英語の命令文とは?例文&間違えやすいポイントも

英文法
この記事を書いた人
りこ

英会話講師として7年間勤務し、0歳から80歳まで200人以上の生徒を担当。現在はフリーライターとして、英語学習に関する記事を執筆したり、英語を使って海外のコンテンツ制作会社と一緒に仕事をしています。

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英語の命令文は主語を前に持ってくることで作ることができます。

英会話で命令文なんて使わない…

と思うかもしれませんが、実は命令文には

Have a nice day!(良い1日を!)

など、命令の意味合いが薄れる「命令文」もあるんですよ!

そこで今回は元英会話講師の私が、英語の命令文の使い方や勉強法についてまとめました。

命令文は数ある英文法の中でもルールがシンプルで取り組みやすい分野です。この機会にサクッとマスターしてしまいましょう!

本記事で分かること

・英語の命令文とは?
・英語の命令文の勉強法
・英語の命令文の間違えやすいポイント
・英語の命令文に関するQ&A

英語の命令文とは?

命令文とは、「~しなさい」というように、何かを命令するための文章。

「~しなさい」のほかにも、「~するな」、「~してください」、「~しましょう」なども命令文に含まれます。

りこ
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命令文の共通の特徴として、主語がないことが挙げられます!

ここでは、命令文の概要と例文についてみていきましょう。

英語の命令文の概要

命令文は、人に何かを命令するときに使う表現です。英語の命令文の特徴は2つ。

  • 主語がないこと
  • 動詞の原形を用いること

です。この2つの特徴には理由があります。

まず主語がないことの理由は、相手の命令する対象が必ず「you」つまり、「あなた」だから。

そして、動詞の原形を用いることの理由は、命令することはまだ起こっていないことであり、それは過去でも現在のことでもないからといった理由があります。

例えば命令文には、下記のようなものがありますね。

Stop.(やめなさい)

Stop eating.(食べるのをやめなさい)

一般動詞を使った命令文では、文末に「.(ピリオド)」をつけ、一般動詞の原形から始めます。

また冒頭でも紹介しましたが、命令文には命令のニュアンスを含まない表現もありますね。例えば

Have a nice day.(良い1日を)

Be careful.(気をつけて)

など、相手を思って発する命令文もあり、これらは必ずしも「良い1日を過ごせ」「気をつけろ」という命令のニュアンスを含みません。

英語の命令文にはこのような例外もありますので、気をつけましょう!

英語の命令文の例文

ここでは、命令文の例文をいくつかご紹介します。肯定文の場合は動詞の原形が前に、否定文の場合は「Don’t」などの否定形が前にきていることを確認しましょう。

Be quiet.
(静かにしなさい)

Be positive.
(前向きでいなさい)

Don’t be shy.
(恥ずかしがるな)

Speak English.
(英語を話しなさい)

Clean your room.
(部屋を掃除しなさい)

Don’t do such a thing.
(そんなことをしないで)

Let’s meet at my house at three.
(3時に私の家で会いましょう)

英語の命令文の勉強法

英語の命令文の作り方はシンプルですが「Pleaseを使った命令文」や「命令文+and/or」などの応用パターンもいくつかあります。

命令文は下記の勉強法でマスターしていくのがおすすめ。

命令文の勉強法

・Pleaseを使った命令文をマスター
・and/orを使った命令文をマスター
・命令のニュアンスを持たない慣用表現を覚える

それでは、さっそくそれぞれの詳細をみていきましょう。

Pleaseを使った命令文をマスター

命令文には「please」を使ったパターンが存在します。これは、命令文の文頭(または文末)に「please」をつけるだけでOKですので、サクッとマスターしましょう。

Please be quiet.(静かにしてください)

Don’t get me wrong, please.(誤解しないでください)

など「please」をつけることで、丁寧な命令文となります。

and/orを使った命令文をマスター

続いては「and/orを使った命令文」をマスターしましょう。「and/orを使った命令文」の意味はそれぞれ下記の通り。

意味 例文
andを使った命令文 〜しなさい、そうすれば… Be confident, and you’re gonna be all right.
(自信を持てば大丈夫だよ)
orを使った命令文 〜しなさい、さもなければ… Stop drinking, or you’ll be drunk.
(もう飲むのを止めて、じゃないと酔っ払うよ)

命令文だけでは厳しめのニュアンスがありますが「and/or」をつけることで、なぜ命令をしているのかフォローを加えることができます。

命令のニュアンスを持たない慣用表現を覚える

最後に「Have a nice day」などの命令のニュアンスを持たない慣用表現を覚えましょう。これらの表現は数がそんなに多くありませんので、そのまま丸暗記するのがおすすめです。

下記は特によく使う「命令ではない命令文」ですので、チェックしてみてください!

Have a lovely weekend!
(良い週末を!)
Go ahead.
(お先にどうぞ)
Keep the change.
(お釣りはいりません)
Have a seat.
(お掛けください)
Attention please.
(ご注目ください)
Take it easy.
(気楽にいこうよ)
*「お疲れ様」のニュアンスで使われることもあります
Give me a call.
(電話してね)
Call me Lisa.
(リサって呼んでね)
Have fun!
(楽しんでね!)
Stay safe.
(無事でいてね)
りこ
りこ

命令のニュアンスを持たない命令文には、相手のことを思った「Have」で始まる文章が多いかもしれませんね!

 

英語の命令文の間違いやすいポイント

命令文に関する間違えやすいポイントは1つ。それは、命令文の否定形を作るときの「Don’t」と「Never」の印象の違いについてです。

まず、英語の命令文には、否定形が存在します。否定形は「be動詞」「一般動詞」いずれの場合でも文頭に「Don’t」を付けることで否定形になります。

例えば、

Don’t be shy.
(恥ずかしがるな)

Don’t smoke here.
(ここでタバコを吸うな)

などですね。これらは「~してはいけない」といった禁止の意味を持つ表現です。

さらに否定形にはもう一つあります。それは「Don’t」の代わりに「Never」を用いるものです。

「Never」を使った否定文は下記のように使います。

Never smoke here.
(ここでタバコを二度と吸うな)

このように、「Never」を使うことで「決して~するな」「二度と~するな」といった意味になります。

どちらも否定形ですが、違いとして「Don’t」よりも「Never」の方が、禁止の意味が強くなります。

りこ
りこ

元々「Never」には「二度と~ない」という意味があるため、「Don’t」を用いるよりも禁止の意味合いが強くなるのですね。

そしてこれらの表現は、間違えやすいポイントでもあるため、しっかりと覚えておきましょう。

一番の注意点として「Never」を用いた表現方法は、相手に対して怒鳴りつけるような高圧的なニュアンスを与えるため、使用する際には気を付ける必要があります。

 

英語の命令文に関するQ&A!

ここからは命令文に関する疑問を解消していきます。

「〜してください」という丁寧な命令文の作り方を教えて下さい

「~してください」というように丁寧な命令文を作るには、「please」を使います

Please be quiet.
(静かにしてください)

Please close the door slowly.
(ドアをゆっくり閉めてください)

また、「命令文 , Please.」でも丁寧な命令文にすることができます。その場合必ず「Please.」の前に「コンマ」を置きましょう。

Be quiet, please.
(静かにしてください)

Use this pen, please.
(このペンを使ってください)

「must」を使った命令文はありますか?

「must」は助動詞であり、動詞を助ける働きがあります。そのため命令文ではありません。

しかし、「must」には「~しなければならない」という意味があるため、命令文と似たような意味の英文を作ることは可能です。例え、

You must clean your room.
(あなたは部屋を掃除しなければなりません)

You must not drink too much.
((お酒を)飲み過ぎてはいけません)

反対に、以下のような文を動詞から始めることで命令文になります。

You must do your homework.
(君は宿題をしないといけない)
→Do your homework.
(宿題をしなさい)

どうして英語の命令文は主語を省略するのですか?

基本的に命令文は2人称となるためです。特に主語が書かれていない場合、隠れた主語は「you」になります。

しかし、下記のように2人称・3人称の主語を付けることも可能です。

You be quiet!
(君、静かにしたまえ)

Somebody open this door.
(誰かこのドアを開けてくれ)

Jack stand over there.
(ジャックは、向こうに立っていなさい)

どうして「Have a nice day」には命令のニュアンスがないの?

「Have a nice day」はもともと「Please have a nice day(良い1日を過ごしてくださいね)」の「Please」が省略されたものだからです。

ちなみに「Have a nice day(良い1日を)」と言われたら、

Thank you! You too!
(ありがとう!あなたも!)

と答えれば大丈夫です。

どうして形容詞の命令文には「be」を付けるのですか?

命令文は、主語を省略して動詞の原形で始まります。そのため、形容詞を文頭において命令文を作ることはできません。

一般動詞がある文であれば、一般動詞から始まりますが「careful(注意・用心深い)/kind(親切な)」のような形容詞から始まる場合、「be動詞」を伴って「注意・用心深いです/親切です」という意味の文になります

よって、命令文にするときは、be動詞の原形である「be」を文頭に出すのです。

 

英語の命令文をしっかり習得しよう!

今回は、英語の命令文についてご紹介しました。最後に今回の内容をまとめておきましょう。

本記事のまとめ

・命令文は動詞の原形から始めよう
・Pleaseを文頭か文末につけることで丁寧な命令文になる
・命令文には命令の意味合いを持たないものもある
・mustを使うと、命令文のニュアンスが出せる

命令文は基本的にキツいニュアンスのある表現です。「Never」や「Don’t」の違いもそうですが、使いどころや使い方を誤ると、相手にかなり失礼な印象を与えてしまいます

そうならないためにも、英語の命令文についてしっかり練習と理解をし、そのシーンに応じた適切な表現を使えるようにしっかり習得しましょう。