英語のリスニングに苦手意識を持つ人って多いですよね。教材の数も種類も多く、どれを使ったら良いのか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は元英会話講師の私が、効果的にリスニング力を鍛えることのできる教材、最適な勉強法についてご紹介します。
やってはいけないリスニング勉強法についても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事で分かること
・おすすめのリスニング教材
・リスニング教材を使った勉強法
・やってはいけないリスニング勉強法
おすすめのリスニング教材はこれ!
効率的にリスニング力を鍛えることのできる、おすすめ教材は以下の5つ。
- 英語耳
- オバマ大統領演説
- 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング
- ゼロからスタート ディクテーション
- 日本人は英語のここが聞き取れない
それではそれぞれの教材の詳細をみていきましょう。
英語耳
「英語耳」は、英語の正しい発音を習得することでリスニング力を高めるためにおすすめの教材。リスニングが苦手ない人の特徴は、正しい発音の知識がなく、それを発話として再現することができないことです。
言い換えれば、英語耳を使用することによって正しい英語の発音が理解できるようになると、自然とリスニング力が高まっていきます。「英語耳」は、口の使い方を図式にし、さらにポイントをまとめあげた形で解説されているため、目で見て、耳で聞くことで、正しい英語力を習得することができます。
具体的な練習法としては、解説を読み、理解しながらリスニングを行い、実際に自分の口で正しく発音するという練習を1日20分程度毎日行ってみましょう。そうすることで正しい発音が身につき、理解できる英単語が増え、結果的にリスニング力を上げることができます。
オバマ大統領演説
「オバマ大統領演説」は、実際にオバマ大統領が選挙中に演説した内容、そしてスピーチが収録された教材です。オバマ大統領の肉声で収録されたCDもついています。
また抄録(原文から要点を抜き取ったもの)となっているため、話の筋が掴みやすいよう工夫されているのも特徴。ゆっくりとした正しい英語の発音、文法でスピーチされいますので英語初心者の方も聞き取りやすいです。
中級者や上級者の方は、ディクテーションをしてみるのもおすすめ。教材としても、読み物としても楽しめる1冊です。
3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング
「英語耳を作るシャドーイング」は、聞いて・真似して・声に出すことで英語耳を作ることができるリスニング教材。1日30分を3ヵ月続けることで、リスニング力が高まるシャドーイングトレーニングができます。
英語のリスニング力を高めるためには、音声に沿って声に出し、発音を真似るシャドーイングを行うことが効果的です。しかし、正しい方法で行わなければまったく成果を得られません。
1日30分3ヶ月で完結するように作られていますので、短期間でリスニング力をアップさせたい方にもおすすめです。
ゼロからのディクテーション
「ゼロからのディクテーション」は、リスニング力を高めるために必要な英語の音と文字を完全一致させることで、確実な聞き取りができるようになる1冊。
1日10分間のリスニングからの書き取り学習が行えるプログラム構成となっているだけではなく、英語の短文を理解すること、また、英会話からその意味を理解する、さらに英語でのニュースをリスニングすることで多くの英語に触れ、親しむことができます。
ディクテーションは負荷のかかる厳しいトレーニングですが、負荷がかかる分効果も大きいです。特に中級者以上の方は、聞き取れる音をさらに細かく潰していくことができますので、ぜひ挑戦してみてください。
日本人は英語のここが聞き取れない
「日本人は英語のここが聞き取れない-3週間でできる弱点克服トレーニング」は、英語に対して共通して間違えやすいリスニングの弱点を指摘し、同じ間違いを繰り返さないための的確なアドバイスを提供した1冊です。
多くの人が苦手とする部分をまとめて教材が作られていますので、効率的にディクテーションをすることができます。
「日本人は英語のここが聞き取れない-3週間でできる弱点克服トレーニング」は1日1題の問題に取り組むことで3週間で確実なリスニング力を身に付けることが可能。1日の課題が決まっていますので、英語学習の計画を立てるのが苦手な人にもおすすめです。
リスニング教材を使った勉強法
リスニング教材を使った勉強法は以下の3つ。
- リスニングのスクリプトを理解する
- シャドーイングをする
- ディクテーションをする
ここでは、リスニング教材を使った具体的な勉強法についてご紹介します。
リスニングのスクリプトを理解する
英語学習を行う際は、リスニングのスクリプトを理解することが大切。英文の内容をざっくり掴んでおくことで、聞き取れる音と聞き取れない音と正確に区別するためです。
スクリプトの中で分からない単語は辞書でしっかり調べるようにしましょう。英単語には通常いくつかの意味がありますが、スクリプトの中でどのような意味で使われているのかを把握することがポイントです。
また、耳で聞いて理解できなかったけれど、英語を見たら分かる時は発音が覚えきれていない証拠ですので、きちんと音でも覚えるようにしてください。
シャドーイングをする
シャドーイングは、流れる英語の音声のすぐ後を追いかけるように読んでいくトレーニング法です。
シャドーイングのプロセスを細分化すると、
- 耳で聞く
- 短期的に記憶する
- アウトプットする
となっています。
耳で聞いた英語を一時的に記憶して声に出して練習しつつ、次に聞こえてくる英語を聞くという作業を行う必要がありますので、一度にさまざまなスキルを鍛えることができます。
初級者の方はできる部分で構いません。中級者の方はまずは全部シャドーイングできるようにしてみてください。上級者の方はシャドーイングをしながら意味が分かるかまで考えてみましょう。
ディクテーションをする
ディクテーションは、耳で聞き取った英語を書き取るトレーニング法。耳で完全に聞き取る必要があるだけでなく、正しいスペルで書く必要がありますので、ライティング力も同時に鍛えることができます。
ポイントとしては、冠詞が抜けていたり、前置詞が間違っていたりと、細かいところまでチェックすること。
ディクテーションは一見ライティングの練習法のようにも思えますが、集中して英語を細部まで聞き取るリスニングの練習法にもなります。

リスニング教材を使ったやってはいけない勉強法
- 意味が分からない英語を聞き流す
- 洋楽を聴くだけ
以上の2つの勉強法は効率的に英語力を伸ばすことができないため、あまりおすすめできません。
ここでは「やってはいけない」リスニング勉強法についてご紹介します。
意味が分からない英語を聞き流す
意味が分からない英文を聞き流しても、効果的に英語力を上げることはできません。全く分からない言語を聞き流しても、その言語が話せるようになることはないですよね。
英単語の意味を理解していない状態で単に聞き流しているだけでは、英語を雑音のようにしか捉えられなくなってしまいます。そのため、きちんと英文法のスクリプトを確認し、その意味や語彙をしっかりと把握する、さらには英語がどのような発音となっているかをしっかりとリスニングすることが大切です。
洋楽を聴くだけ
洋楽を聴くだけ、という勉強法もあまり効率的とは言えません。街中では洋楽が溢れていますが、聞いただけでは歌えるようにならないし、意味も分からないですよね。
例えば、洋楽や字幕なしで映画を観ることも同じ。英語を耳にして、理解し、それをアウトプットする練習をしてこそ、英語力は上がります。
洋楽を使って英語力を鍛える場合は、意味を理解してから歌ってみましょう。そうすることでやっと意味のあるトレーニングとなります。

リスニング教材を使って効率的に学習しよう!
今回は英語学習におすすめのリスニング教材についてご紹介しました。
リスニング力はトレーニングすれば必ず上げることができます。ぜひ本記事を参考に、効率的にリスニング力を上げていきましょう。