
英会話ができれば、今まで挑戦できなかった仕事ができます。

英会話ができれば、今のつまらない仕事を辞めて転職ができます。

英会話ができれば、第三言語としてさらに新しい言語に挑戦することもできるかも知れません。
ーーこんな風に聞いたら、英会話をやってみたくなりますよね?
しかし、社会人の方にとって英会話を習得するのは至難の技。
仕事をこなすだけでも大変なのに、さらに英会話の勉強なんてできないですよね。
そこで今回は元英会話講師の私が、社会人の方の英会話学習法について考えてみました。
具体的にどのくらい勉強をしたら、どのくらい英会話ができるようになるのかについても詳しく解説しましたので、これから英会話の勉強を始めようと考えている方は、ぜひご覧ください。
この記事で分かること
- 社会人におすすめの英会話勉強法
- 社会人が英会話をマスターするまでにかかる時間
- 社会人はどのように英会話の勉強時間を確保したら良いのか
- どうして社会人に英会話スキルが必要なのか
パート別の社会人におすすめ英会話勉強法
ここでは、社会人の
- スピーキング勉強法
- リスニング勉強法
- 単語勉強法
についてご紹介していきます。
社会人のスピーキング勉強法
社会人の方はレベルによって以下の方法で勉強するのがおすすめです。
初級者 | 1日5フレーズ覚える |
中級者 | 1日5フレーズ覚える+口に出して1日を振り返る |
上級者 | できる限り英語で独り言+ネイティブと英語で会話 |
初級者〜中級者の方は、まずは英会話で使えそうな表現を口で覚えましょう。
ポイントは目で覚えるのではなく、耳で覚えるのでもなく、口で覚えるという点です。
中級レベルになったら、1日何があったのかを英語で振り返りましょう。
これも日記を英語で書いたりするのではなく、口に出して振り返るようにします。
上級者になったらネイティブと英語で会話をするようにしましょう。

上級者になるまでネイティブと会話をしなくて良いの?
と思うかもしれませんが、スピーキング力を伸ばすには、一人でも十分です。
むしろ忙しい生活の中で無理やり英会話スクールに通い、しんどくなって英会話の学習を止めてしまうよりも、一人でコツコツ長く学習を続ける方が効率的。
実はスピーキング力はアウトプットする時ではなく、知識をインプットする時に伸びます。
知識を覚えながら口で覚えることで、効率的にスピーキング力を鍛えていきましょう。

社会人のリスニング勉強法
社会人の方は
- シャドーイング
- ディクテーション
以上の2つの方法で伸ばしていきましょう。
シャドーイングとは、聞こえてくる音声を聞いて少し遅れたタイミングでリピートしていく英語学習法です。
シャドーイングは昼休みや電車の中ではできないかと思いますので、自宅学習に盛り込むのが良いでしょう。
シャドーイング音声教材を選ぶ基準は以下の通り。
初級者 | 30秒程度 |
中級者 | 1分程度 |
上級者 | 2分程度 |
シャドーイングは数ヶ月行う必要はありません。
毎日行うなら10日間、2日に1回なら1ヶ月程度、3日に1回なら1ヶ月半程度続ければOK。
ディクテーションとは、英語の音声を聞き取って書き出す方法です。
負荷のかかるトレーニング方法ですが、リスニング力だけでなくライティング力も一緒に鍛えることができます。

社会人の単語勉強法
社会人の方はYouTube動画を駆使して単語を選びましょう。
単語帳などを見つめるよりも、動く映像を見ながら目でも耳でも覚える方が効率的に覚えることができるからです。
例えばYouTubeにはさまざまな単語を覚えるための動画があります。
(こちらの動画↓では基本的な英単語を100個学ぶことができます)
テレビと観る感覚で英単語が覚えられますし、単語を説明している部分も英語なので、リスニング対策にも効果的。
社会人はYouTubeを使いながら効率的に英単語を覚えてみてください。
社会人が英会話をマスターするまでにかかる時間
まず、日本人英語学習者が英語をマスターするためには2200時間ほどの学習時間がかかります。
(LANGUAGE LEARNING DIFFICULTY FOR ENGLISH SPEAKERS)
上記の表を見ると、ギリシャ語やロシア語話者は1100時間ほどで英語が習得できるのに対し、日本語やアラビア語、韓国語話者は2200時間、倍もの時間がかかるとされています。
さらに下記の画像は、小学校から大学までの英語の授業時間。
合計736時間となっています。
(ベネッセ教育総合研究所より)
つまり社会人は数字だけで見るとすでに約700時間英語を勉強していますので、2200ー700=残り1500時間 英語を勉強すれば良いという計算になりますね。
ただし、ここで覚えておいて欲しいのは
2200時間勉強しないと、英語を使って仕事をしてはいけないという決まりはない
ということです。
外国人と仕事をしていると、英語が母国語でない外国人は間違った英語をガンガン使っています。
しかし、英会話講師などでない限り、間違った英語を使うことは直接その人の仕事の成績には関係がありません。
大切なのは細かい間違いをしないようにビクビクすることではなく、間違っても良いので物事を遂行し成し遂げる力だからです。
もちろん正しい英語を話すことに越したことはありません。
流暢な英語を第二言語として話せることは、その人の努力の証として「素晴らしい」とみなされるでしょう。
繰り返しますが、1500時間勉強するのは非常に長い時間がかかりますが、英語が完璧でなくては英語を使って仕事をしてはいけないという決まりはありません。
ぜひそのことを覚えておいていただき、どんどん英語を使って何かを成し遂げることにチャレンジしていただきたいと思います。
社会人は英会話勉強時間をどのように確保する?
社会人が英会話勉強時間を確保するポイントは以下の3つ。
- 3分間を積み重ねて勉強時間を確保
- 昼休みを使って勉強時間を確保
- 夜の30分を積み重ねて勉強時間を確保
それでは、一つひとつ詳しく解説していきましょう。
社会人は3分を積み重ねて勉強時間を確保
社会人は3分間を積み重ねて勉強時間を確保しましょう。
3分なんて短すぎるかと思うかもしれませんが「3分英会話」のように3分間あれば学習できるコンテンツはたくさんあります。

例えば、信号や電車の待ち時間に、ちょっとスマホで英語表現をチェック・・・というのも良さそう!
電車やバスに乗っている時間などは、勉強に最適ですのでぜひ英会話学習にあてましょう。
私は実際に初心者のころ「電車の中では英単語をやる」と決め、電車に乗り込むのがギリギリになりそうな時は、わざと1本乗る電車を遅らせるようにしていました。
そうすれば「次の電車が来るまでの時間」それから「電車に乗っている時間」と勉強時間が長くなるからです。
社会人は時間を作るのがなかなか難しかと思いますが、3分間を積み重ねることで効率的に学習していきましょう。
社会人は昼休みを使って勉強時間を確保
社会人は昼休みを使って勉強時間を確保しましょう。
一般的な昼休みは1時間、30分ほど勉強時間を確保できると理想ですね。
コツとしては、
- 3分間時間が取れた時に勉強すること
- 昼休みに勉強すること
は完全に分けておきましょう。
例えば3分間時間ができたらサイトやアプリなどで英語表現をチェック、昼休みは長文読解を1問答え合わせまでしっかりやる・・・などです。
たったの30分ですが、週4回行えば2時間になります。
1ヶ月続ければ8時間にもなりますので、コツコツ続けることが大切であることが分かりますね。
社会人は夜の30分を積み重ねて勉強時間を確保
社会人は夜の30分を積み重ねて勉強時間を確保しましょう。

夜の学習時間が30分って短すぎない?
と感じる方もいるかもしれませんが「夜2時間勉強する」という高い目標を立て3ヶ月しか続かないのと、「夜30分勉強する」と決めて1年続けるのでは、後者の方が効果的です。
私は英語を勉強し始めて7年目にものすごく英語力が伸びました。
もちろん人によって伸びる時期などは異なりますが、語学学習とはそれくらい長い目で見た方が良い場合もあります。
1日30分でも、少しでも長く続けられるように「疲れた日は30分間、英語で洋画を観る」など無理のない計画を立てるようにしましょう。
社会人にとって英会話スキルはどうして必要なの?
結論から申し上げると、社会人が英会話スキルを習得すると以下の3つのメリットがあります。
- 英会話ができれば給料が上がる
- 英会話ができれば職業の幅が広がる
- 英会話ができれば知見が広がる
ここでは、どうして社会人に英会話は必要なの?というテーマでお話ししたいと思います。
英会話ができれば給料が上がる
社会人が英会話を習得すると給料が上がります。
もちろん働く意義はお金だけではありませんが、お金は現実問題として非常に大切ですよね。
特に長時間低賃金で働いている方にとって、英会話スキルを身につけることは、より勤務環境の良い仕事に就いて自分の心身の健康を見直すことにも繋がります。
英会話を身につければ、その分持ち前のスキルが増えるということですので、賃金アップをすることも可能になるでしょう。
英会話ができれば職業の幅が広がる
社会人が英会話を習得すると職業の幅が広がります。
もちろん英会話講師として働くという選択肢も生まれますし、英語を使って外資系の企業で働いたり、外国人観光客がよく来るお店での接客業などもできるでしょう。
このように社会人が英会話を習得すると、仕事を選ぶとき、転職をするときに選択肢の幅が広がります。
また、現在と同じ仕事をしていても英語を使う仕事を任せてもらえたりと、新しいことに挑戦できる可能性もあるでしょう。
英会話ができれば知見が広がる
社会人が英会話を習得すると知見が広がります。
英語ができれば、ニュースを英語で読んだり、海外の文化に触れる機会も多くなるからです。
例えば日本では自分の仕事が終わったら、終わっていない同僚の仕事を手伝うのが当たり前ですよね。

確かに、自分の仕事が終わったからといって同僚を残して先に家に帰ってしまう人は、あまり好意的に捉えられませんね。
一方で海外では、シチュエーションにもよりますが人の仕事を手伝うことは「余計なこと」として捉えられます。
なぜならばその人に与えられた仕事を手伝う(奪う)ことは、その人がお金をもらえる権利を奪ってしまうことだからです。
お金を稼ぐことは非常に大切。
海外では賃金に対する仕事内容の線引きがはっきりしていますので「仕事を手伝う人=良い人」という日本式な思考にはならないのです。
海外では、

自分の仕事が終わったら帰る→何がいけない?
という感覚です。
もちろん、日本式も海外式もどちらも間違ってはいません。
このように英会話を習得し知見を広げることで、より柔軟な価値観や思考力を養うことができます。
社会人でもしっかり攻略すれば英会話を習得できる!
今回は社会人の英会話勉強法についてご紹介しました。
社会人の英会話学習のポイントは、いかに時間をうまく使えるかという点です。
また、社会人として身につけたスキルに英会話力が加われば仕事の可能性を増やすことにも繋がるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、効率的に英会話を学習してみてください。

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