
参考書を使って勉強するのも良いけれど、たまには楽しく英会話を勉強したい!
こんな風に思っている方はいませんか?
英語を勉強するなら、楽しく勉強した方が長く続けやすいですよね。そこで今回は元英会話講師の私が、英会話学習におすすめの映画をご紹介します。
おすすめのポイントもしっかり確認していきますので、映画を観ながら英語力をつけたいという方はぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- 初級者におすすめの映画
- 中級者におすすめの映画
- 上級者におすすめの映画
- 映画を使った勉強法
初級者におすすめの映画2選
初級者におすすめの映画は
- となりのトトロ
- ハリーポッターシリーズ
です。さっそくおすすめポイントをみていきましょう。
となりのトトロ
「となりのトトロ」は英語で「My neighbour totoro」です。アメリカなどでも比較的有名で、主題歌の「さんぽ」の英語バージョンは多くの人に親しまれています。
「となりのトトロ」のおすすめポイントは、まずストーリーがすでに頭に入っている、もしくはシンプルということ。セリフも短くシンプルなものが多いですので、初心者の方でも取り組みやすいでしょう。
ちなみに「My neighbour totoro Favorite quotes(となりのトトロ お気に入りのセリフ)」と検索すると、海外の人のお気に入りのセリフも分かります。
15 Quirky Quotes From My Neighbor Totoro For Studio Ghibli Fans
(スタジオジブリファンに捧げるとなりのトトロの15の絶妙なセリフ)
ハリーポッターシリーズ
ハリーポッターは英語で「Harry Potter」と綴ります。
ハリーポッターのおすすめポイントは、イギリス英語が学べる点と、英語の「皮肉」が学べるところ。
ハリーポッターの全てを初心者の方が英語で理解するのは難易度が高いと思いますが、ハリーポッターを観ていると「嫌味」や「イギリス人の笑うツボ」などを学ぶことができます。
例えば「アズカバンの囚人」には
I don’t go looking for trouble. Trouble usually finds me.
(私がトラブルを見つけるんじゃなくて、トラブルが私を見つけるの)
というセリフがありますが、これも英語独特の表現かもしれませんね。
中級者におすすめの映画2選
中級者におすすめの映画は
- スラムドッグ・ミリオネア
- ハイスクール・ミュージカル
です。さっそくおすすめポイントをみていきましょう。
スラムドッグ ミリオネア
スラムドッグ・ミリオネアは英語で「Slumdog Millionaire」です。
スラングなども多く使われており中級者向けですが、登場人物が英語ネイティブではない、という設定で比較的ゆっくり話しているので聞き取りやすいです。
表現をじっくり学ぶのも良いですし、ヒンディー訛りの英語に耳を慣らすのもおすすめ。ミュージカル仕立てになっているので、音楽も一緒に楽しめます。
ハイスクール・ミュージカル
ハイスクール・ミュージカルはアメリカで大人気となった青春ミュージカル作品。元々はテレビ番組でしたが、映画化もされました。
ハイスクール・ミュージカルのポイントは、セリフからだけでなく歌からも英語を学べるところ。歌いながら英語を覚えるのは、リエゾン(音の繋がり)やリダクション(音の抜け落ち)を習得することができるので、中級者の方におすすめです。
また、若者ならではの言い回しが学べるのもハイスクール・ミュージカルのポイントだと言えるでしょう。
上級者におすすめの映画2選
中級者におすすめの映画は
- ショーシャンクの空に
- それでも夜は明ける
です。さっそくおすすめポイントをみていきましょう。
ショーシャンクの空に
「ショーシャンクの空に」は英語で「The Shawshank Redemption」と言います。「Redemption」は難易度の高い単語ですが「贖罪」や「救い」という意味ですね。
「ショーシャンクの空に」のポイントは、英語の難しさではなくテーマの難しさです。この映画のテーマは「自由、友情、生きる意味」となっており、英語でこれらのテーマについて考えなければいけない点が上級者向きです。
この映画も非常に有名な映画ですので「名言集」といった英語の記事もたくさんあります。
The 10 Best Quotes From The Shawshank Redemption
(「ショーシャンクの空に」の15の名セリフ)
それでも夜は明ける
「それでも夜は明ける」の原題は「12 Years a Slave」。1841年にワシントンD.C.で誘拐され奴隷として売られた自由黒人ソロモン・ノーサップによる奴隷体験記です。
内容がシリアスで、時代背景も古いので難易度は高め。アメリカの奴隷制度について知ることができ、考えさせられる映画となっています。
abolitionist(死刑や奴隷制度などの廃止論者)
などの難解単語も出てきますし
Slave away(あくせく働く)
など、時代背景が透けて見える英語表現なども学ぶことができます。
映画を使った英会話勉強法
勉強する映画が決まったら
- 内容を理解する
- 音声で理解する
- シャドーイングする
という順番で学習をしていきましょう。ここでは、映画を使った英会話勉強法についてご紹介します。
内容を理解する
映画を使った勉強法に欠かせないのが、内容を理解することです。内容を理解できないものを聞き流していても英語力を伸ばすことはできません。
まずは英語の音声を聞きながら日本語字幕で内容を理解しましょう。この時は単純に映画を楽しんでOK。
中上級者の余裕がある方は、聞き取れた英語がどのように日本語に訳されているのかもチェックしてみましょう。
音声で理解する
内容が理解できたら、日本語字幕を消して、音声だけでどれくらい聞き取れるのか試してみましょう。
初心者の方は大変そうだったら、映画の一部分だけでも大丈夫です。一つでも聞き取れる単語があるかどうかチェックしてみましょう。
中上級者の方は、ここで聞き取れていない英単語は「音声」として認識できていない部分です。
聞き取れない部分を見つけたら、字幕をオンにして英語を読んでみましょう。読んで理解できているなら、それは「見て分かる」英単語ですので、耳で理解できるように発音を覚える必要があります。
このように、音声で理解できる部分と、理解できない部分を確認するようにしてください。
シャドーイングする
最後は映画を使ってシャドーイングをします。
初心者の方はシャドーイングが難しい場合は、音声を聞いて一度止め、自分のペースでリピートしてみましょう。中上級者の方は、映画を流しながらシャドーイングをします。
やってみれば分かりますが、映画のシャドーイングとは非常に脳に負荷のかかるトレーニング。5分間やるだけでもかなり大変だと思います。
ポイントは、シャドーイングできない長文や難しい単語が含まれている英文は、必ず何といっていたのか確認しましょう。「分からないまま」は一番良くありません。
同じ英文も3回ほど繰り返せば言えるようになるはずです。「1日15分」など無理せず続けられるペースで学習をしていきましょう。
映画を使って効率的に英会話の勉強法を実践しよう
今回は、英語学習におすすめの映画、それから映画を使った英会話の勉強法についてご紹介しました。
映画には独特の言い回しなども多く難易度が高いかもしれませんが、負荷のかかる良いトレーニングですので、ぜひ中上級者の方は挑戦してみてください。
