
海外旅行で困りたくない!

訪日外国人と話したい!
など様々な理由で英語話せるようになりたい人は多いでしょう。本記事はこのようにスピーキング力を上げたいと考えている方に向けて書いていきます。
いざ勉強をしようと思っても、勉強方法は様々です。書籍を利用する、オンライン授業を受講する、スクールに通う、外国人と交流するなど考えられますね。
そこで今回は元英会話講師の私が、自学自習でスピーキング力をつけていきたい人を念頭に、力が伸ばせる本をレベル別に紹介していきます。ご自身に合う本を選ぶ参考にしてください。
この記事で分かること
・英語のスピーキング力が伸ばせる本7選
・英語のスピーキング本を選ぶための3つのポイント
英語のスピーキング力が伸ばせる本7選
スピーキング力と言っても、その前提として語彙力など他の要素も必要となりますね。各書籍がどのような方針で勉強を進めるのに適しているのかも含めてご紹介していきます。
今回ご紹介するスピーキング本は以下の7つ。レベルや目的に応じて使い分ける必要はありますが、どれも利用しやすいものばかりです。
本の名前 | レベル | 特徴 |
CD付ネイティブなら日本のきちんとした表現をこう言う 英会話きちんとフレーズ100 | 初級~中級 | 発音重視 |
難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください! | 初級 | とにかく話せるようになりたい人向け |
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング | 初級~中級 | 英作文からアプローチ |
英語スピーキング力 4技能+αで全方位から集中攻略 | 中級 | 論理的に勉強したい人向け |
CD付 図式で攻略! 英語スピーキング | 中級~上級 | 独自のAREA式トレーニング |
4コマ漫画で攻略! 英語スピーキング | 中級 | 4コマ漫画形式 |
英会話ペラペラビジネス100 - ビジネスコミュニケーションを成功させる知的な大人の会話術 [CD2枚付] | 初級~上級 | 初心者からビジネスまで |
CD付ネイティブなら日本のきちんとした表現をこう言う 英会話きちんとフレーズ100
・基本から応用まで網羅
・CDで発音もチェック可
在日20年以上のカリスマ講師が書いた日本人向けの英会話テキストです。「いただきます」などの基本的な表現のみならず、「遠慮」「微妙」「余裕」といった、いざ英語にしようと思うとすぐには浮かんでこない英語表現が効率よくまとめられています。
通常の英会話フレーズ集ですと、英語のフレーズが羅列されていて、それを頑張って暗記していくというものが多いと思います。しかしながら、この本はアプローチが全く逆です。
具体的には、「日本人が言いたいと考える表現を、自然な英語に直すとどのようになるか」という視点で書かれているのが特徴です。
こうした構成ですので、頑張って覚えて使えるようにならなければという心理的ハードルを持つことなく、気軽に読み進めることができるでしょう。また、発音についても付属のCDで確認することができるので、より実戦的に進めることができます。
CD付ネイティブなら日本のきちんとした表現をこう言う
英会話きちんとフレーズ100
難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!
・日本人が難しく考えるポイントについてまとめてくれている
・とにかく話せるようになりたい人向け
本書は「中学校の英語も覚えてないですし、TOEICも300点台ですけど、僕でも英語を話せるようになりますかね・・・?」「大丈夫!TOEICの勉強をいくらしたって話せるようにならないから。僕が本当に話せる最短ルートを教えるよ」という会話から始まります。
タイトルの通り、とにかく英語を話せるようになりたいという人向けの本です。
日本人の英語力は読み書きについては高水準ですが、話す聴くとなると不十分と言われます。中学校や高校で英語を勉強しますが、どれだけの人が外国人とコミュニケーションをとれるかと言われると、あまりいないのではないでしょうか。
本書はその点に着目し、とにかく話せるようになるにはどうすればよいかという視点で書かれています。難しく考えずに、最低限のことをできるようになろうという趣旨の一冊です。
内容面では具体的には、仕事でも旅行でも「May I have?」で何でもお願いできる、とにかく早く発音するとネイティブっぽく聞こえるなど、の項目があります。
こうした項目からも、いかに最短で話せるようになるかという視点で書かれていることが読み取れると思います。英語に苦手意識を持つ人は1冊目のテキストとして利用するとよいでしょう。
難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
・簡単な英文で繰り返し勉強
・反射的に口に出てくるまで反復
フレーズを覚えるにしても、その文の構造や意味するところがわからずに記号のように暗記してしまっては応用も効かず、ただ覚えるだけになってしまいますよね。最低限の文法事項は頭に入っている必要があるでしょう。
本書はあくまでも中学レベルの文法をベースに短文を勉強していく構成です。また、中学レベルと言っても3年間でレベルは上がっていきますから、学年ごとにレベル分けがされ段階的に学べる構成となっています。
学生時代に英文法の学習でつまずいた人も多いでしょう。もっとも、英語が話せるようになるという観点でいえば、中学校で勉強するすべての文法事項がすべて頭に入っている必要は必ずしもありません。
本書は話すために必要な中学レベルの文法がまとめられていますので、より効率的に勉強ができますね。
英語スピーキング力 4技能+αで全方位から集中攻略
・4技能の総合的な力をつける
・各種検定向けとしても利用可能
本書は、英文を暗記する、何度も繰り返し聴くといったアプローチではなく、英語4技能を総合的に鍛えることにより、スピーキング力をつけていくという考え方で書かれています。
Chapter 1は、「英語のスピーキングとは何か? 劇的に伸ばす方法とは!」から始まり、日本型と欧米型のコミュニケーションの違いや重要性から話がスタート。スピーキング力をつけるためには、どういった考えを持つことが必要か、どういったアプローチで進めていくべきかから書かれています。
そのため本書は、論理的に順序立てて勉強をしたいという人に向いているでしょう。全部で7つのChapterから成りますが、「英語の発音・リズム・イントネーション最短距離習得法」「スピーキング力UPのためのシャドウイング活用法 」といった項目では具体的にスピーキング力を高めるための方法論や、実践例が書かれています。
理屈を知っても行動しなければ上達はしません。しかし本書ではどのようにトレーニングすべきかが具体的に書かれているので、理解をしたうえで行動に移しやすいといえます。
CD付 図式で攻略! 英語スピーキング
・サンプルスピーチ付き
・AREA式トレーニング
日本人が今まで求められたきた英語力は、「英文読解力」「文法知識」といった、いわゆる「受験英語」に集約されてきた。しかし今後は、今までのリーディング中心の学習方法ではなく、スピーキングテストにも対応できる学習方法への転換が求められている、という考え方を前提として、AREA式のトレーニングをすべきと提唱している一冊。
スピーキングに苦手意識を持つ人にとっての特効薬となるテキストと言えます。AREA式とは具体的には、
を言い、「2~3分の論理的なスピーチをする力」を身につける手法が書かれています。スピーキングと一口に言っても、日常会話から各種検定、スピーチに至るまで様々な形態があります。
本書はスピーチを主眼に置き、各種の検定でよく問われるテーマにつき、賛成/反対のどちらの立場からでも主張ができるようポイントがまとめられています。スピーキング力をつけながら、社会問題についても考える機会を持つことができるため、一石二鳥と言えるでしょう。
4コマ漫画で攻略! 英語スピーキング
・イラスト豊富
・バラエティ豊かなエピソードで楽しく学習することが可能
他のテキストとは少し異なり、イラストを全面に出し楽しく勉強ができる構成となっています。4コマ漫画をベースに作られていますが、決してやさしいわけでも初級者向けというわけでもありません。
4コマ漫画という形式をとっているだけであり、内容は非常に論理的に勉強できるものとなっています。各種の検定や試験にも対応できるものとなっているので、試験や検定に向けての勉強ということで勉強自体がつまらなくなっている人にとっても有用だと言えるでしょう。
英会話ペラペラビジネス100 - ビジネスコミュニケーションを成功させる知的な大人の会話術 [CD2枚付]
・ビジネス向け
・日常会話においてもより知的に会話をしたい人向け
基本的に日常会話表現からスタートし、それを少し知的にないしはビジネス的に表現するとどうなるかというアプローチで構成されています。ビジネス会話をいうと少し堅苦しく難しいイメージがありますが、本書をやるうえではそのような考えを持つ必要はありません。
少し表現手法を変えることで、ニュアンスや意味合いが変わるという形で種々の表現につき説明が書かれています。また、単語や熟語を学生が試験のために覚えるように、赤シートを使って、英文を隠して、日本語を英語に置き換える練習が可能です。
日常会話用にも、各種試験用にも使うことができる万能型のテキストと言えます。
英語のスピーキング本を選ぶための3つのポイント
目的やレベルに応じて使い分ける必要がありますが、何冊も取り組む必要はありません。テキストを選ぶ際は、実際に書店で手に取って中身を確認することをおすすめします。
以下では、スピーキング本を選ぶポイント
- 章立てがしっかりとなされているか
- コラムの充実度
- 目的がはっきりとしていること
についてご紹介します。
章立てがしっかりとなされているか
英語は語学ですので継続することが実力をつけるためには必要です。テキストによっては、何日で終わらせるなど、具体的なスケジューリングが明らかなものもあります。
1日に何ページやっていつまでに終わらせるなどを自分で決めて進められる人はよいのですが、自信がない人、決められたものを進めていきたい人は、章立てがしっかりとしていて、勉強スケジュールが立てやすいものを選びましょう。
コラムの充実度
継続するためには、飽きないこと、少しでも面白いと思うことが必要です。英文や日本語といった文字だけでは、飽きやすい原因となります。どの本をとっても、著者は英語について様々な経験を持つ、スペシャリストです。
私たちが勉強をする上でのヒントや、英語にまつわる様々な話のネタを持っているはず。そうした事柄がコラムのような形でテキストのところどころにちりばめられていると、知的好奇心が刺激され、勉強を続けるモチベーションとなるでしょう。
目的がはっきりとしていること
書店に行き英語の本というと、語学学習コーナー、受験コーナー、新書コーナーなど様々な場所に置いてあるでしょう。それだけ英語の本のニーズが高いということを意味します。ゆえに、自分にとって適切なものを選ばなければなりません。
英語のスピーキング本を選ぶときは、その本で何が実現できるのかが、タイトルやまえがきに明らかになっているものを選ぶとよいでしょう。
逆に、受験にも検定にも留学にも使えるという汎用性のあるテキストは、広く浅くという内容になってしまいがちです。勉強を始める段階で、特段目的が決まっていない場合にはそうした本でもよいですが、明らかに目標がある場合には、ターゲットの絞られた本で勉強をすることをおすすめします。
おすすめ本をチェックしてスピーキング力を伸ばそう!
今回はおすすめのスピーキング本と、スピーキング本の選び方についてご紹介しました。レベルや目的によって使い分ける必要はありますが、ご紹介したテキストはどれも使いやすく力がついていることを実感できるテキストです。
勉強を続けられるか、モチベーションを保ち続けられるかはどのテキストを選ぶかによって変わると言っても言い過ぎではありません。
実力をつけるためには、多少の困難や壁は乗り越えていく必要がありますが、自分に合わないテキストを進めていて時間の無駄になってしまいます。
すぐに効果が出るものではありませんが、口コミや書評を参考にしながら、自分の目で確認をして最適なテキストを選びましょう。
