シャドーイングの正しいやり方!スピーキング力を伸ばす&他にも嬉しい意外な効果とは?

スピーキング
この記事を書いた人
りこ

英会話講師として7年間勤務し、0歳から80歳まで200人以上の生徒を担当。現在はフリーライターとして、英語学習に関する記事を執筆したり、英語を使って海外のコンテンツ制作会社と一緒に仕事をしています。

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など、英会話をできるようになりたいという方は多いと思います。しかし、英会話ではスピーキング力が要求されますよね。

では実際にどのようにしたらスピーキング力を高められるのでしょうか。さっそく結論から申し上げると、スピーキング力を上げるのに効果的なトレーニング法は「シャドーイング」です。

そこで今回は元英会話講師の私が、シャドーイングとはどのような方法で、いかなる効果があるのかについてご紹介していきます。NGポイントについても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること

・英語シャドーイングの方法
・スピーキングにも役立つ!シャドーイングの効果3つ
・中上級者はシャドーイングをすることでスピーキング力が伸びる!

英語シャドーイングの方法

シャドーイングとは、英語の音声を耳で聴き、すぐ後に続くように英語をリピートしていく勉強方法。

シャドーイングにはかなりの集中力が要求されますし、はじめからシャドーイングをしようとしてもすぐにはできません。

ここではシャドーイングの方法

  • テキストを理解する
  • 音読をする
  • シャドーイングをしていく

という3つのステップについて解説します。

テキストを理解する

シャドーイングをするには、まずはテキストの内容をしっかりと理解していきましょう。

シャドーイングをするにしても、文章やその内容を理解せずただ繰り返すだけでは、学習効果は半減してしまいます。

意味が分からないものをシャドーイングしても、ただ聴いた内容を口に出しているだけになってしまいますよね。

英文読解をやるようなイメージで、単語や熟語の意味、細かいところでいえば発音やアクセントについても確認できることが理想です。とはいえ、いわゆる受験勉強で行なう長文読解のように長い文章を解釈していくわけではありません。

教材自体もスピーキングを念頭に置いて、長さや難易度も調整がされています。1章の内容を理解したらシャドーイングする、次は2章・・・というように、区切って進めていくと効率が良いでしょう。

音読をする

テキストの内容が理解出来たら、シャドーイングにこだわらずにテキストを音読してみましょう。

リズムや発音、アクセントについても確認をする良い機会ですので、音声を聞いて確認をしたうえで、音読をしてください。音読の効果は抜群です。

英語は語学ですので、五感をフルに使って勉強をすることで力も重層的・加速度的についていきます。声に出した内容を自分の耳で聴くことになりますので、2度英語を聞くことができるのです。

1回目で完璧に音読をすることは難しいですから、

  • まずは読めるようになることを目標にする
  • 次に、発音やアクセントにも気を配る
  • 次は、よりスピードアップする

というように、段階的に取り組んでいきましょう。

シャドーイングをしていく

この段階でシャドーイングに移りましょう。テキスト内容も理解でき、基本的な発音についても音読で慣れていますので、シャドーイングを始めるうえでのハードルはかなり下がっているはずです。

短い文であればすぐにできますが、長めの文になると追いつかなくなるということが想定されます。また、言いやすい表現・聴きやすい表現もあればそうでないものもあるでしょう。大切なことは、少しずつレベルアップをしていくこと。

できるようになっているという感覚が、さらなる勉強意欲につながります。また、よりシャドーイングを効果的にするためには、イントネーションも忠実に行なうことです。

この部分はやはり日本人と外国人とで差があり、実際に音声を聞いて勉強をしない限りは身につけることはできません。いわゆる日本語英語の様な形で、自分のやり方で音読やシャドーイングをしていては、確固たる実戦的なスピーキング力をつけることはできませんので注意しましょう。

イントネーションまで意識して練習をすることは最終段階ですが、1冊のテキストをやり切ることで実力もつきますので、意識して取り組んでみてください。

 

スピーキングにも役立つ!シャドーイングの効果3つ

では、シャドーイングをすることでスピーキングにはどのように役立つのでしょうか。

シャドーイングの効果は以下の3つです。

  • 英語スピードに慣れることができる
  • 発音・アクセント・イントネーションの力がつく
  • リスニング力がつく

ここでは、シャドーイングの効果をご紹介します。

英語スピードに慣れることができる

リスニング力を高めようとすると、何度も文章を聴きますね。そうすることで、耳が慣れてきて英語のスピード、実際の会話のスピードに慣れてきます。

シャドーイングの方法論でもお話ししましたが、テキストの内容を理解し音読ができるようになることがスタートです。読むスピードもはじめはゆっくりかもしれませんが、徐々に速くなります。

そして最終的に音声とほぼ同じスピードでシャドーイングができるようになると、聴くだけでなく話すうえでも英語のスピードに慣れることができます。会話は聴いて答えることで成り立ちますから、英語でのコミュニケーションが、いわゆる英語のスピードでできるようになるという嬉しい効果もあります。

発音・アクセント・イントネーションの力がつく

シャドーイングをすると、発音・アクセント・イントネーションの力がつきます。発音・アクセント・イントネーションは実際に音声を聞いて自分の言葉で発しなければ身につけることはできないからです。

高校受験や大学受験、学校のテストレベルでも発音やアクセントが出題されることがありますが、実際に発音記号やアクセントの位置に関するルールを学んだところで、それを知っているだけでは得点をとることも、実際の英会話で活かすこともできませんよね。

他方、シャドーイングをすることで、自分の口から英語を発することになりますので、細かな発音やアクセントを誤魔化すことはできないのです。自然と意識がそういった部分に向くことで、勉強をしなければならない状況に置かれることとなります。

日本人の英語力は、日本の英語教育の特徴から、読解力や作文力は高いと言われますが、ことスピーキング力については低いと言えます。シャドーイングは発音・アクセント・イントネーションを学ぶことができますので、スピーキング力を効率的に高めることができます。

リスニング力がつく

繰り返しになりますが、会話はコミュニケーションゆえにリスニングとスピーキングで表裏一体です。シャドーイングを通してスピーキング力をつけることでリスニング力も鍛えられます。

シャドーイングは英語のスピードに慣れるとともに、さまざまな英文に触れることで聴きとれる英文量もかなり増えるでしょう。シャドーイングを通して口に出せるレベルまで持っていけるわけですので、その英文も音声通りのスピードで聴きとれますよね。

こうした点で、シャドーイングはスピーキング力をつける以外にも英語の力を総合的に上げるという点でも有効です。

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シャドーイングはスピーキング力を伸ばしたい初心者にはNG?その理由は

シャドーイングの方法や効果について説明をしてきましたが、実はシャドーイングは初心者の方にはあまりおすすめできません。

それは以下の3つの理由のためです。

  • 文法力が不十分
  • 英文のスピードについていくことができない
  • 単語力が不十分なため発音やアクセントで苦戦する

初心者にとってシャドーイングがNGな理由を説明していきます。

文法力が不十分

初心者の方は文法力が不十分なため、シャドーイングの効果を期待できません。

中学校や高校で英語を勉強したとしても、時間が経って忘れてしまっていたり、学生の方であっても文法の勉強がまだ進んでいないという方が初学者の方には多いと思います。

シャドーイングは、単に音声を聴き繰り返すという作業ではなく、まずは英文の意味が理解できることが最初のステップ。できれば各英文を品詞分解、文型を確認するなどしっかりと解析をしたうえで音読やシャドーイングの段階に移りたいものです。

初心者の方の場合、この段階に行かずに、言い換えると英文を解析することが不十分。ただ単に耳で聴いたものを音読するということになる可能性が高く、シャドーイングの本来の効果が十分に得られないことが考えられます。

英文のスピードについていくことができない

初心者の方は英文のスピードについていくことができないため、シャドーイングの効果を期待できません。

英語自体に慣れていないため、読まれる英語のスピードがかなり速いと感じられるはずです。例えば、実際の英会話においては、聞き直したり、ゆっくりと話してもらえるようにお願いするなどでスピードを調整してもらうことができますが、シャドーイングにおいてはそうもいきません。

通常の会話スピードでの練習になるのでかなり厳しく感じられるでしょう。もちろん、何度も聴くことで慣れていくので徐々に聴きとれるようになってきます。しかし、英語4技能(読む・書く・話す・聴く)で個々に得意不得意がありますので、リスニングが苦手な人はなかなかスピードについていけないことが多いでしょう。

単語力が不十分なため発音やアクセントで苦戦する

初心者の方は単語力が不十分なため、シャドーイングの効果を期待できません。

英文を理解するには単語力が必要です。単語の意味が分かるとともに、読み方(発音)・アクセントについてもある程度分かっている必要があります。

例えば、アクセントでは学校で「名前動後」(めいぜんどうご)と習いますよね。これは、名詞だとアクセントが前に、動詞だと後ろに来やすいということを意味しています。

すべてに当てはまるわけではありませんが、こうしたルールや一種のテクニックを頭に入れて単語を覚えるという段階が、特に英語初学者にとっては必要です。こうした段階を経ていない、ないし実力が十分についていない段階でシャドーイングに取り組むことは難しいでしょう。

 

中上級者はシャドーイングをすることでスピーキング力が伸びる!

今回はシャドーイングの方法について解説しました。シャドーイングは英語の勉強法の中でもかなりおすすめで、しっかりと時間をかけてトレーニングをすることで総合的な英語力もつけることができます。

しかし、初心者の方が基礎知識を付けずにシャドーイングを行ってしまうと、逆効果になってしまうこともあります。

「シャドーイングをやっているけれど、なかなか力がつかない」

という話もときに聴かれますが、適切なタイミングで取り組むことができていない可能性があります。

絶対的なタイミングはありませんが、少なくとも英語初学者の段階では逆効果になる可能性が高いため、まずは語彙力や文法力をつけることに集中し、それからシャドーイングに取り組むようにしましょう。

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