
英語のスピーキング力を測りたい!
おすすめの英語スピーキングテストはありますか?
本記事はこのような疑問をお持ちの方に向けて書いていきます。
せっかく英語を勉強をするならば、スコアなど目標があったほうが良いですよね。英語のスピーキング力を測る検定は多く存在します。
英語でコミュニケーションを取れるようになることが最終目標だとしても、さまざまな検定でスコアを取ったり合格したりすることで自信もつくはず。さらなる勉強意欲にもつながるでしょう。
そこで、今回は元英会話講師の私が、スピーキングテスト6選、さらに、それぞれのテストの特徴や勉強法について紹介をしていきます。
この記事で分かること
・英語スピーキングテスト6選
・英語スピーキングの勉強法
英語スピーキングテスト一覧6選
今回ご紹介する英語のスピーキングテストは以下の7つ。
- VERSANT
- TOEIC Speaking Test
- IELTS
- GCAS
- Linguaskill Business
- TSST
スピーキングテストには様々な形態があります。自分に合ったものを探していきましょう。
VERSANT
- 機械判定形式のテスト
- 英会話能力が求められているわけではない
- 練習の方向性を間違えない
VERSANTは、機械判定形式のスピーキングテスト。面接官がいて、対話をしたり何らかの指示に従って回答するという形式ではありません。機械との対話、あくまでも機械から要求されたことに素直に答えることが求められます。
セクションは大きく分けて6つですが、PC画面に表示されているものをそのまま読む、音声を聴き同じように繰り返すなど、会話とまでは行かない形式的な出題もあります。つまり、一般的な英会話力が高い人であっても、練習をしなければ高スコアは取れないということになります。
まだあまりメジャーなテストといえないため、教材も不足しています。限られた教材を用いて、一種のクイズ感覚で取り組むのがおすすめです。
TOEIC Speaking Test
- メジャーなテスト
- 音声形式
- 合格不合格ではなくスコア判定
TOEICテストは、就職・転職活動時や、大学入学時にも広く用いることができるメジャーな検定。TOEICはリーディングとリスニングのイメージが強いかもしれませんが、英語4技能化(読む・書く・話す・聴く)、どの能力を測りたいかによってテストが分かれています。
TOEIC Speaking Testは、スピーキングテストは全6ユニット。PCを用いてのテスト形式です。テスト内容は、写真描写などイラストを見て答えるものから、議論に対して自分の意見や解決策を述べるものまで多岐にわたります。
意見や解決策を述べるユニットもあり、答えが頭に浮かぶかという点と文法的に誤りがないかという2つのスキルを試すことが可能です。メジャーなテストですので、一度は受けておくべきテストだと言えるでしょう。
IELTS
- 最近メジャーになりつつあるテスト
- 4つの評価基準でスピーキング力が測れる
- 試験官あり
IELTSは最近とても有名になってきているテストです。評価基準や採点ポイントがすべて公開されているという点で他の検定とは少し異なります。
言い換えると、IELTSの試験対策をしっかり行わなければ、勉強をした割にスコアが取れないということにもなりかねません。
IELTSの評価基準は
- 流暢さと一貫性
- 語彙力
- 文法の知識と正確さ
- 発音
の4つ。スピーキングが測れるテストですが、全体的な英語力を測ることもできます。
そのため、いわゆる受験勉強のような文法・読解力を中心とした学習が必要。基本的な文法力などが固まっている人ほどスコアが取りやすいといえます。
GCAS
- ビジネス英語力を測るテスト
- 試験官あり
- 自学自習は難しい
GCASはプレゼンや分析交渉力など、ビジネスで要求される英語力を測る試験。日常会話ができるようになることを目的としている人にとっては必要性はかなり低く、海外転勤が決まったり、仕事で海外への出張が多い人向けと言えるでしょう。
基本的には、流暢に話せているか、表現が正確かなどで判定されますが、ビジネスの観点から英語を実践的に使うことができているかが総合的に判断されます。そのため自分1人ではトレーニングがしづらく、英会話スクールに通うなどして徹底的にトレーニングを受ける必要があります。
形式としては試験官との対面ですので、そうした点でも実践的な対策をしてくれる機関で勉強をすることがスコアアップにつながるでしょう。
Linguaskill Business
- BULATSから名称変更
- 2020年1月から導入
- ビジネス向けのスピーキングテスト
Linguaskill Businessは英検協会とケンブリッジ英語検定機構が運営するテストです。こちらもビジネス向けとなっています。
また、出題内容についても、職場環境の改善提案、子会社への提案、会社紹介などかなりビジネスに特化しています。2020年1月までは「BULATS」という試験として運用されていましたが、2020年1月から名称が「Linguaskill Business」に変わります。
テスト形式はマイク付きのヘッドセットを用いて、スクリーンに表示される指示に従って回答します。時間は20分ほどと短め。試験内容は
- インタビュー
- 音読
- プレゼンテーション
- グラフを用いたプレゼンテーション
- ロールプレイ
という構成になっています。基本的にオンライン英会話でも対応できますが、ビジネス特化型であることが必要です。
Linguaskill Businessで点数を取るには、単にスピーキング力養成という観点ではなく純粋に語彙も頭に入れるトレーニング、つまり暗記が大切だと言えます。
TSST
- 難易度低め
- スマートフォンでの受験可能
- 随時受験可能
TSSTは他の検定とは特徴が異なり、電話やスマートフォンで好きな場所好きな時間に受験することができます。テスト時間もとても短く、10問の質問に対して45秒ずつで答えるという形式です。
自動音声なので、会場に受けに行く、試験官を前にするということもありません。コミュニケーション力を測るというよりはクイズのような感覚で容易に英語力を測ることができます。
TSSTは出題がランダムなため、対策を取ることは難しいかもしれません。
英語スピーキングテストの勉強方法!
どのテストを受けるかによって対策法は変わってきます。もっとも、ベースとなるところがなければ、上積みは期待できず、どのテストでもよいスコアを残すことはできませんよね。
今回ご紹介する英語スピーキングテストの勉強法は以下の通り。
- 文法の総仕上げテキストをやる
- オンライン英会話を受講する
- 英会話スクールに通う
ここでは、英語スピーキングテストの勉強法をご紹介します。
文法の総仕上げテキストをやる
スピーキングテストで点数を取るには文法力をつけることが大切です。文法の最低限のルールを知り、それを実践できていなければ、仮にコミュニケーションが円滑に取れていても減点対象が多くなりスコアが伸びません。
ビジネス英語など高度な能力が要求されるものを除いては、中学レベルの文法知識で十分です。中学文法の総復習など、短期間で学べるテキストを自分のペースで取り組み、ベースを作りましょう。

オンライン英会話を受講する
スピーキング対策をしたい方は、オンライン英会話を受講してみましょう。対面式のテスト対策としてはオンライン英会話は役立ちます。オンラインですので、時間や場所を選ばずできる点が魅力的です。
オンライン英会話は純粋に英語に触れる時間を増やすという意味でも効果的。講師の先生と話すことが楽しいという状況が作れれば、より積極的に学ぶ姿勢にもつながり、スコアの向上につながるでしょう。
スピーキングテストによってはアメリカ英語イギリス英語のどちらが要求されるかなど変わってきます。受けるテストが明らかな場合には、講師の国籍も判断材料にして選び、対策をすると良いでしょう。

英会話スクールに通う
スピーキング対策をしたい方は、英会話スクールに通ってみましょう。英会話スクールにはマンツーマンとグループレッスンがあります。
一長一短でどちらが良いということはありませんが、スピーキング対策をするならマンツーマンがおすすめ。英会話スクールによっては試験対策を行なっているスクールもありますので、チェックしてみましょう。

英語のスピーキングテストを受けてスキルを定期的に確認!
今回は英語のスピーキングテストについてご紹介しました。目的・目標に応じてテストの使い分けは必要ですが、やはりスコアを取るというのは嬉しいもの。
年に複数回受験できるものが多いので、自分のペースでで受験しスピーキング力を測ることができます。テストによって特徴が異なりますので、情報収集をしっかりと行い、自分に合ったものを吟味して対策をしていきましょう。