
移動中にリスニング音声を聞き流して、リスニング力を上げたい!
本記事はこのように考えている方に向けて書いていきます。
英語学習中はほんの少しの時間も無駄にしたくないですよね。特に移動中というのは、参考書を持てるわけではありませんので、リスニング力を鍛えたいところです。
そこで今回は元英会話講師の私が、聞き流しにおすすめのリスニング教材を選びました。
どのような点がポイントなのかも解説していきますので、聞き流しができるリスニング教材をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
・聞き流しにおすすめのリスニング教材
・聞き流しが効果的な学習レベル
・英語を聞き流す時のポイント
聞き流しにおすすめのリスニング教材
聞き流しにおすすめのリスニング教材は以下の通りです。
- BBC NEWS
- TED
- NHK WORLD TV
- POLYGLOTS
ここでは、英語を聞き流しする際におすすめのリスニング教材について以下にご紹介します。
BBC NEWS
BBC NEWSは、日本のニュースだけではなく、現在、世界で起こる様々な時事問題や経済問題などのニュースを英語で聞くことができる、リスニングに最適なイギリスのBBC公式アプリ。
全世界で現在起こる様々な時事ニュースを、広範囲に渡って知ることができ、最新ニュースも速報という形で聞くことができます。
また、時事問題や経済問題以外にも、様々なジャンルにおけるニュースを把握することができます。
BBC NEWSのポイントは、
- イギリス英語に触れられるところ
- ニューススクリプトなので英文構造が正しいところ
です。一文が長くなっていることも多く、音声だけで長文を理解する良いトレーニングにもなります。
TED
TEDは、非営利団体に所属する方々によるエンターテイメントやデザインなど、さらに英語力を高めるための国際色豊かなプレゼンテーションを、観ることができる動画配信プラットフォームです。
また、日常生活に活用できるような英語表現だけでなく、ビジネスで使えるような言い回しも学ぶことができます。
TEDのポイントは
- プレゼン形式の英語に触れることができるところ
- さまざまなアクセントの英語に触れることができるところ
です。一般的に英語のプレゼンは「結論→理由→例→まとめ」という形で行われます。この順番で英語を話すというのは、日本人英語学習者にはなかなか難しいもの。
TEDのプレゼンを聞くことで英語独特のスクリプト構成に慣れることができるのがポイントです。
NHK WORLD TV
NHK WORLD TVはNHK放送が英語音声で聞けるアプリです。日本在住の外国人を対象としたコンテンツですが、英語学習をしている日本人にも役立てることができます。
NHK WORLD TVを視聴するだけで、日本の時事問題、古き歴史など、すべてが英語でスピーチされているため、幅広いジャンルの語彙力やフレーズに触れることができるでしょう。
NHK WORLD TVのポイントは
- 日本の文化がどのように英語で紹介されているか知ることができる点
- 意味が分かるニュースを英語で聞ける点
です。例えば「千秋楽」「大嘗宮の儀」など英語にするのが難しい日本語がどのように英語で紹介されているのか知ることができます。
また、NHK WORLD TVで聞くことができるのは、すでに内容を理解しているニュース。そのため、より理解しやすいというメリットもあります。
POLYGLOTS
POLYGLOTS(ポリグロッツ)は、興味のあるジャンル、あるいは知っておきたいトピックを選び、英語を身に付けることができる英語学習アプリ。
時事問題を取り上げたニュースや、世界で活躍しているスポーツ選手やチーム、また、アートやファッションの世界、さらにグルメ情報や最新音楽情報など、幅広い分野に触れることができます。
POLYGLOTSのポイントは
- 学習プログラムが自動生成されるところ
- 洋楽の歌詞なども勉強できるところ
です。POLYGLOTSはAI機能が搭載されており、学習内容や勉強量から計算をして、個人に最適化された学習プログラムを作成してくれます。
また、洋楽の歌詞なども学ぶことができますので楽しみながら英語を学びたい方にもおすすめです。
聞き流しが効果的なのは中級者以上
結論から申し上げると、聞き流しの効果があるのは、基礎的な英語力を身に付けた中級者以上です。
ここでは、英語の聞き流しに関するレベル別のヒントについてご紹介します。
初級者はまずは語彙力を鍛えましょう
初級者の方は、まずは英単語をしっかりと習得し、語彙力を高めていきましょう。基礎的な英会話で必須となる文法の理解を深めることも大切。
リスニングによって英語を理解するには、単語の発音や意味を理解し、文法の仕組みを理解していることが大切だからです。
初級者の方はまずは最低3000語の語彙力をつけ、初級者用のリスニング音源を耳だけで6割以上理解できるようになりましょう。
聞き流しは、英語の基礎力がついてから行うことが有効。基礎力がつくまでは、単語や文構造、発音をしっかり頭に入れるようにしましょう。
中級者は聞き流して耳を慣らしましょう
中級者の方は英語を聞き流しながら耳を慣らしていきましょう。ポイントとしては、雑音として認識するのではなく「何と言っているのか聞き取ろうとすること」です。
大切なのは、必ずスクリプト付きのリスニング音声を使用すること。聞き取れない、理解ができなかった箇所は必ずスクリプトを見て意味を確認しましょう。
耳では聞き取れないが、目で見たら意味が分かる英単語は、音による認識ができていないものです。発音をしっかり覚え、次は耳だけで理解できるようにしていきましょう。
上級者は聞き流しながらシャドーイングしましょう
上級者の方はリスニングの聞き流しを行いながら、シャドーイングを行ってみましょう。シャドーイングを行うことで、聞き取れない音を潰し、さらにリスニング力を上げることができます。
シャドーイングのもう一つの効果としては、英語を話す際のイントネーションなどを真似ることで、発音の矯正を行うことができること。英単語ひとつひとつというよりは、英文全体のイントネーションを真似るように行うのがポイントです。

リスニング教材を聞き流す時のポイント
リスニング教材を聞き流す時のポイントは以下の3つ。
- 自分のレベルに合ったものを選ぶ
- 興味の持てる教材を選ぶ
- 分からない単語はあとで調べる
ここでは、リスニング教材を聞き流す際に覚えておきたいことについてご紹介します。
自分のレベルに合ったものを選ぶ
英語をリスニングする際に使用する教材は、現在の英語力を考慮し、レベルに合ったものを選ぶことが大切。初級者の方はあえて子ども向け教材を選ぶのもおすすめです。
教材を選ぶ時の目安としては、内容を目にしたり耳にした時に、全体の半分ほどが理解できるものを選びましょう。
それ以下の理解力のものは少し難しすぎますし、それ以上理解できるものは少し簡単すぎます。
自分の足に合っていない靴を履いても遠くまで走ることはできませんよね。英語学習も同じで、自分に合った教材を選ばないと、遠くまで走ることはできないのです。
興味の持てる教材を選ぶ
リスニング教材は、興味の持てるトピックを取り扱っているものを選びましょう。興味ある分野の方が学習を継続することができるからです。
興味のある分野によって英語の語彙力の範囲も異なりますので、まずは興味のある分野の教材を選び、しっかりと知識を固めていきましょう。
分からない単語はあとで調べる
リスニング音声を聞き流している時に、分からない単語に出会ったらサッと印をつけておきましょう。1回1回止める必要はなく、まずは最後まで聞いて全体の意味を掴みます。
最後まで聞いたところで、意味を理解できなかった単語を調べてみましょう。この時に、本当は知っていた単語だったのか、そもそも知らない単語だったのかをチェックします。
本当は知っていた単語なら、読み方を確認し10回ほど口にすることで音声による理解ができるようにすればOK。
知らない単語なら、まずは意味を調べ、読み方を確認し、同じく音声で理解できるようにしていきましょう。

中上級者にはリスニング教材の聞き流しがおすすめ
今回は、聞き流しにおすすめの英語リスニング教材をご紹介しました。
リスニングの聞き流しに効果があるのは、基礎的な英語力のある中級者以上です。初級者の方は焦らずまずはしっかり知識を蓄えてみてくださいね。
ぜひ移動中や待ち時間などのスキマ時間を有効活用し、リスニング力を上げてみてください。