
TOEFL iBTを受けるメリットはありますか?

TOEFL iBTとTOEICの点数相関表が見たいです!
本記事はこのような悩みをお持ちの方に向けて書いていきます。
英語圏の大学への留学を考える場合に、受験をすることが必要となるのがTOEFL iBTテスト。英語検定には、いわゆる英検やTOEIC、IELTSなどなど、さまざまなものがあります。
一般的な英語力の高い人であっても、すべてのテストで高得点をとれるわけではありません。やはり、それぞれのテストの特徴を押さえたうえで、計画的かつ継続的に対策をしていく必要があります。
そこで今回は元英会話講師の私が、TOEFL iBT受験を考えている方のために、受験のメリットデメリット、基本情報や点数アップのコツまで幅広くご紹介します。
TOEFL iBT点数アップのコツについても書いていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事で分かること
・TOEFL iBTのメリット
・TOEFL iBTのデメリット
・TOEFL iBTの点数目安
・TOEFL iBTで点数を上げるコツ
TOEFL iBTのメリット3つ
英語検定には英検やTOEICなどさまざまなものがあります。では、TOEFL iBTを選ぶメリットはどこにあるのでしょうか。
TOEFL iBTのメリットは以下の3つ。
- 世界的にメジャー
- 就職や大学受験での利用が可能
- 英語圏への留学時に利用可能
ここでは、TOEFL iBTのメリットについてご紹介します。
世界的にメジャー
1つ目のメリットは世界的にメジャーである点です。
日本には英語検定・テストと言われるものが多数存在します。最近では、試験場に行かずとも自体くなどで気軽に受験できるものも増えてきていますよね。
そうした中で、日本では英検やTOEICがメジャーではありますが、TOEFLは世界的に有名であるという点が特徴です。
それぞれの検定には特徴があります。たとえば、英検は英語4技能化(読み・書き・話す・聴く)が叫ばれ、4つの技能がバランスよく試される形に変更になりました。
TOEFLにも特徴があり、一般には、英語圏の国々への留学時に利用することが可能という点で、他と異なります。自分の英語力を世界基準で証明することができるという点が、最大のメリットだと言えるでしょう。
就職や大学受験での利用が可能
2つ目のメリットは、就職や大学受験で利用が可能な点です。
大学入試において、大学入学共通テスト(通称新テスト)に代わるものとして、英語外部検定の導入の有無について議論がありました。最近では延期というニュースもありましたね。
もっとも、これはあくまでも新テストに代わるものとして外部の英語検定を利用できないというものであり、現に数年前から、私立大学の入試においてTOEFLをはじめとした外部検定は利用できています。
例えば、TOEFL iBTの点数によっては英語の得点が満点や90点として換算されたり、英語の試験自体が免除になるなど。また、大学受験などの入試のみならず、就職転職の際にも、特技や資格という欄で、TOEFLスコアをアピールすることができます。
資格・特技というとTOEFL iBTよりもTOEICテストの方がメジャー。しかしTOEFL iBTはCEFR(セファール)という欧州評議会の英語能力基準にのっとっているため、世界基準の英語力を就職や転職時に利用することができます。
英語圏への留学時に利用可能
3つ目のメリットは、英語圏への留学時に利用できる点。
先述の通り、留学をする際のスコア・基準としてTOEFLスコアが求められることが多いです。一般的には留学にはIELTSかTOEFLが必要と言われ、自分に合ったほうを選び受験するという流れとなっています。
英語検定には多種多様な出題形式があり、個々人に合う合わないは間違いなく存在します。
何か目標や目的があるため、必ずその試験でなければならないという事情を除けば、向き不向きに合わせてどれだけの勉強時間をどの試験に対してかけるかを考えることがスコアアップに向けて大切です。
TOEFLは、たとえばビジネス英語に特化しているTOEICに比べ、より英語をどれだけ使えるかを試す試験。学術的な内容となりますので、留学を考えている場合にはしっかりとした対策をすることが必要です。
TOEFL iBTのデメリット3つ
TOEFL iBTにはメリットだけでなくデメリットも存在します。それは以下の3点です。
- 日本ではTOEICよりもマイナー
- 内容が学術的で難しい
- 試験会場が少ない
ここでは、TOEFL iBTのデメリットについてみていきましょう。
日本ではTOEICよりもマイナー
現状日本ではTOEFL iBTはTOEICよりもマイナー。就職や転職、進学時にも利用できるというお話をしましたが、実際にはTOEICテストがよりメジャーであり、TOEICテストのスコアを要求するところはかなり多いです。
目標や目的を明確にしたうえで受験をすることが大切ですが、せっかくTOEFLを受け続け、スコアを上げたのにもかかわらず、肝心な場面で使うことができなければ本末転倒です。
もちろん、英語力アップ、自己実現などの目的であれば、スコアを上げていくことが自分のモチベーションになりますし、それ自体が目的ですので問題はありません。
もっとも、そのスコアを利用するということを考えている方にとっては、本当に利用できるのか、しっかりを調べることをおすすめします。
内容が学術的で難しい
TOEFL iBTはTOEICに比べて内容が学術的で難しいです。もちろん、日本の英語教育においては、英語検定を推奨し、中学生や高校生の多くが受験をするということもあり、それとは趣の異なるTOEFLが難しいと感じるのは無理もありません。
内容がかなり学術的であるため、対策をしっかりと行わなければスコアを上げていくことは難しいです。TOEFL iBTに特化したしっかりとした対策が求められる点もデメリットだと言えるでしょう。
試験会場が少ない
TOEFL iBTは受験できる試験会場が少ない点もデメリットです。試験を受け続けるモチベーションを保つという点では、試験日程が複数あり、場所的にも受けやすいなどの条件面も重要ですよね。
その点、日本においてTOEFLはまだまだという部分があります。今後解消されていくことは考えられますが、現状、他のよりメジャーな検定に比べると日程や場所などの点で後れを取っている点は否めないでしょう。
お住いの地域によっては受験するだけでも大変、という方もいるかもしれません。モチベーション維持がTOEFLでスコアを上げるための重要な要素となります。
TOEFL iBTの点数目安
TOEFL iBTテストは、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの能力を総合的に問うテストです。
満点は120点で、各セクション30点ずつで評価されます。いわゆる4技能を総合的に試すのみならず、たとえばライティングではタイピングで回答が行われるなど、英語力に見ならず、試験形態に応じた対策をとる必要があります。
ここでは、TOEFl iBTの点数の目安を表にしてまとめました。
TOEFl iBT | TOEIC | 英検 |
120点 | 990点 | 1級 |
110点 | 990点 | 1級 |
100点 | 990点 | 1級 |
90点 | 950~980点 | 準1級 |
80点 | 900~950点 | 準1級 |
70点 | 800~900点 | 準1級 |
60点 | 700~800点 | 2級 |
満点は120点、4技能が各々30点満点とお話をしましたが、なんとTOEFL100点以上は、TOEICでいうと満点、英検でいうと最上位の1級レベルに相当します。
このことからも、TOEFl iBTはかなりの難易度だということが分かるでしょう。
また、正答率半分の60点で、TOEIC700~800、英検2級レベルです。このレベルであれば、高校卒業時、大学受験に向けて勉強をしてきた方で、英語がかなり得意というレベルです。
そのため大学受験時にTOEFLスコアを使うとなると、最低でも60点が必要となります。
TOEFL iBT点数アップのコツ3つ
これまでTOEFLテストの特徴を説明してきました。では、TOEFl iBTで点数を上げるにはどうしたら良いのでしょうか。
TOEFl iBT点数アップのコツは3つ。
- 得意なパートを集中的に
- タイピング速度の向上
- 問題文の先読み
ここでは、いかに得点をとっていくかというコツをご説明していきます。
得意なパートを集中的に
もちろん、4技能すべてでバランスよく得点をすることが理想です。しかし、勉強はじめなど、各分野につきばらつきがある状態であれば、分野を絞って勉強をしていくことが得策だと言えるでしょう。
例えば日本人の英語力は、一般的にリーディングやグラマーの力が高いとされています。そのため、得意なリーディングから重点的に対策をし点数を伸ばしていくのもおすすめです。
タイピング速度の向上
TOEFl iBTのライティングではタイピング速度が要求されます。内容面もさることながら、試験である上、制限時間内でしっかりと回答ができるかが高スコア獲得の大切な要素となるのです。
各分野につきその傾向と対策を知ることは当然ですが、回答方法も各試験で全く異なりますので、スコアアップのテクニック、手法の1つとして回答形式に合わせた対策も必要となります。
タイピングが苦手な方は、タイピングの速度を上げることで点数アップに繋がりますよ。
問題文の先読み
TOEFl iBTでは問題の先読みが重要。試験のテクニックとしてよくありますが、問題用紙に書かれている英文をどれだけ回答前に読めるかはポイントです。
TOEFLはすべてPC上で行う試験。実際に受けてみなければわからないところもあるとは思いますが、画面の切り替えなどの都合上、事前に問題文や文言を確認することもできます。
事前に読むことで少なくとも内容を事前に知ることができ、全く予期しない状態で読み進める不安を取り除くことができます。
先読みは何回も練習してクセをつけるようにしましょう。
海外留学を目指すならTOEFL iBT!
今回は、TOEFl iBTのメリットとデメリットなどについて解説しました。
TOEFL受験の目的、英語学習の目的をはっきりさせて、計画的かつ継続的に勉強を続けることがスコアアップのコツです。
TOEFLは世界的にメジャーで、海外留学の際にスコアが要求されることが少なくありません。ぜひ本記事を参考に効率よく対策し、スコアアップを目指してください。
