英語の仮定法とは?例文&間違えやすいポイントも

英文法
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りこ

英会話講師として7年間勤務し、0歳から80歳まで200人以上の生徒を担当。現在はフリーライターとして、英語学習に関する記事を執筆したり、英語を使って海外のコンテンツ制作会社と一緒に仕事をしています。

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もし仕事が週休5日だったら、毎日遊びまくります(笑)

こんな風に英語で言ってみたいですよね。「もし〜だったら・・・だろう」を表す表現は「仮定法」と呼ばれ、英会話でも非常に役に立つ表現です。

また意外かもしれませんが、実は仮定法は英語で敬語を表したい時にも使うことができます。

ただ、仮定法は文型が少しややこしく混乱してしまう人も多いです。では、仮定法はどのように勉強したら良いのでしょうか。

そこで今回は元英会話講師の私が、英語の仮定法についてまとめました。仮定法の間違えやすいポイントについてもまとめましたので、仮定法を使いこなせるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください!

本記事で分かること

・仮定法とは?
・仮定法の勉強法3つ
・仮定法の間違いやすいポイント
・仮定法に関するQ&A!

仮定法とは?

仮定法とは、現在の事実や過去の事実に反することを仮に想像する表現です。

意味は「もし〜だったら・・・だろう」。例えば「もし明日晴れたら海へ行くだろう」や「(もし)ご検討いただけますと幸いです」なども仮定法で表すことができます。

*ちなみに「(もし)ご検討いただけますと幸いです」はIf you could consider, that would be great.と言います。

中学校や高校において多くの文法分野を勉強しますが、その多くは直説法です。

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直接法とは現在から過去、もしくは現在から未来への事柄について述べている文法のことですよ!

そのため仮定法になかなか慣れずつまずいてしまう人も多いですが、仮定法は型を覚えてしまえば簡単。ここでは、仮定法の概要と例文についてみていきましょう。

仮定法の概要

仮定法には主に

  • 仮定法過去
  • 仮定法過去完了

の2種類があります。仮定法の基本形は下記の通り。

本来の時制 if節 特徴
仮定法過去 現在 過去形 助動詞の過去+原型
仮定法過去完了 過去 過去完了形 助動詞の過去+過去分詞

If I had enough money, I would go all over the world.
(お金があれば世界中へ行くのに)

は仮定法過去です。今「お金があったらなあ」と考えている時制ですね。一方、

If I had taken enough money, I would have stayed the company.
(もし十分なお金をもらっていたら、会社に残ったのに)

は仮定法過去完了です。こちらは過去「お金があったなら」と考えている時制になります。

また、仮定法を理解するためには、まず直説法と仮定法の違いを理解する必要があります。

たとえば、

If he has time, he will help us.
(彼に時間があるかどうかはわからないが)もし時間があれば手伝ってくれるだろう

は直説法の例文です。「今は分からないが、未来時間があれば手伝ってくれる」という現在を視点として未来について述べていますね。一方、

If he had time, he would help us.
(彼には時間がなくて無理なのだが)もし彼に時間があれば手伝ってくれただろうに

は仮定法の例文となります。

この場合「彼」は「私たち」を手伝ってはいませんが「もし時間があったら手伝ってくれたよね」というニュアンスです。

つまり理解としては、

  • 直説法では彼が手伝ってくれる可能性は50%
  • 仮定法では0%

となります。

仮定法と言うと、「もし~」と訳すために、現実にありうることも想定しているようにも思われますが、英語の文法項目として勉強をする仮定法では、可能性が0%のものを想定して勉強をしていくこととなります。

例えば冒頭の「もし仕事が週休5日だったら、毎日遊びまくります(笑)」を英語にすると

If I had day off 5 days a week, I would hang out a lot.

となりますが、この場合も英文法の観点で言えば「週休5日になる可能性は0%」というニュアンスです。

ここを落としてしまうと、この先の勉強でつまずきがちになってしまいますので、しっかりと押さえておきましょう。

Memo

仮定法=反実仮想=事実に反すること

(例)もし週休5日だったら・・・だろう

仮定法の例文

ここでは、仮定法の例文を7つみていきましょう。もう一度復習すると、英語の仮定法は「事実とは反すること」です。そのニュアンスを例文で感じてみてください。

If he studied Math, he would get good marks.
(もし彼が数学を勉強すれば、よいスコアをとれるだろうに)
→実際には勉強していなかった

I would have gone there if I had been asked.
(もし尋ねられていれば、そこに行っただろうに)
→実際には尋ねられなかった

If he knew my phone number, he could call me.
(もし彼がわたしの電話番号を知っていれば、電話をしてくれるだろうに)
→実際は彼は私の電話番号を知らない

Were I rich, life would be a lot easier.
(もしお金持ちだったら、生活はもっと楽だろうに)
→実際はお金持ちではない

If it were not raining, Tom could walk home.
(もし雨が降っていなければ、トムは家まで歩けるのに)
→実際は雨が降っていた

But for his help, I could not have succeeded it.
(彼の助けがなければ、わたしはそれに成功できなかっただろうに)
→実際彼は助けてくれた

りこ
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「but for A」は「Aがなければ」という意味です!

What would you do if you were in my place?
(もしわたしの立場ならば、あなたは何をするだろうか)
→実際「あなた」は「わたし」の立場ではない

仮定法の勉強法3つ

今回ご紹介する仮定法の勉強法は3つ。

仮定法の勉強法

・仮定法の基本形を覚える
・仮定法特有の表現を覚える
・自力で英作文を作ってみる

仮定法の基本形を覚える

概要の部分でもご紹介しましたが、仮定法には下記の表のような基本的な型があります。

本来の時制 if節 特徴
仮定法過去 現在 過去形 助動詞の過去+原型
仮定法過去完了 過去 過去完了形 助動詞の過去+過去分詞

正直、この表を見ても難しいですよね…。そこでおすすめなのが、とにかく穴埋めをして仮定法の形になれること。

例えば

If I had 〇〇, I would 〇〇.
(もし〜を持っていたら、〜するのに)

という文章の〇〇の部分を自由に埋めてみましょう。

If I had a house, I would invite my friends.
(もし一軒家を持っていたら、友達を招待するのに)

If I had a dress, I would wear for the party.
(もしドレスを持っていたら、パーティーに着て行くのに)

など、何回もやれば感覚がつかめてきますよね。まずは穴埋め方式で、基本形に慣れていきましょう!

仮定法特有の表現を覚える

仮定法特有の表現は数多くあります。たとえば、

  • I wish~(~ならばよいのに)
  • as if ~(まるで~かのように)

などです。

りこ
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ちなみにこれらの表現は下記のように使いますよ!

I wish I could swim fast.(速く泳げたらなあ)

He talks as if he were a president.(彼はまるで社長のように話す)

仮定法で使われる表現は決まっていますので、仮定法の学習とセットで覚えていきましょう。

自力で英文を作ってみる

基本形や、さまざまな表現を理解し覚えたうえで、例文を参考に自分で英文を作ってみることをおすすめします。

例文を理解し暗記した際には感じなかったような疑問点も多く出てくるはずです。

りこ
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また、実際に英文を書くとなると、直説法と仮定法の違いをより一層考える必要が出てくるため、仮定法それ自体の理解度も高まるでしょう。

仮定法を学び、例文を通して勉強をすることは、言い換えるとインプットの段階です。勉強はインプットとアウトプットの両輪で完成するものですので、覚えたもの実際に使ってアウトプットをすることで定着していきますよ!

 

仮定法の間違いやすいポイント

仮定法は仮定法過去と仮定法過去完了の使い分けが難しいです。

簡単に言ってしまえば、

気持ちが今に向いている→仮定法過去

(例)If he has time, he will help us.
(彼に時間があるかどうかはわからないが)もし時間があれば手伝ってくれるだろう

→気持ちは今に向いている

気持ちが過去に向いている→仮定法過去完了

If he had time, he would help us.
(彼には時間がなくて無理なのだが)もし彼に時間があれば手伝ってくれただろうに

→気持ちは過去に向いている

となります。

仮定法過去と仮定法過去完了を見分けたい時は、気持ちが今に向いているのか?過去に向いているのか?を考えてみましょう。

 

仮定法に関するQ&A!

ここでは、仮定法に関するよくある質問と答えをみていきましょう。

質問 should と were to の使い分けがわかりません

If を使った表現で似ているものとして

If 主語 should 動詞の原形

If 主語 were to 動詞の原形

というものがあります。意味はどちらも「もし万が一「主語」が〜すれば」です。

例文としては、

If he should go there〜
もし万が一彼がそこに行けば
If the sun were to rise in the west〜
もし仮に太陽が西から昇れば

が挙げられます。

「should」を使った前者は1万回に1回ありうるという点で可能性が少しあるもの、「were to」を使った後者は可能性が0%すなわちあり得ない場合に用いることとなります。

「should」と「were to」を見分けるには、可能性があるか無いかで使い分けられるようにしておきましょう。

質問 仮定法過去と仮定法過去完了の併用形があるって本当?

実は仮定法過去と仮定法過去完了の併用形というものが存在します。この2つを併用すると

If 主語 過去完了形 , 主語 助動詞の過去形+動詞の原形

となります。

ややこしいですが、If節の部分が過去の事実に反すること、主節の部分が現在の事実に反することを言うことになります。たとえば、

If I had studied harder then, I could solve this question now.
もしあの時一生懸命に勉強していたならば、いまこの問題に答えられるのに

が挙げられます。

仮定法の応用編ですので、余裕がある人はマスターしましょう。

質問 仮定法が倒置になる場合がよくわかりません

倒置とは、疑問文の語順にすることを言います。仮定法ではIfが用いられるケースが大半ですが、Ifが省略されると倒置が起こるというルールが存在します。たとえば、

Were I rich, life would be a lot easier.
もしお金持ちだったら、生活はもっと楽だろうに

のWere I richは、元々If I were richで、Ifが省略されて倒置が起こった形態です。

倒置という分野はまた別に習いますが、その時にスムーズに勉強できるように、仮定法を通して倒置も理解しておきましょう。

 

仮定法をしっかり習得しよう!

今回は英語の仮定法について解説しました。

仮定法は、実際はあり得ないことに対し「〜だったらな」と述べる表現です。「もし〜」という話題は英会話でも出やすく、マスターできると使い勝手が良いです。

問題のパターンも多く出題されることも多いので、例文をベースにしてしっかりと理解し頭に入れていきましょう!