ライティングの質を上げたいと考えている方は、下記のような悩みをお持ちではありませんか?

英語のライティングでどのように話を広げていったら良いのか分かりません…

文法を勉強してライティングの質を上げたいのですが、なかなか使いこなせないんです…
実はこのような悩みを持つのはライティングのコツを知らないことが原因です。
結論から申し上げると、ライティングの質はちょっとしたコツを押さえるだけで、グッと良くなります。
そこで今回は、ライティングのコツを8つご紹介します。知っておきたいライティングのルールについてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧下さい!
本記事で分かること
・ライティングの勉強法3つ
・質がグッと上がる!ライティングのコツ8つ
・ライティングの3つのルール
ライティングの勉強法3つ
ライティング力を上げるには平易な表現を用いて書くことが大切。その理由は、ライティングには難しい表現は必要がないからです。今回ご紹介するライティング勉強法は下記の3つ。
- 基本文法を習得する
- フレーズや定型表現を暗記する
- 英語で毎日日記を書く
ここでは、ライティング勉強法をご紹介します。
基本文法を習得する
ライティングをするためには最低限の文法知識が不可欠です。語彙力も必要ですが、知っている語彙を並べるだけでは、文法的に正しい英文を作ることができず、読み手にも伝わりません。
日本においては、中高6年間で文法事項を繰り返し習う形がとられていますが、まずは中学文法を頭に入れることを念頭に置き、中学文法の勉強をしましょう。
文法項目にも重要度がありますが、ライティングをする際には高度な文法知識は要求されませんし、高度な文法を用いて書く必要もありません。まずは基本文法の習得を目指しましょう。
フレーズや定型表現を暗記する
ライティング力を上げたい方は、フレーズや定型表現を暗記しましょう。
いざ書くとなっても、どう書いてよいかがわからず、なかなか書き出せないということもあるかと思います。その際に有効なのが、よく使う表現、いわゆる定型表現を事前に頭に入れておくことが大切です。

目安としては、まずはだいたい100フレーズ覚えると、だいぶスラスラ書けるようになりますよ。
フレーズ集なども販売されていますが、ある程度の型、得意の形、フレーズがあると、より書きやすくなるでしょう。
覚えたものをそのままそっくり使うということはないかもしれませんが、それを元に少し表現を変えて使うことはできますので、フレーズ・定型表現の暗記は有効です。
毎日英語で日記を書く
具体的な勉強法として日記が有効であると言われています。日記の良いところは、自分を主語として、短い英文で書いていけることです。
本格的なライティングをするとなると、1文が長い必要があったり、全体の論理展開を考えるなど高度な技術が必要となります。一方、日記はその日あったことを簡潔に書くだけですし、見るのは自分だけですので、書くハードルも低いでしょう。
毎日の習慣とすることで、より内容の濃い日記が書けるようになったり、さまざまな表現を使うこともできるようになりますので、ぜひトライしてみてください。

日記の長さの目安ですが、まずは1日10文から始めていきましょう!

質がグッと上がる!ライティングのコツ8つ
ライティングの質を上げるのに大切なのはアウトプットを繰り返すという点。その理由は、実際に書く作業を通じてはじめてできることできないことが明確になるからです。
今回ご紹介するライティングのコツは下記の8つ。
- フレーズを基本に構成する
- 簡単な単語や表現を使う
- 難しい文法を使わない
- 長い文を書かない
- 型を身につける
- 書く項目を事前に羅列する
- 見直しを忘れない
- 添削を受ける
ここでは、今すぐ実践できるライティングのコツを8つご紹介します。
1.フレーズを基本に構成する
自分が知っている語彙を結びつけるだけでは、文法的に誤りのある文となってしまったり思ったように書き始めることができない可能性があります。まずは知っているフレーズをベースとすることで、一定の長さの文を書くことができるでしょう。
例えば英語のライティングには下記の図のような構成の型があります。
これは基本的な型になりますので、これに即して下記のようにフレーズを丸ごと暗記してしまいましょう。
(私は〜だと強く思う)=導入
(それには3つの理由がある)=内容の展開
(結論として)=まとめ
もちろん、フレーズをそのまま使うことはできないかもしれませんが、フレーズをうまく活用をすることで少なくとも文法的な誤りは減らすことができます。
知っている表現を使って、さらに使いこなせるように練習をしていきましょう。
2.簡単な単語や表現を使う
ライティングの際は、なるべく簡単な単語や表現を使うようにしましょう。
難しい語彙を用いる必要はありません。中学生レベルの英単語を駆使するだけでも、内容的にしっかりとした英文やエッセイを作ることができます。
もちろん、文法的に正しいものである必要はありますが、自分が書きたい表現を英語に直す際には、無理に難しい表現や単語を調べて使う必要はありません。自分が知っている範囲の単語や表現で何とか書くことができないかをまずは考えましょう。
3.難しい文法を使わない
文法事項も難しいものを使う必要はありません。中学校高校で学ぶ文法事項は多くても25項目、25章くらいに収まる量ですが、特殊な表現など、英作文、ライティングではほとんど利用しないような難しい表現技法もあります。
高校文法まですべてを頭に入れていなければ書けないということは全くありませんので、まずは中学文法で書いていくという意識で進めましょう。
4.長い文を書かない
1文は短めで大丈夫です。日本語に置き換えてもわかると思いますが、1文が長いと読む側も切れ目がわからず、読みにくいこともありますし、内容が頭に入ってこないことも考えられます。

目安としては、1文は20単語以内に抑えるようにしてください!それ以上の長さになる場合には2文に分けましょう。
ピリオドが多すぎるとはじめは思うかもしれませんが、あとで修正をし、うまく接続詞を用いて1文にすることもできますので、まずは短文を駆使して書いてみましょう。
5.型を身につける
エッセイなど長めのものを書く場合には、起承転結を考える、論理展開を示す接続詞の使い方を知るなど、少し技術的な面が必要となります。
例えば下記のような問題が出たとしましょう。
会社におけるコミュニケーション能力は、仕事のスキルよりも大切だと思いますか?
この問題に「コミュニケーション能力は仕事のスキルよりも大切だと思う」と答えると仮定します。その場合、なぜそう思うのか主張を展開させなければいけません。
主張の展開は、下記のようなテンプレートを使って行うことが可能です。
このようにまずは型を理解し実践することが必要ですので、エッセイなどの書き方が書いてある本を読み、書き方それ自体を学びましょう。
6.書く項目を事前に羅列する
これも少し長めのライティングをする際のコツですが、いきなり英文を書き始めることは得策ではありません。起承転結など、全体の流れや書くべき項目をはじめに箇条書きにしポイントをまとめてから書き出しましょう。
このやり方は本格的な英作文が要求されるテストや検定、入学試験などでも効果的です。
いきなり書き始めると、途中で何を書いているかがわからなくなったり、同じことを繰り返し書いているということにもなりかねません。
はじめに目次を作るイメージを持って書いていきましょう。
7.見直しを忘れない
実際に書いた後に、読み直してみることが不可欠。英語ライティングの際は、ある程度思い付きや勢いで書いてしまうこともあるからです。
自分が書いたものをその場でないし少し時間をおいて見直すことにより、書いている最中には気が付かなった平易な間違いに気が付いたり、より良い表現を思いついたりすることでしょう。
添削を受ける必要もありますが、まずは自分で振り返ること、チェックをすることで、自分が書いたものを確認する習慣をつけてくださいね。
8.添削を受ける
これは、具体的に書く際のコツではありませんが、添削を受けることをおすすめします。最近は解説や説明が詳しいテキストも多いですが、やはり他人の目で確認してもらうことが、自分の勉強をより効率的に進めるうえでは効果的です。
他人にチェックされることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、間違いなく早い上達につながりますので、積極的に活用しましょう。
覚えておこう!ライティングのルール3つ
英語のライティングにはいくつか覚えておきたいルールがあります。このルールを守ることで、テストなどの原点も防ぐことができるでしょう。そのルールは下記の3つ。
- 無用な繰り返しを避ける
- 文語体で書く
- 省略をせずに書く
ここでは、押さえておきたいライティングのルールをご紹介します。
無用な繰り返しを避ける
繰り返しを多用してしまうと、読み手としても飽きが来ますし、説得的な文章を書きたい場合には、説得力にも欠ける内容となってしまいます。また用いる単語や熟語についても、できるだけ同じものは避けましょう。

例えば日本語でも「~と思います」という表現を繰り返すと少しくどく、読みにくくなりますよね。
英語でも同じ表現の多用、繰り返しは冗長な印象を与えてしまいます。意識して書いていきましょう。
文語体で書く
文章を書く際には、口語体と文語体という考えがあります。口語体とは話し言葉、文語体とは書き言葉のことです。
日本語レベルでも、普段の会話で使っていても、実際文章で書く場合には使わない、使わない方が望まし表現が多くあるかと思います。
英語でも同様で、会話表現として暗記するようなものは、基本的には使うべきではありません。線引きがはじめのうちは難しいかとは思いますが、書いていく中で口語体と文語体の違いを理解していきましょう。
省略をせずに書く
英語は日本語に比べても省略の多い言語。特に英語は繰り返しを嫌う傾向にあります。
しかし、それは会話レベルの話であり、ライティングをする際には省略はせず、書くべきことをしっかりと書いていく姿勢を持ちましょう。
会話であれば、その場の雰囲気や前後関係から読み取れる部分もありますが、ライティングでは書いてあることからしか判断ができませんので、詳しすぎるくらい具体的に書いていく意識を持ちましょう。
ライティングはアウトプットの練習に最適!
今回はライティングの質を上げるコツやライティングの際のルールについてご紹介しました。
ライティングはアウトプットの練習に最適な勉強法です。単語熟語文法とどうしてもインプットに偏りがちな日本における英語教育ですが、アウトプットをしてはじめてインプットにも意味が出てきます。
インプットとアウトプットは車の両輪と同じですので、ライティングのトレーニングを通じて、一歩一歩レベルアップしていきましょう。