英語のリーディング力を上げるには?速読のコツについても解説します

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りこ

英会話講師として7年間勤務し、0歳から80歳まで200人以上の生徒を担当。現在はフリーライターとして、英語学習に関する記事を執筆したり、英語を使って海外のコンテンツ制作会社と一緒に仕事をしています。

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英語のリーディング力を上げたいのですが、おすすめの勉強法はありますか?

TOEIC対策として速読力をつけたいのですが、コツなどはあるのでしょうか?

本記事は、こんな悩みを持つ方に向けて書いていきます。

グローバル化に伴い、日本においても以前にも増して英語を学ぶ必要性が高まっていますよね。

外国へ旅行に行って会話で困らないようにしたい!

英検やTOEICなどの検定で合格をしたり好スコアをとりたい!

など、英語を勉強する目的はいろいろですよね。

最近では、大学受験や教育改革の流れの中で、英語4技能化(読み・書き・話す・聴く)が叫ばれ、そうした検定や試験においてもより総合的な英語力が求められるようになりました。

そこで今回は元英会話講師の私が、リーディング力を上げるにはどうすれば良い?というテーマで解説していきます。リーディング対策のおすすめ教材についても紹介していきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

本記事で分かること

・効果的にリーディング力を上げるための勉強法3つ
・リーディング力を上げるために必要な3つのトレーニング
・リーディング力を上げるためのおすすめ教材

効果的にリーディング力を上げるための勉強法3つ!

英語の勉強法は1つではなく、向き不向きが存在します。まずは量をこなし、その中で自分に合う勉強法を見つけて継続させていく、質へ転化させていくことが必要です。

今回ご紹介するリーディング勉強法は下記の3つ。

  • 精読力を磨く
  • 意味のまとまりを捉える
  • 音読をする

ここでは、効果的にリーディング力をあげるための勉強法を3つご紹介します。

精読力を磨く

リーディング力を上げたい方は、精読力を磨きましょう。

英語はそもそも日本語は語順が異なります。日本語の場合には、

主語がはじめに来て、述語が最後に来る

という形ですが、英語の場合基本的には

はじめに主語と動詞が来て、その後のさまざまな情報が付加されていく形

となります。

その点をまずは頭に入れたうえで、文型や品詞を意識し、1文の構造を正確にとらえられるよう訓練をすることが大切。

中学校や高校でも、文型というものを学びますよね。また英文解釈や精読と言われる段階では、1文1文の構造を捉えて修飾関係を明確にするという作業をしていくことになります。

最終的なリーディング力は、速読をし問題に答えられることを意味しますが、まずは1文1文を正確に訳せるようになることが大切です。

りこ
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速読にいきなり挑戦するのでなく、まずは精読のトレーニングをしていきましょう。

意味のまとまりを捉える

リーディング力を上げる時、英文を意味のまとまりで捉えることは非常に大切です。

本記事でも述べていますが、日本語と英語とでは語順が異なります。しかし、英語の語順で英語を英語として読むことができなければ、日本語の語順で返り読みをすることになり、時間がかかってしまいますよね。

英語を読む手法としてスラッシュリーディングという手法があります。簡単に言うと、文節、意味のまとまりで区切って、前から順に読んでいくという手法です。

中学英語で文型や品詞を習いますが、すべての文を品詞で分けたり文型を考える必要はありません。もっとも、ある程度の意味のまとまりをつかんでスムーズに読んでいくトレーニングは必要です。

テキストによってはこのスラッシュリーディングや、意味のまとまりを詳しく説明しているものもありますので、そうしたテキストも利用して慣れていきましょう。

音読をする

英語を英語の語順で理解する上で効果的なのが、音読をすることです。音読をすることで、1つ1つの単語や熟語を日本語に変換して読み進めるということができなくなるため、英語の語順で理解せざるを得なくなります。

また、音読をすることで自分の耳でも聞くことになるので、総合的な英語力の向上にもつながるでしょう。さらに、音読をするとなると発音やアクセントにも配慮しなければならなくなるため一石二鳥です。

長文読解には精読と速読がありますが、いずれにしても英語を英語の語順で理解し読み進める力が最終的には要求されます。

りこ
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音読をたくさん行い、リーディング力をつけていきましょう!

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リーディング力を上げるために必要な3つのトレーニング

リーディング力向上のための勉強法をご紹介してきました。一口にリーディング力といっても中身は多様で、順を追って段階的に力をつけていくことが必要です。

今回ご紹介するリーディング力を上げるために必要なトレーニングは以下の3つ。

  • 速読
  • 多読
  • 精読

ここではリーディングに必要な3つのトレーニングをご紹介します。

速読

速読とは、字のごとく速く読む作業です。

速読は一般的に、声に出さずに黙読することを指します。しかし、速読の速度は音読の速度を超えることはありません。

黙読の際も頭の中で声が鳴っていますよね。この声を口に出したのが音読。つまり速読力をつけるためには音読練習を行なって音読の速度を上げることが大切です。

また、速読の速度を保つには英文をいちいち日本語に訳してはいけません。日本語のきちんとした文章である必要はありませんので、英語を英語のまま理解するようにしましょう。

速読において重要なことは、細かい部分はあまり気にせず、先へ先へと意味をつないでいく意識で読んでいくこと。

完全な日本語に直すということを、とかく日本において英語教育を受けていると考えてしまいがちですが、そこから脱却し、先へ先へと読み進めて行く意識で取り組みましょう。

多読

多読とは、英文を多く読んでいくトレーニング法。多くの文章や長文を読むことにより英語に慣れていくのが目的です。

多読の目的は英文に慣れるだけでなく、たくさんの英文に触れることで「気づき」を得ること。

英語力というのは自分の頭で新しい知識に気づく瞬間に上がります。例えば英文をたくさん読むことで、とある単語の新しい使い方に気づいたり、この前学んだ文法事項の使い方に気づいたり。

多読をすることで英文を処理する時間も短くなりますので、速読力をつけることにもつながります。

やはり慣れや感覚といったものは、語学においても大切です。いかに多くの英文に触れられるかが、上達のスピードにも関わってきます。

多読を行う際は、ジャンルや英文の長さを問わず多くの英文に触れることを意識することが大切。内容理解の点でも、全体として何が書かれているのか、筆者の主張は何なのかが理解できれば十分ですので、1日の分量を決めて、とにかく多くの英文に触れることが大切です。

精読

精読そは、品詞や文型を意識しながら、1文1文を正確に読んでいくというトレーニングです。英文構造を意識しながら、英文を日本語に直すとどうなるかを丁寧に確認していく作業だと考えましょう。

はじめから速読や多読ができるに越したことはありませんが、そもそも英語と日本語とでは語順が異なることに始まり、そもそもの考え方が異なります。

その点を理解するためにも、この精読の段階で英文をきれいな日本語に直して理解するということが不可欠。英文構造を理解するには欠かせませんので、丁寧に取り組んでいきましょう。

目安としては1日250語ぐらいの英文を毎日精読してください。

りこ
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250語の英文はだいたいA4用紙半分くらいの分量です。15分くらいで読み終えることができますよ!

1ヶ月ほど続ければ、効果を感じることができるでしょう。

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リーディング力を上げるためのおすすめ教材5選!

勉強法や必要なトレーニングについてご紹介をしていきました。効率よく勉強をするためには、現状に合ったテキストを選ぶ必要があります。

今回ご紹介するリーディング力を上げるためのおすすめ教材は以下の5つ。

  • 改訂新版 2週間で英語の読解スピードが3倍になる本
  • 多読英語長文[改訂版]
  • 基礎英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)
  • 毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる
  • 英文読解の透視図

そこでここでは、リーディング力を上げるためにおすすめの教材を5つご紹介します。

改訂新版 2週間で英語の読解スピードが3倍になる本

Point

・アメリカの伝統的な速読術が学べる
・200~300語/分が可能に!
・TOEIC700点以上の方におすすめ

速読力の養成を念頭に置いたテキスト。ケネディ大統領も学んだという、アメリカの伝統的な速読術を学ぶことができます。

速読の勉強法もさまざまで向き不向きもありますので、まずは試していく中で自分に合ったやり方を見つけましょう。

本書はその具体的な手法が書かれているので、勉強に移る前の前提情報を得るためのテキストとしても最適です。

改訂新版 2週間で英語の読解スピードが3倍になる本

多読英語長文[改訂版]

Point

・300words程度のものから1000wordsの長文まで多様な長さの英文を収録
・「全体像」「パラグラフ構造」「文法・構文の解説」が網羅されている!
・単語チェック機能つき!

本書は英語多読用の問題集。サイズも小さめで持ち運びにも便利です。

日本語訳ともすぐに照らし合わせることができる構成になっています。

多読をする上では

  • レベルに合ったものを読むこと
  • 難しすぎないものを選ぶこと

が重要です。本書は後半になるとやや難易度が上がるものの、良質な英文がピックアップされています。

単語チェック機能も付いていますので、効率的に活用していきましょう。

多読英語長文[改訂版]

基礎英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)

Point

・英文を読み解くために重要な100のテクニックを収録
・英語のリーディング力を効率的に鍛える
・演習問題100題!

本書は、1文1文を文構造にも配慮しながら正確に読み進めて行く力をつけるのに最適なテキスト。

英文を読み解くために重要なテクニックも100種類紹介されていますので、移動中の読み物としても最適です。

語彙の知識はもちろんのこと、1文を正確な日本語にする上で必要な文法知識や周辺知識についても解説がなされていますので、しっかりと読み込んで精読力をつけていきましょう。

基礎英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)

毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる

Point

・戻り読みしない力がつく!
・英語をダイレクトに脳に刻み込むトレーニングができる
・再頻出の2000語で作成した読みやすく、ユニークな英文

本書は英語を英語として読む、つまり日本語と英語の違いを認識し、英語を英語をして読む力をつけていくことを目的としたテキスト。リスニングからリーディング力・速読力をつけていくという方法で学ぶことが可能です。

英文を一文読んでから最初に戻り、また日本語の訳に作り直すことを「戻り読み」と言いますが、本書はこの戻り読みを一切禁止し、より素早く英文を読めるようなトレーニングをしていきます。

りこ
りこ

戻り読みをすると同じ英文を2回読むことになりますので、読むのに時間がかかってしまうのですね。

本書は、題材となる英文のテーマも豊富。楽しくリーディング力を鍛えることができるでしょう。

毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる

英文読解の透視図

Point

・大学受験にも使える!
・難易度が高いテキストを使いたい人におすすめ
・文構造を押さえるトレーニングができる!

本書は大学受験用でよく使われるテキストです。精読に特化したテキストで、高度な英文を題材に、いわゆる英文解析力をつけることができます。

精読問題集の中では上位、難しい方に分類されますが、このレベルができるようになると、長文読解・リーディングにもかなりスムーズに入っていけますので、ぜひ取り組まれることをおすすめします。

英文読解の透視図

 

レベル別!速読力をつけるためのコツは?

速読力がつけば、TOEICなどの資格試験対策になるだけでなく、処理能力が上がるので英会話力も上げることができます。

速読力をつけたい方は下記の3つのポイントに気をつけてみてください。

  • 初級者は意味のまとまりごとに前から読もう
  • 中級者は音読をしよう
  • 上級者はシャドーイングをしよう

ここでは速読を上げるコツを、レベル別にご説明をしていきます。

初級者は意味のまとまりごとに前から読もう

初級者の方は、まずは英語の語順に慣れることが大切です。おおよその意味のまとまりをつかんで英語の語順になれるよう読み進めて行きましょう。

はじめは止まることも多いでしょうし、なかなか先へと進めなかったり、1つ1つのまとまりを日本語に訳してしまったりするでしょう。しかしある程度は仕方がありません。

最終的には英語を日本語で理解するという思考を捨てる必要がありますが、この段階では前から読み進めるという意識で進めて行きましょう。

中級者は音読をしよう

中級者の方は、音読をすることで前から読み進めることをより強烈に意識しましょう。先述の通り音読は英語の学習法、リーディング力養成にとても効果的です。

はじめのうちはなかなかスムーズに読み進めることができないかもしれませんが、練習をしていく中で確実に上達します。

音読を通して発音やアクセントについても意識が向き、英語を読むこと自体も楽しくなることが理想です。

上級者はシャドーイングをしよう

上級者の方はシャドーイングをしましょう。シャドーイングとは、英文を聞き、聞いたそばから声に出すという勉強法。特に英語のスピードやイントネーションに慣れることができるという点で有効です。

シャドーイングは上級者向けの勉強法であり、はじめはかなり苦労すると思います。また前提としてシャドーイングをする題材につきしっかりと理解ができていなければ、いくら練習をしても内容がわからずに読むということになり、効率的ではありません。

精読や音読をこなしていき、次の段階としてシャドーイングに移りましょう。

リーディングの勉強方法!それぞれの方法とその効果をまとめました!
リーディングの勉強法っていつも悩みますよね。本記事では元英会話講師の私が、リーディング力を上げる勉強法について解説していきます。効率的にリーディング力を上げたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

リーディングはコツコツと勉強をすることが大切!

今回はリーディング力を伸ばすための勉強法などについてご紹介しました。

リーディング力は1日や2日でつけることはできません。勉強の手順を理解してコツコツと進めて行くことが大切です。

近年はTOEICや英検などでも、リーディング力だけでなくスピーキングやリスニングなど、総合的な力が求められています。

リーディング力を上げれば、連動して英会話力なども上がっていきますので、最終的には総合的な英語力を上げるイメージでトレーニングに取り組んでいきましょう。