英語の未来完了形とは?例文&間違えやすいポイントも

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りこ

英会話講師として7年間勤務し、0歳から80歳まで200人以上の生徒を担当。現在はフリーライターとして、英語学習に関する記事を執筆したり、英語を使って海外のコンテンツ制作会社と一緒に仕事をしています。

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英語学習中の方、下記の日本語を英語にするとしたら、どのように訳しますか?

6月までにはTOEICを受けるつもりです。

なかなか難しいですよね。結論から言えば「6月までにはTOEICを受けるつもりです」は

I will have taken TOEIC by June.

と言います。「 will have taken」なんて、なんだか難しそうですよね。実はこのような未来の完了形の形を「未来完了形」と言います。

未来完了形は初めは難しいかもしれません。しかし慣れると「明日にはこれは終わってるよね」や「僕たちは一生親友でいるだろう」など、さまざまな表現を英語で言えるようになります。

そこで今回は元英会話講師の私が、英語の未来完了形についてまとめました。現在完了形をすでにマスターしている方は、未来完了形もこの機会にマスターしてしまいましょう!

本記事で分かること

・未来完了形とは?
・未来完了形の勉強法3つ
・未来完了形の間違いやすいポイント
・未来完了形に関するQ&A!

未来完了形とは?

未来完了形とは、未来のある時点を起点にして、その時点までの経験や継続する行為・状態を表す表現です。訳は現在完了や過去完了形と同じで「完了・継続・経験」の3つがあります。

ここでは、未来完了形の概要と例文についてみていきましょう。

未来完了形の概要

未来完了形の形は「will+have+過去分詞」です。主語にかかわらず、助動詞のwillを用います。

りこ
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助動詞は文字通り「動詞を助ける」ものですので、直後には動詞の原形がきますよ。

現在完了形について少し復習をしましょう。

現在完了形は、主語の違いにより、have+過去分詞、has+過去分詞に分かれます。主語がI,You,We,Theyのときにはhaveを、He,She,Itのときにはhasを使いましたね。

現在完了形の記事はこちら↓

英語の現在完了形とは?例文&間違えやすいポイントも
英語の現在完了形は過去から続いている出来事などを表す時制です。今回は元英会話講師の私が、現在完了形についてまとめました。現在完了形の訳し方だけでなくニュアンスまでご紹介しますので、英語学習中の方はぜひ参考にしてください。

未来完了形では一律にwillが用いられますので、現在完了形からの書き換えで、hasをそのままにしないように注意しましょう。

次に問題となるのが過去分詞形。

過去分詞は、現在分詞と並んで分詞の1つです。大切なのは、多くの動詞の過去分詞形を覚えること。

過去分詞形は「原形-過去形-過去分詞形」という形でセットで覚えていきます。たとえば、

see-saw-seen

pick-picked-picked

といった形です。

未来完了形の訳は3つ。「完了・継続・経験」です。

未来完了形 完了用法

〜することになるだろう

未来完了形 継続用法

〜し続けるだろう

未来完了形 経験用法

〜することになる

「未来完了形」と聞くと完了の意味しかなさそうにも思われますが、実際には経験や継続、結果という訳し方ありますので、注意してくださいね。

未来完了形の例文

ここでは未来完了形の例文を7つご紹介します。

Tom will have lived in Tokyo for three years by the end of this month.
(今月末で、トムは3年間東京に住んでいることになる)

I will have finished my homework by ten o’clock.
(わたしは10時までに宿題を終えているでしょう)

Will my aunt have arrived at the station by three o’clock?
(3時までに叔母は駅に到着しているだろうか)

The meeting will not have begun by the time you get there.
(あなたがそこに到着するまでに、会議はまだ始まっていないだろう)

I will have studied English for 10 years by the end of 2020.
(2020年の終わりに、わたしは英語を10年間勉強していることになるでしょう)

My wife and I will have been married for seven years next month.
(来月で、妻とわたしは7年間結婚していることになる)

She will have been to Hawaii four times if she goes there again.
(再びそこに行けば、彼女はハワイに4回行ったことになる)

 

未来完了形の勉強法3つ

未来完了形のおすすめの勉強法は下記の3つ。

未来完了形の勉強法

・過去分詞を覚える
・訳し方の練習をする(英語→日本語)
・訳し方の練習をする(日本語→英語)

ここでは、未来完了形を効率的にマスターする方法についてみていきましょう。

過去分詞を覚える

未来完了形は「will+have+過去分詞」という形ですが、過去分詞形が作れなければ完全な未来完了形を作ることはできません。

りこ
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過去分詞は中学校で習いますが、数が多いためなかなか覚えられないという人も多いかも知れませんね。

過去分詞を作るには基本的には原形にdやedをつけます。覚える際は「原形-過去形-過去分詞形」という形でセットで覚えていきましょう。

訳し方の練習をする(英語→日本語)

未来完了形には「完了・継続・経験」という訳し方があります。まずは英文をみて正しく日本語にできるように練習していきましょう。

He will have been great teacher forever.

の場合、

  • 彼は永遠に素晴らしい教師でいることになるだろう(完了)
  • 彼は永遠に素晴らしい教師であり続けるだろう(継続)
  • 彼は永遠に素晴らしい教師でいることになる(経験)

のどれが適切なのか瞬時に判断できるようにすることが大切です。

ただ日本語の場合、上記の例を見てもそんなに意味が違わないことも多いです。訳し訳は、そこまで厳密である必要はなく、正しい意味が掴める程度でOKだと思います。

訳し方の練習をする(日本語→英語)

覚えたものを外に出してみる、実際に使うアウトプットの作業を通じて定着していきます。

未来完了形に関して「英語→日本語」翻訳ができるようになったら「日本語→英語」の翻訳をできるようにしましょう。

「今度香港に行ったら、2回行ったことになる」

「明日までにはサンプルが届いているだろう」

など「完了・継続・経験」のパターンをバランスよく練習していきましょう。

りこ
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ちなみに上の日本語を英語にすると


If I go again, I will have been to the HongKong twice.


The sample will have arrived by tomorrow.

になります!

未来完了形の間違えやすいポイント

未来完了形では、やはり訳し方で間違えてしまう人が多いです。しかし、ちょっとしたコツで未来完了形がうまく訳せるようになるのをご存知ですか?

例えば、twice(2回)、three times(3回)など、回数を表す表現が出てくると経験用法になります。

(例)If I move again, I will have moved 3 times in a year.
(もしまた引っ越したら、1年間に3回引っ越していることになる)

このように、それぞれの用法でよく出てくる表現を押さえておくことで、正確に訳せるようになりますよ。

未来完了形に関するQ&A!

ここでは、未来完了形に関するよくある質問に答えていきます。

質問 否定文の作り方がわかりません

肯定文をベースに作っていくことになりますが、否定文の作り方は簡単です。助動詞willの後ろにnotをつけることで解決します。たとえば、

I will have finished my homework by ten o’clock.
(私は10時までに宿題を終えるだろう)

であれば、

I will not have finished my homework by ten o’clock.
(私は10時までに宿題を終えないだろう)

となります。

質問 疑問文の作り方がわかりません

否定文と同様、疑問文も肯定文を前提にしっかりと勉強をする必要があります。疑問文の作り方もシンプルで、willを先頭に持ってきて、文末にクエスチョンマークをつけることで完成します。

たとえば、

Tom will have lived in Tokyo for three years by the end of this month.
(トムは今月で東京に住んで3年になる)

であれば、

Will Tom have lived in Tokyo for three years by the end of this month?
(トムは今月で東京に住んで3年になりますか?)

となります。

質問 未来完了形と未来形の違いがわかりません

未来完了形には

  • 経験(~することになる)
  • 継続(~し続けるだろう)
  • 完了・結果(~することになる、その結果…)

という訳があります。

どの訳を見ても、単なる未来形(will+動詞の原形)と同じようにも見えるため、未来形との違いが分からないという方も多いでしょう。

たとえば、

I will study English by the end of 2020.

は未来形の文で「わたしは2020年の終わりに英語を勉強するでしょう」となります。

他方で、

I will have studied English for 10 years by the end of 2020.

は未来完了形で「2020年の終わりに、わたしは英語を10年間勉強していることになるでしょう」となります。

比べてみると、

  • 未来形は未来におけるある状態を表している
  • 未来完了形は未来のある時点(今回であれば2020年の終わり)を起点にして、それまでの動作の継続を表している

という違いがあるのが分かりますね。

このように未来完了形は、未来のある時点を起点にして、それまでの行為の継続などを表現できる点で未来形とは根本的に異なります。

りこ
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考え方をしっかりと理解し、使い分けられるようにしていきましょう!

質問 will have been toとwill have gone to の違いを知りたいです

実は

  • will have been
  • will have gone to

の違いは入試問題でもよく問われる内容です。

例えば現在完了形の例文で考えると、

I have been to Hawaii.
わたしはハワイに行ってきたところだ(そしてもう帰ってきている)
They have gone to Hawaii.
彼らはハワイに行ってしまった(そして今はここにいない)

という違いがあります。

前者は行って戻ってきたのに対し、後者は行ったままを意味します。そのため

She will have been to Hawaii four times if she goes there again.
(もし彼女がまたハワイに行けば、彼女は4回ハワイに行くことになる)

は「彼女はハワイに行き、戻ってくることになる」ことを意味します。

 

未来完了形をしっかり習得しよう!

今回は英語の未来完了形についてご紹介しました。

未来完了形は、現在完了形や過去形と同様の考え方をすることにより、理解をすることが可能です。

簡潔に言えば、過去を起点考えるのが過去完了形、現在を起点に考えるのが現在完了形、未来を起点に考えるのが未来完了形となります。

応用である未来完了進行形へとつなげるためにも、しっかりと理解をしましょう!