
TOEICでいつもリーディングパートを最後まで解き終えることができません…何か良い方法はありませんか?

リーディング力を上げるのにおすすめの教材などがあれば、ぜひ知りたいです!
本記事はこのような悩みをお持ちの方に向けて書いていきます。
グローバル化に伴って、英語を学ぶ必要性は年々高まっていますよね。日本の英語教育が見直されてきたほか、最近では人生100年時代、英語を学び直そう!という方も増えてきています。
英検やTOEIC等の検定で合格をしたり高スコアを獲得することを目標にする方も急増中。英語力を上げるためには継続的な勉強が不可欠ですが、現状とゴールを明確にし、ギャップを埋める形で勉強をしていくことが求められます。
そこで今回は元英会話講師の私が、リーディング力を上げるための勉強方法についてご紹介していきます。リーディング力を上げるためのおすすめ教材も5種類ご紹介しますので、リーディング力を効率的に上げたい方は必見です。
本記事で分かること
・リーディングの勉強法
・リーディング勉強法とその効果
・リーディング力を上げるためのおすすめ教材
リーディングの勉強法3つ!
リーディングの勉強法と言っても、その内容はさまざま。向き不向きもありますので、まずは試してみること、実際に行動に移してみることで、自分に合ったやり方を見つけていきましょう。
今回は下記の3つのリーディング勉強法をご紹介します。
- 文構造を理解する
- 英語の語順で読み進める
- 音読をする
ここでは、リーディングの勉強法の基本部分についてみていきましょう。
文構造を理解する
リーディング力を上げるには、英文構造を理解することが非常に大切です。精読とも言われますが、1文1文の構造をしっかりと捉え、しっかりと日本語に直していく訓練をする必要があります。
英語と日本語とでは根本的に順番や考え方が異なるため、英語の語順で日本語訳をすると、読みにくい・理解しにくいということが分かりますよね。
最終的には英語の語順で理解をする必要が出てきますが、この段階では中学英語や高校英語で学ぶ品詞や文型の知識を活用して、正確な日本語に直すことにこだわり学習を進めていきましょう。
英語の語順で読み進める
英文構造が正確に理解できるようになったら、今度は英語を英語の語順のまま理解できるようにしましょう。例えば
という英文を
と理解するのが「日本語の語順で英文を読む」ということ。一方、
と理解するのが「英語の語順のまま英文を理解する」ということです。
精読のトレーニングを積み、英文構造の理解ができたら、今度は英語の語順で読み進めて行くことを意識しましょう。
英語は主語と述語がはじめに来て、そのあとにいわゆる修飾部分が来る構造となります。意味が付け加えられていく、情報が付け加えられていくというイメージです。
はじめはこの段階でつまづき、英語を英語の語順で理解することが難しく感じるかと思いますが、最初のうちはゆっくりで構いません。意味が付加されていくという感触を得ながら、読み進めて、内容を理解していきましょう。
音読をする
音読はリーディングの学習法のみならず、英語力向上に有効な手法です。音読をすることで、自分の耳でも聴くことになりますので、リスニング力向上にもつながります。
また、発音やアクセントについてもアンテナを張らざるを得なくなるため、そうした部分でも知識がついていくでしょう。
英語の語順で理解できているかを確かめながら、音読を繰り返し、速度もだんだんと上げていけるように練習をしてください。

リーディング勉強法とその効果
これまで、勉強法について大まかにご説明をしてきました。それぞれの勉強法にどのような効果があるのかを理解して取り組むことが、より効率的な勉強につながります。
リーディング勉強法とその効果は下記の通り。
速読 | 処理能力を速くする |
多読 | 英文に慣れる |
精読 | 英文構造を理解する |
ここでは、具体的な勉強法とその効果についてご紹介します。
速読→処理能力を速くする
速読は、文字通り速く読み進めることを意味しますが、速読トレーニングを積むことで、情報処理能力が高まります。
日本語に変換をして理解をすることも初期段階では必要ですが、最終的には英語を英語として読むこと、英語で理解することが大切です。
英語を英語の語順のまま処理することで、英文を読む速さが速くなり、その分問題に余裕を持って取り組めるでしょう。
多読→英文に慣れる
多読はたくさんの英文を読み、英語に慣れていくトレーニング。多読の目的は「英文に慣れること」です。
英語も語学ですので、できる限り触れること、慣れていくことが不可欠。英語のシャワーを浴びるという表現をされることもありますが、1日1英文は必ず読むなどとルールを決めて、英語に触れない日を作らないようにすることが、英語力向上の近道です。
また、ただ闇雲に英文に触れるのではなく、理解できる英文に大量に触れるようにしましょう。

「仕事の昼休みの時間を15分使って、1日1つ短い英文を読む」など、多読トレーニングを習慣化すると良いですよ!
精読→英文構造を理解する
精読は、1文1文を文構造にも気を付けながら日本語に訳していくという作業です。ポイントは、英語を英語として読むのではなく、日本語でしっかりと理解するという点です。
精読のトレーニングを続けると、英文構造をしっかり理解できることができます。教材を選ぶときは、文法構造まできちんと解説されているテキストを選びましょう。
精読はしっかり時間をかけて行う必要がありますので、自宅など落ち着いて勉強できる場所で取り組むのがおすすめです。
音読→速読力をつける
音読はとても効果的な勉強法。音読をすることで、読み方や発音・アクセントが不明確であったものが認識できるようになりますし、何より速読力の養成につながります。
音読をコツコツ続けることで、速読力をつけることができます。音読が速くできるようになれば、黙読のスピートと理解度も比例して上がっていくからです。
音読をすると日本語の語順で解釈をすることができなくなりますので、必然的に英語の語順で英語を理解することが求められます。はじめは苦労しますが、音読を繰り返し、英文を読むスピードを上げていきましょう。
シャドーイング→リーディング力とともにリスニング力をつける
シャドーイングとは、英文を聞き聞いたそばから声に出すという手法を言います。シャドーイングは基礎的な英語力のある上級者向けのの勉強法。
英語のスピードに慣れ、イントネーションも同時に習得できるという点でメリットがとても多いです。
シャドーイングではリーディング力のみならずリスニング力も同時につけることができます。CDなどの英語の音声に追いつくのが難しいときは、まずは音読をして口を慣らし、それから音声を使って練習するようにしましょう。

リーディング力を上げるためのおすすめ教材5選!
計画的かつ継続的に勉強を続けていくためには、自分に合ったテキスト選びが欠かせません。今回ご紹介するリーディング対策おすすめ教材は下記の5つ。
- 英語長文レベル別問題集 1超基礎編
- 大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス
- 究極の英語リーディングVol. 1 究極の英語リーディングシリーズ
- 英語多読 すべての悩みは量が解決する!
- 最強の英語独習メソッド パワー音読入門
ここでは、リーディング力を上げるためのおすすめ教材を5つご紹介します。
英語長文レベル別問題集 1超基礎編
Point
・中学~公立高校受験レベルの英語長文問題を12問厳選
・語句リストも充実!
・CD音声はナチュラルスピード!
本書は、中高生が主として受験に向けて用いる受験参考書。著者は受験英語のみならずTOEICなどの検定対策本も多く執筆している安河内哲也氏です。本書では、リーディング力を上げるコツを学ぶことができます。
レベル別になっているので、6冊のうち自分ののレベルに合ったものから進めることができるでしょう。
精読・速読どちらにも対応できるほか、音読の必要性についても詳細に述べられているので、音読まで含めて行い、テキストから学べることをすべて学ぶまでやり切ってください。
大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス
Point
・長文を読みながら単語が身につく
・精読のトレーニングもできる!
・ネイティブスピーカーによる英語音声付き
カリスマ英語講師、関正生(せきまさお)先生による教材。本書は大学受験用ではありますが、解説や説明も詳しく、一般的なリーディング力高めるためにも用いることが可能です。
作者が厳選した英文を読みながら、単語力をつけることができます。解説も非常に詳しいので、問題を解くだけでなく解説もしっかり読むようにしましょう。
究極の英語リーディングVol. 1 究極の英語リーディングシリーズ
Point
・入門レベルの1000語をベースに書かれた英文
・英文は全て1分程度で読める!
・スラッシュ・リーディングがトレーニングできる
本書は1日10分のトレーニングを繰り返し、英語を徐々に読めるようになっていると実感できるような構成・流れとなっています。
英語学習で効果を上げるには継続的な勉強が不可欠ですが、とかく挫折しがち。1回の勉強時間を短くして、継続させる仕組みを作るなどの工夫が求められます。
その点本書は、時間や分量が決められているため取り組みやすいことは間違いありません。レベル別になっていて、初級編であれば平易な英文で練習ができますので、できるようになった感覚を持ちながら徐々にレベルアップしていきましょう。
究極の英語リーディングVol. 1 究極の英語リーディングシリーズ
英語多読 すべての悩みは量が解決する!
Point
・正しい英語学習の方法が分かる!
・多読のトレーニングに最適な一冊
・圧倒的な量の英語に触れることができる!
本書は問題集ではなく、多読の必要性や具体的なやり方、効果などが詳細に書かれているものとなります。
勉強はまずは量が大切で、そのから質へと転化していきますが、量をやるにしてもなぜやるのか、目的は何なのかがぶれていては納得感を持って取り組むことはできないでしょう。
その1つの答えが本書には書かれています。やみくもに多読を繰り返すだけでは英語力は尽きません。目的意識を持って、レベルや状況に合わせて取り組むことが大切です。
本書で「なぜ多読は効果的なのか」という部分を理解し、その先の勉強につなげていきましょう。
最強の英語独習メソッド パワー音読入門
Point
・チャンクリーディングが学べる
・対象レベル初中級以上
・1日15分の超・実践的音読トレーニング法!
本書では、音読の必要性、どのように音読をしていくのかという具体的な手法が説明されています。
音読をするにしても、もちろん量をこなす必要はありますが、ただ闇雲に取り組んでいては本来得られる効果も得られなくなってしまいますよね。
本書は音読により得られる効果が明確に書かれており、メソッド・具体的なやり方もかなり詳細かつ明確。本書を用いる場合にはそのやり方に従いまずはやってみることをおすすめします。
リーディング力を上げるコツは速読・多読・精読!
今回は英語のリーディング力について解説しました。
リーディング力の養成と言っても、勉強方法はさまざまで、段階によりどの部分に力を入れるべきかも異なってきます。
現状を把握し、精読・速読・多読のどの段階に取り組むべきかを考えることが大切。英語力を上げるポイントは、
- どれだけ英語に触れられるか
- 英語に触れる時間を増やすことができるか
です。
ぜひ本記事を参考に、計画的かつ継続的に勉強を進め、徐々にレベルアップをしていきましょう。