英語の聞き取りが苦手な原因は?英語耳を作るための3つのステップも

リスニング
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りこ

英会話講師として7年間勤務し、0歳から80歳まで200人以上の生徒を担当。現在はフリーライターとして、英語学習に関する記事を執筆したり、英語を使って海外のコンテンツ制作会社と一緒に仕事をしています。

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英語の聞き取りが苦手だという方は、下記のような悩みをお持ちではありませんか?

リスニングの際に1回1回、日本語に訳さないと理解ができません…

リスニング音声はいつも速くてついていけないんです…

実はこのような悩みを持つのは、英語と日本語の違いを理解したうえでのトレーニングが不足していることが原因です。

結論から申し上げると両言語の違いを理解したうえで正しい手順で勉強していくことが大切です。

そこで今回は、英語の聞き取りが苦手な方に向けて、その原因をご紹介します。英語耳を作るための3つのステップも解説していきますので、ぜひ試してみてくださいね。

本記事で分かること

・英語の聞き取りが苦手な原因3つ
・英語の聞き取りが苦手な方必見!英語耳を作るための3つのステップ
・英語の聞き取りを得意にする勉強法5つ

英語の聞き取りが苦手な原因3つ

英語の聞き取りが苦手という方は多いもの。特に英語でのコミュニケーションの場において、苦手意識を持つ方が多いようです。

英語の聞き取りが苦手な原因としては、以下の3つが考えられます。

  • すべての単語を聞こうとしている
  • 発音やアクセントの勉強が不足している
  • 英語の特性を理解できていない

ここでは、英語の聞き取りが苦手な原因についてみていきましょう。

すべての単語を聞こうとしている

英語の聞き取りが苦手な方は、1単語1単語すべてを聞こうとするあまり、何を言おうとしているのかが理解できていないかもしれません。

日本語に置き直しても分かりますが、人との会話において、その人が言ったことを一言一句同じように復唱をすることは意外と難しいですよね。

結局のところ、相手の言いたいこと、趣旨を理解して言葉のキャッチボールをすることが会話をするということ。これは英語でも同じことで、全てを聞き取ろうとせず、ポイントさえ聞き取ることができれば十分です。

ポイントがどこなのか、どの部分を聞き取ればよいかは場面により異なりますが、全てを聞き取る必要はないということは頭に入れておきましょう。

発音やアクセントの勉強が不足している

聞き取りが苦手な方は、発音やアクセントの勉強が不足している可能性があります。

英語力と言ってもさまざまな力がありますが、単語力や熟語力の養成は基礎力として大切です。しかし、単語や熟語を暗記する際に字面のみを追い、読み方、言い換えると発音やアクセントを意識できていないことがあります。

完璧な発音やアクセントを習得しようとするとハードルがかなり高いですが、

  • 英単語を記号のように覚えてしまう
  • 1対1対応でこの英単語はこの日本語に対応するとだけ覚えてしまう

このような勉強法をしてしまうと、実際に聞きとった際に、自分が覚えたものと異なり、日本語の意味が出てこないということにもなりかねません。

暗記をする際には、発音やアクセントの意識して覚えることが大切です。付属のCDや音声アプリもある場合が多いですので、積極的に利用しましょう。

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英語の特性を理解できていない

「特性」と聞くと難しく感じてしまうかも知れませんが、英語と日本語とではそもそも語順が異なります。

りこ
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日本語では主語がはじめに、述語(動詞)が最後に来ますが、英語では基本的に主語と動詞がはじめに来て、そのあとに修飾部分が来ることになりますよね。

つまり、主語と動詞を基礎として、そのあとにさまざまな情報が追加されていくというイメージ。

そのため、英文を最後まで聞いたうえで日本語に直して理解をするという方法では、英語と日本語の違いから、英語を英語として理解することにはなりません。

りこ
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英語を最後まで聞いてから日本語に訳そうとすると、どうしても時間がかかってしまいます。

英語でのコミュニケーションの場面や、各種検定や試験でのリスニングテストを想定しても、すぐに次の文が続くことになり、日本語に直す時間は与えられません。

誰が、どうした、どこで、誰と、いつ、何のために…などという形で情報が付加されるという思考回路を理解し、聞くトレーニングを積んでいくことが大切です。

 

英語の聞き取りが苦手な方必見!英語耳を作るための3つのステップ

ここでは「英語耳」という言葉の定義を「英語を英語のまま理解できる耳」とします。英語耳を作る目のステップは以下の3つ。

  1. 文構造の理解
  2. 音読
  3. シャドーイング

ここでは、英語耳を作るための3つのステップについてみていきましょう。

文構造の理解

まずは英文を正確な日本語に直す力をつけることが大切。精読や英文解釈とも言われますが、品詞や文型を意識して、修飾関係を明確にし、1文1文を正確に訳すトレーニングが必要です。

英語を英語のまま理解できるのは、前提として英語を日本語に訳すスキルがあるから。まずは精読で文法構造も含めて理解できる力をつけていきましょう。

文構造を理解することは文法力を上げることにも繋がります。日本語でしっかりと意味を理解した英文を音読したりシャドーイングをすることで、学習効率も上がっていくでしょう。

音読

英語を英語の語順で理解できるように、音読をしていきましょう。

はじめはゆっくりで構いません。誰が、どうした、どこで、誰と、いつ、何のために…というイメージを持って、英語の語順で理解できているかを確かめながら読んでいきましょう。

気を付けるべきことは、ただ単に読んでいる、理解をせずに読むということを防ぐことです。しっかりと意味を理解できているかを確認しながら進めましょう。

また、音読をすることで、発音やアクセントへの意識も高まりますし、音読を通して自分が読んだ英文を自分の耳で聴くことににより聞き取り力を上げることができます。

音読のトレーニングは、リスニングのトレーニングに直結します。徐々に読むスピードを上げて行けるよう、進めていきましょう。

シャドーイング

シャドーイングとは、英文を聞き聴いたそばから声に出して読んでいくというトレーニング法。

りこ
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シャドーイングはもともと通訳の間で行われていたトレーニング法だったのですよ。

一般的には上級者の勉強法と言われていますが、発音やアクセントはもとより、英語のスピードに慣れたり、イントネーションについても理解ができるので、とても効果的で実力の上がりやすい勉強法です。

前提として、聞く英文の内容や文構造を理解できていることが必要ですので、いきなりシャドーイングをするということのないように注意をしましょう。

スピードの調整のできる教材やアプリもあります。はじめはゆっくりで構いませんので、徐々にスピードを上げていってください。

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英語の聞き取りを得意にする勉強法5つ

英語の聞き取りを得意にしたい方は、以下の勉強法を試してみてください。

  • 基本文法の習得
  • 音声アプリを利用しての語彙力強化
  • 音読とシャドーイング
  • リエゾンを知る
  • 英語のシャワーを浴びる

ここでは、英語の聞き取りを得意にする勉強法についてみていきましょう。

基本文法の習得

難しい文法については知る必要がありませんが、中学レベルの文法事項は習得しておく必要があります。

たとえばリスニングにおいては、文頭が重要と言われますが、主語(He,sheなど)や、疑問視(5W1H)などの基本を知らなければ当然聞きとることはできません。

また、英語と日本語の語順の違いを理解するという点でも、文型などの知識も身につけておくことが理想です。

音声アプリを利用しての語彙力強化

リスニング力の基礎には語彙力があります。聞き取りの力を上げるためにも、付属のCDや音声アプリを利用して耳からも単語を覚えるようにしていきましょう。

長文読解力をつけるためだけの語彙力強化であれば、各単語の意味さえ分かればよいので、発音やアクセントがわからなくとも問題がありません。

リスニングを見据えた場合、見て覚えるということは逆に非効率になってしまいます。見て分かるだけではなく、聞いても分かるように覚えていきましょう。

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音読とシャドーイング

本記事でも述べている通り、音読とシャドーイングは有効な方法です。はじめはゆっくりで構いませんので、徐々にスピードを上げていきましょう。

毎日取り組むことが重要。英語は日本人にとって外国語であり、普段の生活で必要不可欠ではありませんし、自分から触れようとしなければ、英語に触れることなく1日が過ぎるということになってしまいます。

音読もシャドーイングも、一言一句漏らさず英語を聞き取る力を養うことができますので、毎日コツコツ学習していきましょう。

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リエゾンを知る

「リエゾン」とは、英単語と英単語が繋がることで音が変化する現象のことです。

「リエゾン」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、英語では1単語1単語を独立して発音せず、つなげて発音することが多々あります。

例えば

get up

は「ゲット アップ」ではなく「ゲラップ」というように音声が変化します。

りこ
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リエゾンが原因で、日本人は英語をうまく聞き取れないということになってしまうのです。

もっとも、これも基本的なルールがあります。それを一定程度習得しておくことで、聞き取り力がグンと向上するでしょう。

英語のシャワーを浴びる

毎日英語に触れるというところとも関連しますが、とにかく英語を聴く時間を増やすことが大切です。

英語耳とも言いますが、日常生活て英語を話したり英語を聴いたりする機会のない人にとっては、強制的に英語に触れる状況を作り出す必要があります。

英語のシャワーを浴びるとも言われますが、ぜひ継続的に取り組みましょう。

聞き取りが苦手な人がやってはいけない勉強法

ネット上には、さまざまな英語勉強法があふれています。さっそく結論から申し上げると、聞き取りが苦手な方は下記の勉強法は避けるようにしましょう。

  • 内容の分からない英文をただ聞く
  • 語彙力強化や文法の勉強を疎かにする
  • ドラマや映画で勉強する

ここでは、聞き取りが苦手な人がやってはいけない勉強法について考えてみます。

内容の分からない英文をただ聞く

英語のシャワーを浴びるにしても内容の分からないものを単に聞くだけでは、聞き取り力は向上しません。

りこ
りこ

例えば知識のない状態でアフリカの少数民族の言葉をいくら聞いても、聞き取れるようにはならないですよね。

内容の分からない英語を聞いた場合、リズム感は分かるかもしれませんが、大切なことは内容を理解することですので、有効は勉強法とは言えないのです。

大量の英語を聞く場合は、精読や英文解析を経て内容を理解できるようになったうえで聴くようにしましょう。

語彙力強化や文法の勉強を疎かにする

英語の聞き取りの勉強をする際は、語彙力強化や文法の勉強を疎かにしてはいけません。言い換えると、リスニング力強化だけを目的として勉強をしないようにすることが大切です。

英語耳をつくるにしても、他の英語力が基礎となったり、他の英語力と結びつくところが多いですので、基礎となる語彙力や文法力は不可欠。順を追って勉強をしていきましょう。

ドラマや映画で勉強する

英語のドラマや映画を観て勉強するという勉強法はよく言われる勉強法ですが、ある程度実力がついた人でなければおすすめできません。

知識がない状態で英語のドラマや映画を観ても内容が分からず、映像から内容を推測するということになってしまい、聞き取り力の養成にはつながらないからです。

英語のドラマや映画はある程度力がついた段階で、スピード感やイントネーションを理解するために用いましょう。

聞き取りが苦手な人の最大の原因は効果的な勉強法を知らないこと!

今回は英語の聞き取りが苦手な原因について解説しました。

英語の聞き取りの勉強法は世の中に多く出回っており、悩むことも多いと思います。自分のレベルや目的に合った勉強法を選択しなければ、時間をかけてはいるもののなかなか実力が上がらないということにもなりかねません。

大切なのは基礎からコツコツと力を積み上げること。ぜひ本記事を参考に、計画的かつ継続的にリスニング力強化の勉強に取り組んでいきましょう。