幼児語は赤ちゃんが言葉を発し始める頃から簡単な意思疎通ができるくらいまでで使われる言葉のことです。
発音しやすい音や聞こえた音を真似ることから始めるため、本来の英単語とは違う言い方をする単語やフレーズが多くあります。
今日はそんな英語での赤ちゃん言葉に当たる単語を紹介して行きます。
お母さん mother
まずはお母さんの言い方です。
赤ちゃんが最初に口にする言葉がmやmoの発音と言われています。日本人でもお母さんのことをママと言うのはここからきているらしいです。
1. mom
ママ
日本人でもお母さんのことを最初にママと言いますね。言語学的にもmaの発音は最も簡単とされていて、赤ちゃんが最初に呼びかけるのは親であることからその他の言語でもママ=お母さんと定着しています。
A: Hi, baby. I’m your mom. You can call me mom.
はい、坊や。私はあなたの親だからね、ママって呼ぶのよ。
B: m mam
ま、、ママ
2. mommy
マミー
単語の語尾をyやieにすると発音しやすいので、少し言葉を覚えるとこちらに変わっていきます。
大人になっても自分の親のことをこの呼び方をする人も多いです。
A: Hey, mommy. I will come back home til 7 pm.
ママ、今日は7時までには戻るからね。
B: Yeah.. Take care kid.
はーい、気をつけてね。
3. ma-ma
マーマ
こちらも同じくお母さんの意味合いを持ちます。子が親をどう呼ぶかは親の育て方次第なので、人によっては大人になってもずっとこの呼び方であることもあります。
A: Mama, what is dinner for tonight?
午後からの会議の準備しなくちゃいけないの。だからまず君は事務所に戻ってきて。
B: I’ll get a pizza, so you should come back until 8 pm.
ピザ頼むから8時までには帰ってきなさい。
お父さん father
次にお父さんです。
後述しますが、一音の同じ音を二度繰り返す。語尾にie やyをつけるのが幼児語では良く用いられます。
実際に口に出すとこれらは発音がし易いため、幼児語のほとんどはこのルールの元に発音されます。
4. daddy
ダディ
お母さんのmの音は言いやすいので、そのままですがお父さんのfはそうでないので、dかpが用いられます。
これはdから始まりyの音で終わる言い方です。
A: When are you hanging me out next time, daddy?
次はいつ遊んでくれるの?お父さん
B: I’ll take a day off next Sunday. Let’s go to the centre park then.
来週の日曜が休みだからその時に中央公園に行こうか。
5. dad
ダッド
dから始める言い方の二つ目です。英語ではdadは一文字とされるので発音がしやすいです。
男の子は成長してもこの呼び名で父親のことを呼び続ける人も多いです。
A: Dad, I want to play soccer with you.
お父さん、一緒にサッカーしたいな。
B: Okay, Let’s play it, I am really good at playing it, you know?
よし、やろうか。知ってるだろうけど、父さんはサッカーめっちゃうまいぞ??
6. dada
ダダ
繰り返しの言い方です、上記二つは大人になっても父親の呼び名として使い続けることも良くありますが、これは比較的幼少期限定の呼び方です。
A: Dada, I.. so hungry.
パパ。お腹 空いた。
B: Wait for a moment, I’m cooking a breakfast for you now.
待ってろ。今朝食作ってるところだからな。
7. papa
パパ
女の子が比較的使う呼び方です。成長して大人になっても父親をこの呼び方で呼ぶ女性も多いです。
日本人でも比較的多い印象が個人的にはあります。
A: Papa, thanks for giving such a lovely gift to me.
パパ、こんな素敵なプレゼントありがとう。
B: Your welcome. Lovely daughter.
どういたしまして。
8. pappy
パピィ
こちら同じ音の繰り返しではなくyで終わる言い方です。
A: Pappy, I want to watch the movie today.
ぱぱ、今日は映画観たいな。
B: Okay, Let’s go to the cinema.
よし、じゃ 映画館に行こう。
同じ音の繰り返し:動物
幼児は複雑な音の組み合わせはまだできないため、一音の同じ音を繰り返します。また単語も本来の名称ではなく、その動物の発する鳴き声などを言ってるだけだったりします。
9. bark-bark
バウバウ:犬
犬の鳴き声をそのまま発音しているだけです。なので赤ちゃんが普段接してる犬種によっては違う呼び方をすることもあります。
A: Mammy, I want to have the bow bow.
まま、あの犬飼いたい。
B: No, we can’t accept to have any pet in our house!!
ダメよ、家ではペットは飼わないの。
10. meow-meow
ミャオミャオ:猫
猫の鳴き声です、犬と同じく赤ちゃんが普段接してる猫によって呼び方は変わることもあります。
A: I like you, meow meow.
君が好きだよ、猫ちゃん。
B: No thank you. I’ve already have a wife and 2 two children.
すまない、にゃーにはすでに妻と2匹の子供がいるのでな。
11. baw-baw
バァーバァー:羊、ヤギ
羊やヤギの鳴き声をそのまま使ったものです。
A: Opus, you are so smelly, baw-baw.
うわっ。君臭うよ羊くん。
B: Sorry, I’ve never been washed my body..
すまない、一度も体を洗われたことがないもんでね。
12. cluck-cluck
クルッククルック:ニワトリ
オスの鶏の鳴き声をそのまま使ったものです。
A: Too loud.. Your voice makes me wake up every morning, cluck
うるさいな、君の声に毎朝起こされるよニワトリ君。
B: That’s great! It’s kind of my job as a member of your family.
それはいい。これは君達の家族の一員としての僕の仕事みたいなものだからね。
13. moo- moo
モーモー:牛
遊牧されてる牛の鳴き声をそのまま使ったものです。
A: Give me more milk please, mo-mo.
もうちょっと牛乳欲しいな、牛さん。
B: No-no-
もう無理よー。
14. neigh-neigh
ヒヒーン:馬
馬の鳴き声をそのまま使ったものです。
A: Neigh-neigh, How do I do to make you run faster than now?
馬さん、君をもっと速く走らせるには僕はどうすればいいかな?
B: Give me more feed.
もっと餌をくれ。
15. growl-growl
ガオガオ:ライオン
ライオン以外にも低い声で吠える狼などの獣もまとめて同じように括ります。
A: You are the most handsome and coolest animal in this zoo, growl-growl.
君はこの動物園で一番かっこよくてイケてるね。ライオンさん。
B: Of course, I am a king of animal.
当たり前だ。俺は動物の王だからな。
同じ音の繰り返し:乗り物
乗り物の単語も本来の名称ではなく、その乗り物の機械音やエンジン音などを言ってるだけだったりします。なので必ずしもここで紹介した単語が通じるとは限りません。
16. boo-boo
ブーブー:車
車のエンジン音をそのまま使ったものです。特に普通の乗用車のエンジン音なので一般家庭の車でしょうか。
A: There are so many boo-boo in this street.
この道は車が多いなぁ。
B: Be careful, boy. You should walk behind me.
気をつけてね、あなたは私のそばを歩いてて。
17. vroom-vroom
ブーブー:バイク、車
こちらの方はより重低音なエンジン音なので、トラックや大型のバイクなどをさせます。しかし、これも子供のさじ加減ですので、きちんとした定義はありません。
A: I like this boo- boo, and also that vroom- vroom.
僕はねこの車が好き、あとあのバイクも好き。
B: Uh-huh, okay, I might understand it.
なるほどね、多分わかったわ。
18. choo-choo
シュッシュ:汽車
蒸気機関車のような昔のタイプの列車の機械音です。よほどの田舎にでも行かないと最近は実際に走っている汽車はないので今の幼児は使わないかもしれません。
A: Choo-choo,I like this sound.
しゅっしゅっしゅっ、この音好きだな。
B: That’s fine. You can listen to the sound as long as you like.
そうね、気がすむまで聞いてなさい。
19. boh-boh
ボーボー:飛行機
飛行機のエンジン音です。これは筆者の私の体験談ですがオーストラリアのホームステイ先で2歳の子供が実際に飛行機のことをこう言っていました。ですが、一般的に通じるのかは不明です。
A: I like boh-boh of ANA, because the color image of this company is my favorite color, blue.
僕はANAの飛行機が好きなんだ。だって会社のイメージカラーが僕の大好きな青だからね。
B: I see, I like ANA too.
なるほどね、私もANAは好きよ。
20. shie-shie
シーシー:船
これも上記と同じく筆者の私がオーストラリアにいた時にホームステイ先の子供が実際に使っていた言葉です。しかし、一般的に通じるのかは不明です。
A: There is many shie-shie running in this river side area in Brisbane city.
ブリスベン市内の川があるこの区域にはたくさんの船が運行しているね。
B: Right, that is one of the amusing points in this city.
そうだね、これはこの街の一つの魅力だね。
同じ音の繰り返し:生活の中で使う単語
お母さんと会話する際に使う単語です。これらも同じく本来の単語の名称ではなく、連想される音を発音している形になります。
21. pee-pee
ピーピー:おしっこ
peeは英語でもおしっこの意味で使えるので、音であり、単語としても通じるフレーズになります。
A: Mom, I want to do pee-pee right now.
まま、いますぐおしっこしたい。
B: No way! No toilet is around there. Hold on a moment.
ちょっと待って!あたりにトイレなんてないから、ちょっと我慢して
22. poo-poo
プープー:うんち
こちらは完全に音から意味を取っています。幼児語に限定される言葉です。
A: Every day, my son does poo-poo 3 times
毎日息子は3回うんちをするの
B: What do you give him every day?
毎日何を食べさせてるの?
23. yam-yam
ヤムヤム:美味しい
yummyとも言えます。幼児語ですが大人になっても比較的使われるフレーズです。
美味しい、という感想を咄嗟に伝える時に便利な言葉です。
A: How was this tomato?
このトマトどう?
B: yam-yam, I love this taste.
美味しい、この味大好き。
語尾変化:yやieに変化
先ほどの幼児語よりもう少し単語が発音できるようになると使い始める幼児語です。
語尾をイーの音で終えると発音しやすく語感も丸くなることから、ニックネームや愛称として大人でも使うことがあります。
24. doggy
仔犬
語感が可愛く聞こえるので、可愛い犬=子犬という意味で小さい犬をさす時にも使います。
A: I have 3 doggies in my house.
家では3匹の子犬を買ってるんだ。
B: That’s nice. I want to see them once.
いいなぁ、一回見て観たいなー。
25. kitty
仔猫
kittyは子猫という意味になるちゃんとした英単語です。日本で有名なハローキティもここに由来があります。
A: she really like cats, so now she have 2 kitties.
彼女は猫好きで今は2匹の子猫を飼っている。
B: I can’t visit her house because of my allergy of cat
なら僕は彼女の家にはいけないな、猫アレルギーだから。
26. bubby
お兄ちゃん
brotherの音をベースに語尾をyで終わるように変えた形です。ですが、実際は英語圏では兄弟のことを名前で呼ぶのが一般的なのであまり使いません。
A: Hey, bubby. Could you teach me a homework today?
ねえお兄ちゃん、今日の宿題教えてよ。
B: Sure, After my task has done, I’ll help you.
いいよ、幼児終わった後に教えてあげる。
27. sissy
お姉ちゃん
Sisterの音をベースに語尾をyで終わるように変えた形です。上記と同じで姉妹も名前で呼ぶことが多いため、そこまで使用頻度は高くありません。
A: Sissy, I want to wear your jacket!!!
お姉ちゃん!あなたの上着が来たいの!
B: Haha, Which one do you want to try?
ははは、どの上着を着てみたいの?
28. tummy
お腹
お腹はStomachの方が一般的なのでこちらは子供向けの言葉になります。小学生くらいまでの子供が好んで使う言葉です。
A: My tummy has been cold, can I have something to warm for my body?
お腹冷えちゃった。何か体を温めるものもらえますか?
B: I’ll give you a hot milk, give me a second.
ホットミルクあげるからちょっと待ってて。
29. blankie
毛布
blanketの語尾を変えた形です。上記と同じく小学生くらいまでの子供が好んで使う単語です。
A: I feel so cold tonight. Can I get more blankie?
今夜はすごい冷えるね、もう少し毛布もらっていい?
B: Sure, here you are.
はい、どうぞ。
30. nickname
愛称、ニックネーム
幼児語ではありませんが、人の名前を愛称で読んだり、ニックネームとして呼ぶときは名前の語尾がyやieで終わるようにすることがよくあります。
A: Hi, everyone. I’m Rebecca, so you can call me Beckie. Nice to meet you.
こんにちは、私はレベッカです、ベッキーって呼んでね。初めまして。
B: Nice to meet to you too.
こちらこそ。
他にもニックネームとしてCatherineを Cathy、Eddic なら Edie、Jessicaは Jennyや、Jennieなど。語尾を「y(ey、ie)」に変えることで語感が良くなり、呼びやすいので、親しみが生まれます。
以上30個のフレーズを紹介しました。
幼児語は成長して言葉を覚えていくと徐々に使わなくなっていきますが、言語を覚えていく過程で必ず使う言葉です。大人の私たちも日本語で同じように幼児語を使う過程を経て日本語が話せるようになっています。また小さい子供と話をする際は今回紹介した単語を使ってみるのもいいかもしれませんね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。