英語の名詞節とは?例文&間違えやすいポイントも

英文法
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りこ

英会話講師として7年間勤務し、0歳から80歳まで200人以上の生徒を担当。現在はフリーライターとして、英語学習に関する記事を執筆したり、英語を使って海外のコンテンツ制作会社と一緒に仕事をしています。

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英文法の中に「名詞節」という分野があります。

名詞節と聞くと難しく感じてしまうかもしれませんが、実は名詞節はとってもシンプル。結論から申し上げると名詞節とは、文の中で名詞の役割をする2語以上のまとまりのことです。

本記事では元英会話講師の私が、英語の名詞節についてまとめました。名詞節が習得できると、英文の中で構造を素早く掴めるようになり、速読力をつけることができます。

例文なども交え、間違えやすいポイントについても解説していきますので、文法力や速読力をつけて英語力をワンランクアップさせたい方はぜひ参考にしてください。

本記事で分かること

・英語の名詞節とは?
・名詞節の勉強法3つ
・名詞節の間違いやすいポイント
・名詞節に関するQ&A!

英語の名詞節とは?

英語の名詞節を理解するための大きなポイントは以下の2つ。

名詞節のポイント

・名詞節=文中で名詞の役割をする2語以上のまとまり

・名詞節は主語(S)+動詞(V)の形になっている

ここでは、名詞節の詳しい概要と例文についてみていきましょう。

名詞節の概要

名詞節には、

  • that節
  • whether節
  • If節
  • 間接疑問文
  • 関係代名詞what
  • 複合関係代名詞

があります。順に例文を通してみていきましょう。

名詞節のthat節

that節の例文には、

I think that he is kind.
(わたしは彼が親切だと思う)

が挙げられます。

「that he is kind」の部分が「think」の目的語となっていますね。名詞的要素である名詞・名詞句・名詞節は、文中でS(主語)、O(目的語)、C(補語)のどれかとなりますので、覚えておきましょう。

名詞節のwhether節

whether節は、

I don’t know whether he will come.
(わたしは彼が来るかどうかわからない)

など。「whether」は「~かどうか」という意味。「whether he will come」の部分が「don’t know」の目的語になっています。

名詞節のif節

if節の例としては、

I doubt if Tom went there.
(わたしはトムがそこに行ったかどうかを疑っている)

が挙げられます。「if」は「whether」と同様に「~かどうか」という意味です。

りこ
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「if」というと、「もし~ならば」という訳が思いつく方が多いかもしれませんが、その場合のif節は、名詞節ではなく副詞節になりますね。

本例文では「if Tom went there」が「doubt」の目的語となっています。

名詞節の間接疑問文

間接疑問文は、

Do you know who that girl is?
(あなたは、あの少女が誰かということを知っていますか?)

など、疑問詞を使った疑問文のこと。通常の疑問文の場合、

who is that girl

という語順になるはずですが、本文のような間接疑問文では、

who that girl is

というように語順が変わりますので注意が必要です。

名詞節の関係代名詞what

What he said is true.
(彼が言ったことは正しい)

というように関係代名詞whatは、

  • the thing(s) whichに書き換えられる
  • 名詞節を作る
  • 「~すること」「~するもの」と訳す

という特徴があります。本例文では「What he said」が、この文の中で主語になっています。

りこ
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関係代名詞について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください!

英語の関係代名詞とは?例文&間違えやすいポイントも
英会話でも多く使われ、試験でもよく問われる英語の「関係代名詞」。使い分けが難しく、つまずいてしまう人も多いですが、1つずつ理解すれば正しく使い個なることができます。今回は英語の関係代名詞について、例文や勉強法、間違えやすいポイントなどをまとめました。

名詞節の複合関係代名詞

複合関係代名詞には、名詞節を作るものと副詞節を作るものとがあります。名詞節を作るものは具体的には、

  • whoever(~する人は誰でも)
  • whichever(~するものはどちらでも)
  • whatever(〜するものは何でも)

です。複合関係代名詞の例としては、

Whoever comes must write their name.
(来る人は皆、名前を書かなければならない)

が挙げられます。文構造としては「Whoever comes」がこの文の中で主語になっていますね。

名詞節の例文

ここでは、名詞節の例文についてみていきましょう。用法が多岐に渡りますので、文構造を一つ一つ精読してみてください。

You can decide whether you’re going or not.
(あなたは行くか行かないかを決めることができる)

That she married is a rumor.
(彼女が結婚したことは、単なるうわさだ)

I think that she forgot calling Jane.
(わたしは彼女がジェーンに電話をするのを忘れたと思う)

I‘ll give you whatever you like.
(わたしはあなたが好きなものは何でもあげる)

It is evident that he will get the first prize.
(彼が一等賞をとるだろうことは明確だ)

I couldn’t understand what Nancy said.
(わたしはナンシーが言ったことを理解できなかった)

The news that he won the game was true.
(彼が試合に勝ったというニュースは真実だった)

He knew what I had long wanted.
(彼はわたしが長く待っていたことを知った)

Do you know who that girl is?
(あの女の子が誰か知っていますか?)

I know what he used to be.
(わたしは昔の彼を知っている)

 

名詞節の勉強法3つ

名詞節は種類が多いため抵抗感を感じてしまうかも知れませんが、コツを押さえれば簡単に習得することができます。今回おすすめする名詞節の勉強法は以下の3つ。

名詞節の勉強法

・まずは問題を解いて理解度をチェック
・英文を読んで語彙力をつける
・英会話でアウトプット

ここでは、名詞節の効率的な勉強法について解説していきます。

まずは問題を解いて理解度をチェック

名詞節にはさまざまな形があるため、問われる問題量やパターンも多くなります。

問題を作る側の視点に立ってみると、名詞的要素の1つである名詞節は、文中でS(主語)、O(目的語)、C(補語)になることから、3つのパターンの問題を作ることができますね。

名詞節の問題を解く時のポイントは、まずその名詞節が文中でS(主語)、O(目的語)、C(補語)どの位置に置かれているのかを確認することです。問題を解く際は

  • カッコに穴埋めをする問題
  • 並べ替え問題
  • 英作文

など、さまざまなタイプの問題を解くようにしましょう。

英文を読んで語彙力をつける

問題を解いて理解度を確認したら、名詞節が使われている英文を読んで、名詞節に慣れ、同時に語彙力をつけていきましょう。

単語の覚え方としては、

  • 単語帳や熟語帳を用いて覚える
  • 例文を通して覚える
  • 長文の中で覚える

などがありますが、英文の中で単語や熟語を覚えていくことが効果的です。

単語テストや熟語のテストであれば、1対1対応(英単語ー日本語訳)のような形での暗記で足りますが、英単語と日本語をペアで覚えただけでは英会話で使うことができません。

例えば

Thank you for〜(〜に感謝する)

と覚えるのではなく

Thank you for texting me.(メールをありがとう)

Thank you for your continued support.(引き続きよろしくお願いいたします)

Thank you for always having my back.(いつも支えてくれてありがとう)

など、フレーズごとに覚えるようにしましょう!

英会話でアウトプット

最後は英会話でインプットした知識をアウトプットするのがおすすめ。インプットできてもアウトプットができないというのは、人間の脳でよく起こり得るからです。

例えば日本語を母国語とする多くの人が「葡萄(ぶどう)」という漢字を読むことができますよね。(=インプット)

しかし「葡萄と書いてみてください」(=アウトプット)と言われると、書くことができる人は少ないと思います。これは、葡萄と書く練習をしていないからです。読めるスキルとは別に書くためのスキルが必要になるのですね。

英語もこれと同じ。単語の意味が分かったり、英文を読んで意味をつかむことができるスキルと、英会話で使うことができるスキルは全くの別物。

名詞節について理解ができたら、ぜひ英会話で使うためのトレーニングをしましょう。ゴールは日本語訳ができることではなく、英語を英語として使うことができるスキルを身に付けることです!

 

名詞節の間違いやすいポイント

「名詞節」と「名詞句」の違いは、よく間違えるところですので注意が必要です。

名詞節と名詞句はともに2語以上であり、文中でS(主語)、O(目的語)、C(補語)になる点では共通ですが、名詞節はSVを含み、名詞句はSVを含みません。

たとえば、

He wants to be a teacher.
(彼は先生になりたい)

では「to be a teacher」が「want」の目的語になっているので「to be a teacher」は名詞的要素となりますが、S(主語)+V(動詞)を含んでいないため「名詞句」となります。

りこ
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この場合は不定詞の名詞的用法と言いますね。

名詞句については下記の記事でまとめました。「名詞句って何だっけ?」という方は参考にしてください!

英語の名詞句とは?例文&間違えやすいポイントも
名詞句とは、名詞の働きをする2語以上の語句の集まりのこと。名詞句は「冠詞+名詞」や「動名詞」など、さまざまな使われ方をします。本記事では英語の名詞句についてまとめました。名詞句について正しく理解し、英語力をバランスよく鍛えたい方は、ぜひ参考にして下さい!

 

名詞節に関するQ&A!

ここでは、名詞節に関するQ&Aをご紹介します。

日本語に名詞節はありますか?

日本語にも名詞節は存在します。たとえば

「わたしの課題は、毎日英語を3時間勉強できるかにある」

という日本語を考えた場合「毎日英語を3時間勉強できるか」という部分が名詞節になります。

名詞節の「that」は省略できるって本当ですか?

条件が揃えば省略できる場合もあります。「that節」が文中で、S(主語)、O(目的語)、C(補語)のどこに来るかによって変わってきます。

「that節」がS(主語)に来る場合には省略しません。C(補語)に来る場合にも省略されることは稀で、O(目的語)に来る場合に省略されることが多くなります。

「that節」の省略

「that節」が主語→省略しない

「that節」が補語→省略しない

「that節」が目的語→省略する

たとえば、

I think that she forgot calling Jane.
(わたしは彼女がジェーンに電話をするのを忘れたと思う)

の「that節」は主語に対する目的語となっていますので、省略されることが多いです。省略される「that節」をとる動詞には

  • think(考える)
  • hear(聞く)
  • say(言う)

などがあります。

前置詞の後ろに名詞節を置くことはできますか?

できます。これを「前置詞の目的語」と言うこともあります。

ただし「that節」については前置詞の後ろに置くことができません。言い換えれば「that節」は文中で主語になるケースと動詞の目的語になるケース、補語になるケースでのみ使うことができます。

名詞節は補語になることができますか?

名詞節は補語(C)になることができます。たとえば、

The trouble is that he was late for the meeting yesterday.
(問題なのは彼が昨日ミーティングに遅刻したことだ)

では「that he was late for the meeting yesterday」は、主語である「The trouble」と「=」ですので、補語(C)となります。

りこ
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補語とは主語とイコールになるもののことでしたね。例文では「トラブル=彼が昨日ミーティングに遅刻したこと」ですので、名詞節が補語になります。

 

名詞節をしっかり習得しよう!

今回は英語の名詞節についてご紹介しました。

本記事のまとめ

・名詞節=文中で名詞の役割をする2語以上のまとまり
・名詞節と名詞句の違いは「主語と動詞の関係になっているか」
・that節は省略することができる

名詞節をしっかりと捉えることができるようになると、長い長文を読んだり、会話をする際にも役立ちます。

ぜひ本記事を参考に名詞節をマスターし、使いこなせるようにしてくださいね。