英語を学習中の皆さん、突然ですが「私は英語を勉強している」は下記のどちらの英文が正しいか分かりますか?
A. I’m studying English.
B. I study English.
実はどちらの英文も日本語では「私は英語を勉強している」という意味になりますが、
Aの場合は「今この瞬間英語を勉強している」(現在進行形)
Bの場合は「習慣的に英語を勉強している」(現在形)
という意味になります。
今回は、習慣や状態を表す「現在形」についてまとめました。現在形は英語の基礎中の基礎ですので、しっかり理解していきましょう。
本記事で分かること
・現在形とは?
・現在形の勉強法3つ
・現在形の間違いやすいポイント
・現在形に関するQ&A
英語の現在形とは?
英語の現在形は「現在の時点の行動や状態を表すときに用いる表現」です。
中学校や高校時制という分野を習いますが、時制は全部で12個あります。

具体的には、過去形、現在形、未来形と、基本形、完了形、進行形、完了進行形の組み合わせで12個です。
現在形は、現在形の基本形という位置づけとなります。
現在形をしっかりと理解することにより、現在進行形や現在完了形、現在完了進行形もすんなりと理解できるようになりますので、ここでしっかりと学習をしましょう。
英語の現在形の概要
現在形は現在形の動詞を用いた文章のこと。まず、動詞はbe動詞と一般動詞に分かれます。
be動詞とは、人や物の状態を表すときに用いる動詞で、
の5種類。
is,am,areは現在時制で、was,wereは過去時制で用いるので、現在形で使うのはis,am,areとなります。
一方、一般動詞とは「be動詞以外のすべての動詞」のことで、状態や動作を表す動詞を言います。
例えば
などが例として挙げられますね。

一般動詞でも、たとえば“play”であれば、現在形が“play”過去形が“played”となるので、現在形で使うのは“play”になりますよ。
英語の現在形の例文
ここでは、英語の現在形の例文をみていきましょう。一般動詞の場合、主語によってsやesがつきますので、注意してください。
主語がI/TheyWeなど複数形の時→動詞はそのまま
主語がShe/He/Itなど三人称単数形の時→動詞にsやesをつける
I play tennis.
私はテニスをする。
He runs fast.
彼は速く走る。
She doesn’t make a cake.
彼女はケーキを作らない。
Are they friends?
彼らは友だちですか。
Tom isn’t an English teacher.
トムは英語の先生ではありません。
It is a pen.
それはペンです。
We don’t participate in the meeting.
私たちは会議に参加しない。
英語の現在形の勉強法3つ
英語の現在形は例えるならば木の幹のようなもの。木の幹を中心に、枝葉がどんどん伸びていき、1本の大きな木となります。
木の幹がしっかりしていないと、枝は伸びていくことができませんよね。英語の現在形は幹となる部分ですので、非常に大切です。
ここでは、英語の現在形をしっかり身につけるための勉強法についてみていきましょう。
現在形の勉強法
・動詞の使い方を覚える
・例文で勉強する
・作文を書いてみる
動詞の使い方を覚える
現在形をマスターするには、まずは動詞の使い方を覚えましょう。
英語の時制には過去形、現在形、未来形があります。現在形で使うbe動詞は、is,am,areですが、具体的な使い方を覚えるようにしましょう。
まず、He,She,Itのときはis、Iのときはam、You,We,Theyのときにはareを用います。
He/She/It : is
I : am
You/We/They : are
他方で一般動詞の場合には、主語が3人称単数(He,She,It)のときにはsがつくことになります。

playであればplaysになりますね。
このように、現在形と言っても、動詞の変化を全く考えずに使うことができるわけではありません。対応関係でしっかりと使い分けられるように練習をしていきましょう。
例文で勉強する
基本ルールを覚えたら、実際の例文と共に勉強しましょう。先にもいくつか例文をご紹介しましたが、実際に文を見ることで使い方や使われ方、イメージを持つことができます。
イメージをつかみ、多くの例文に触れることで慣れていくことが必要です。
日本にいる限りは、日常生活で英語に触れたり、英語を使ったりする機会はほとんどありません。そのため、自分から英語に触れる機会を作っていくことが大切。
現在形の習得のために、日々できるだけ多くの英文に触れていきましょう。

まずは「1日3つ1週間」毎日例文に触れてみてください。20種類以上の例文に触れることで、英作文ができるようになりますよ!
作文を書いてみる
例文に触れてイメージをつかむことができたら、例文を参考に自分で英文を作ってみましょう。
実際に自分で作ってみると、例文を見た際には感じなかったような疑問点も出てくるはず。気になるところ、そこが勉強のポイントですので、見逃してはいけません。
また、現在形を学び例文を通して勉強をすることは、「インプット」の学習と言えます。
英語力はインプットとアウトプットの両輪で完成するもの。インプットした知識(勉強した知識)をアウトプット(話す/書く)することで力が定着していきます。
短い文が書けるようになったら長い文、日記や自由英作文、エッセイなどと難易度を上げてアウトプットを繰り返していきましょう。
英語の現在形の間違いやすいポイント
英語の現在形は主語によって動詞の形が変わりますので、動詞の使い方を間違えないようにしましょう。
例えば一般動詞に主語が3人称単数でsがつく場合、単にsをつけるだけでなく、esをつけるなど、少し形が異なる場合があります。

“cloth(洋服)”や“dish(お皿)”にはsではなくesがつきますよ!
ルールを理解するだけでは不十分で、どれだけ多くの例文に触れることができるかが上達のカギとなります。
また、現在形に関していえば、現在進行形との違いで悩む方も多いでしょう。現在進行形とは文字通り、現在に進行している状況を表す表現で、
(わたしは今サッカーをしています)
というように「be動詞+〜ing形」で表します。
現在進行しているのかによって使い分ける形となりますが、例文を通して違いを理解することで使い分けもスムーズにできるようになりますよ。
英語の現在形に関するQ&A!
ここでは、現在形に関する質問とその答えをみていきましょう。
質問 be動詞の否定文の作り方がわかりません
否定文は肯定文をベースに作ります。be動詞と一般動詞とで作り方が異なるので注意しましょう。
まずbe動詞については、is,am,areを問わず直後にnotをつけることで否定文となります。
たとえば、
He is a teacher.(彼は先生です)
は否定文にすると、
となります。

この場合“is not”を“isn’t”と省略形にしても構いません。
質問 一般動詞の否定文の作り方がわかりません
一般動詞の場合は少し複雑。don’tとdoesn’tを使い分ける形となります。
3人称単数でsがつく場合にはdoesn’tを、それ以外の場合にはdon’tを用います。たとえば、
は
に、
は
となります。

3人称単数の場合、動詞のsがなくなることに注意をしましょう。
質問 be動詞の疑問文の作り方がわかりません
否定文と同様、疑問文もしっかりと勉強をするようにしましょう。
考え方は否定文と同じで、be動詞と一般動詞とで作り方が異なります。be動詞の場合には、be動詞を先頭に持ってくればOK。
たとえば、
は
となります。疑問文の場合はクエスチョンマークをつけ忘れないように気をつけましょう。
質問 一般動詞の疑問文の作り方がわかりません
一般動詞の場合にも、否定文のときの考え方が有効です。3人称単数が主語かによって変わってきます。
は
に、
は
となります。

ここでも、肯定文のときに存在した3人称単数のsを消すことを忘れないようにしましょう!
質問 3人称単数のsのつけ方を具体的に知りたいです
基本的には単純にsをつければOK。しかし例外として、語尾がs,sh,chの場合にはesを、語尾がyの場合はiesをつけます。さらに、sでもesでもiesでもない不規則変化をする場合もあります。
例を挙げると
となります。慣れるまでは大変ですが、実際に書くことを意識して定着させていきましょう。
英語の現在形をしっかり習得しよう!
今回は英語の現在形についてご紹介しました。
現在形は、時制12個の中でも最初に勉強をする基本的なものです。現在形を理解することにより、現在に関するその他の時制をスムーズに勉強することができます。
ぜひ本記事を参考に、現在形を使いこなせるようにしていきましょう。
