英語学習に関する記事を執筆したり、英語を使って海外のコンテンツ制作会社と一緒に仕事をしています。

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新人の頃は会社で何をすべきか全く分かりませんでした…

この日本語を英語にすると

When I was a new recruit, I didn’t know what to do in the company.

です。ここで使われている「to do」を「to不定詞」と言い、簡単に言えば「do」の意味を広げてくれる役割を果たしています。

今回ご紹介するのは不定詞の中でも、不定詞の部分が「主語」「補語」「目的語」となる「名詞的用法」です。

名詞的用法と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、不定詞の名詞的用法はコツを掴めば簡単に使いこなすことができるんですよ。

本記事では、名詞的用法の概要や例文、間違えやすいポイントまで徹底的にまとめました。不定詞の名詞的用法をきちんと理解し、資格試験や英会話で役立てたい人は必読です。

本記事で分かること

・不定詞 名詞的用法とは?
・不定詞 名詞的用法の勉強法3つ
・不定詞 名詞的用法の間違いやすいポイント
・不定詞 名詞的用法に関するQ&A!

不定詞 名詞的用法とは?

不定詞とは、動詞の働きを広げる用法で「to+動詞の原形」で表すことができ、

  • 名詞的用法
  • 形容詞的用法
  • 副詞的用法

の3つがあります。ここでは、不定詞 名詞的用法の概要と例文をみていきましょう。

不定詞 名詞的用法の概要

不定詞は「to+動詞の原形」で、名詞的用法は「~すること」と訳します。名詞的用法とは、不定詞の部分を名詞のように扱う用法です。

不定詞の名詞的用法には主に以下の3つの使い方があります。

  • 不定詞の部分が主語になる
  • 不定詞の部分が補語になる
  • 不定詞の部分が目的語になる

例えば、

To play soccer is fun.
(サッカーをすることは楽しい)

は不定詞の部分(to play)が主語になっていますし、

My hobby is to collect stamps.
(わたしの趣味はスタンプを集めることだ)

は、不定詞の部分(to collect stamps)が補語となっています。

ちなみに補語とはbe動詞を挟んで主語とイコールになるものでしたね。この場合は「my hobby(私の趣味)」=「to collect stamps(切手を集めること)」です。

He wants to buy the bag.
(彼はそのバッグを買いたい)

については、不定詞の部分(to buy the bag)が目的語になっていますね。

りこ
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3つとも「~すること」という訳はどれも共通です。

不定詞 名詞的用法の例文

ここでは不定詞 名詞的用法の例文を7つご紹介します。不定詞の部分が「主語」「補語」「目的語」のどれに当たるのか考えながらみてみましょう。

My plan is to go to Hawaii next year.
(わたしの計画は来年ハワイに行くことだ)

I didn’t know what to do.
(わたしは何をすべきかわからなかった)

He thought it difficult to read this book.
(彼はこの本を読むことが難しいと思った)

Jane wanted him to go there.
(ジェーンは彼にそこに行ってほしかった)

She expected to happen this accident.
(彼女はこの事故が起きることを予想していた)

Tom looks forward to seeing her.
(トムは彼女に会うことを楽しみにしている)

The key was not to be found anywhere.
(そのカギはどこにも見つけることができなかった)

 

不定詞 名詞的用法の勉強法3つ

不定詞の名詞的用法は日常英会話でもよく使われます。勉強をするときは以下の3つのステップで勉強をしてみましょう。

不定詞 名詞的用法の勉強法

・不定詞の感覚を掴む
・例文を訳していく
・自力で英作文を書く

不定詞の感覚を掴む

不定詞の名詞的用法をマスターするには、まずはざっくりと不定詞の感覚を掴みましょう。

不定詞には名詞的用法を含め、〇〇的用法が複数ありますが、簡単に言ってしまえばtoは「左から右へ情報を追加する」というイメージです。

例えば

My hobby is to do camping.
(私の趣味はキャンプをすることだ)

という英文があった場合「to」が左から右へと情報を追加しています。

りこ
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「私の趣味は」→「キャンプをすることです」という感じで、情報が追加されていますね。

例文の部分で紹介した

Jane wanted him to go there.
(ジェーンは彼にそこに行ってほしかった)

も、

Jane wanted him(ジェーンは彼が〜するのが欲しかった)
→to go there(そこに行くのを)
=ジェーンは彼にそこに行ってほしかった

となりますね。

不定詞を勉強するときは、まずはtoの感覚を掴むことで英文理解がスムーズになるでしょう。

例文を訳していく

不定詞の「to」の感覚を掴むことができたら、できる限り多くの例文に触れ、それらを1つ1つ訳していきましょう。不定詞の訳はすべて「~すること」ですが、少し訳しにくい場合があるからです。

たとえば、

He thought it difficult to read this book.

という文章の目的語は「彼は」「それ」「思った」なので「it」です。しかし、そのまま「彼はそれを思った、その本を読むことを」と訳してしまうと、彼が何を思ったのかはっきりしません。

このように不定詞の名詞的用法には「形式目的語・仮目的語」という考え方があり、この場合

  • to read this book→形式目的語
  • it→仮目的語

となり、訳は「彼はその本を読むのは難しいと思った」となります。

りこ
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目的語は「it」だけど、意味上の目的語は「to read this book」ということですね。

和訳問題を解くことで、不定詞独特の形を身につけていきましょう。

自力で英文を書く

最後は、自力で不定詞 名詞的用法の英文を書いてみましょう。英作文をする際には名詞的用法だけにこだわる必要はありません。形容詞的用法や副詞的用法も一緒に英作文してください。

また、不定詞には

  • have something to do with(〜と関係がある)
  • never fail to do〜(必ず〜する)
  • can afford to do(〜する余裕がある)

など、そのまま暗記する慣用表現もありますので、英作文をしながら覚えていきましょう。

多くの英文を書けるようになることは、長文読解力にもつながります。まずは「1日5文1ヶ月」から始めてみてください!

 

不定詞 名詞的用法の間違いやすいポイント

不定詞の名詞的用法は動名詞と間違えやすいです。

たとえば、

Don’t forget to see him.

I don’t forget seeing him.

を考えてみます。どちらも「見ること」が含まれており、不定詞と動名詞の違いがよく分かりませんよね。

結論から申し上げると、不定詞には未来のニュアンスがあり、動名詞には過去のニュアンスがあります。そのため、先ほどの例文は下記のような意味になりますね。

Don’t forget to see him.
(彼に会うことを忘れるな→まだ彼には会っていない)
I don’t forget seeing him.
(彼に会ったことを忘れてはいない→もう彼に会っている)

また、

I like to jog.

I like jogging.

のようにどちらも「ジョギングすることが好きだ」となり、見分けがつきにくいものもあります。両者の意味は、この時点ではどちらもほとんど同じです。

りこ
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ネイティブスピーカーの中には「(同じだけど)I like to jogの方がカジュアルに聞こえる」という人もいます。

ただし、

I like to jog in the snow.

I like jogging in the snow.

など情報が付け加えられた場合は、以下のように未来と過去のニュアンスが含まれます。

I like to jog in the snow.
不定詞→未来のニュアンス
(雪の中走るのが好きだ→雪の中走れたらなあ、という願望のニュアンス)
I like jogging in the snow.
動名詞→過去のニュアンス
(雪の中走るのが好きだ→いつも雪の中走っている、という習慣のニュアンス)

不定詞の名詞的用法と動名詞は見分けづらいですので、ぜひこの機会に整理しましょう!

 

不定詞 名詞的用法に関するQ&A!

ここでは不定詞 名詞的用法に関する質問に答えていきます。

質問 目的語にto不定詞をとる動詞があるって本当ですか?

本当です。

本記事でも、不定詞の名詞的用法は未来のニュアンス、動名詞は過去のニュアンスとご説明しましたね。たとえば、

She wants to be a doctor.
(彼女は医師になりたい)

という英文を考えてみます。彼女が医師になるのは未来のことですので、wantの後ろはto不定詞となっています。

このように未来のニュアンスを持つ動詞の後ろにはto不定詞がきます。

りこ
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未来のニュアンスを持つ動詞には他にも「hope to v(~することを望む)」「expect to v(~することを期待する)」などがありますよ。

質問 「be to不定詞」の訳し方がわかりません

「be to不定詞」の訳は5つ。

  • 可能(~できる)
  • 義務(~しなければならない)
  • 予定(~する予定だ)
  • 運命(~する運命にある)
  • 意志(~するつもりだ)

です。たとえば、

The next meeting is to take place in my company.

は「次の会議は私の会社で行われることになっている」となり、予定の意味となっています。

質問 不定詞と動名詞で意味が完全に変わる単語の例が知りたいです

本記事でも不定詞と動名詞には未来と過去のニュアンスがあり、どちらを使うかで意味が異なることを開設しました。他にもいくつか、下記のように同じような考え方をする動詞が存在します。

remember to 動詞(~することを覚えている)
remember 動詞ing(~したことを覚えている)
try to 動詞(~しようと試みる)
try 動詞ing(試しに~する)

実際に訳してみることで、ニュアンスについて確認をしましょう。

不定詞 名詞的用法をしっかり習得しよう!

今回は不定詞の名詞的用法について解説しました。

不定詞の名詞的用法は動名詞との使い分けなど問題となる場面が多いです。基本を理解し、多くの問題に触れることで、しっかりマスターしていきましょう。

名詞的用法が使いこなせるようになれば、英会話の幅も広がりますよ!